Wednesday, August 31, 2011

8月が終わる-夏もバッタも終わり?

今日もリヴィングストンのガイド友達・グラハムとイエローストーン川に出かけた。晴れ間と曇り空が15分毎に入れ替わるような天気で、朝一はまずストリーマーで攻めてみたが、全く反応がなかった。じゃあやっぱりバッタとその他のテレストリアルで攻めてみたら、小さなライズだったけど、合わせたら、以外に大きく、5,6回ジャンプしまくった!!とすると立派なレインボーだった!!まず健康な魚体が一番。そして色付きが早秋のようで、とても美しかった。

グラハムもバッタで釣りまくって、この立派なレインボーの合わせはおもしろかった。グラハムのバッタに何かライズしてきて、噛み付くまでに至らなかったから、彼がほぼ同じ場所(30cm前後)に即投げ入れたら、今度はガブリ!!と来たのだ!!小さいのも含めて今日のキャッチは全てレインボー。逃した魚の中にブラウントラウトもいたかもしれないが、ストリーマーで来なかったのはちょっと残念。


朝晩は冷え込みだし、今年の夏は本当に短いと思う。特に釣り人・ガイドにとって、本格的に夏の釣りを楽しめるようになったのは、たったの7月半ばから。特にリヴィングストン周辺のイエローストーン川で釣りとボートでの川下りが可能になったのは8月から。さらにはドライフライを楽しめるようになったのはほんの半月前・・・・・
9月はいろいろ移行の月だから、もう少しテレストリアルでの釣りを楽しみたいと思う。しかし今の所、もう充分に楽しんだのも事実なので、これまで最高のバッタパターンを紹介しよう。このパターンは私がデザイナーとして任命されたモンタナ・フライ・カンパニーによるもので、ちょうどホームページをクリックすると早送りながら、このパターンのビデオを見られるでしょう。



このバッタはよく浮き、ほぼ壊されることはない。たったひとつのフライが、たくさんのカットスロートに何度噛み付かれたことか。それらの一匹がリリース直前ティペットを破って口にくわえたまま逃げてしまうまで、本当に長持ちした。このような複雑なパターンは自分でがんばって巻くより、むしろモンタナ・フライのようなフライ製造会社から買ったほうがお得ですね。


それでは、もうちょっとだけ短い夏を楽しみたいと願ってます。そしていざ秋がやってくるなら、それも結構。秋こそ私が一番好きな季節ですから!!!!

Monday, August 29, 2011

ガイド×2=肉(バッタとストリーマー)

今日はリヴィングストンのガイド友達であるグラハムとイエローストーン川に出かけた。イエロストーン川はリヴィングストンの街の前後から枝分かれし、水流も増加し、まさしくあるがままの野生の流れになるのだ。昼前から始めて、あまり他のボートは見なかった。私が最初に釣り、この時期みんなバッタを投げてるから、ストリーマーでやってみよう!と思ったら、まったく反応がなかった・・・・・
グラハムは定石通りバッタで攻め、大きなカットスロートを上げた!!これほど下流でカットスロートをたくさん見かけるのは珍しい!!

私もバッタでがんばったが、大きな魚影が2回ライズして来ただけで、合わせまでには至らなかった。ストリーマーで川底をひっかけていたこともあって、バッタで終わろうと思ったら、ここで天気が急展開した!!上記の写真のよう快晴の晩夏の午後だったのに、突然雷雨を思わせる雲が空中を埋め、風も方向を変えながら吹き荒れ始めた!!曇りだしたので、おそらくトラウトはバッタを食べに水面に出て来ないだろうと判断した。逆にこんな薄暗い状況なら、ストリーマーにも積極的に噛み付いてくるはずだと思った。さらには、明るい色こそトラウトにアピールするだろうと判断した。
日本初公開、こんなフライ見たことありますか?まるでルアーのような二重フックストリーマーですよ!!


さらにはこの二重フックストリーマーの前のフックに0Xのティペットを結び、もうひとつ小さめのストリーマーを結んだ!!(そうです、ドライ・ドロッパーと同じく、ストリーマーも2つなのです!!)


「だから言ったでしょう!!」と言わんばかりにドンピシャ的中!!やや痩せ気味だったけど立派なレインボーがガツン!!と来た!!(と同時に空の変化も見てください)


まさしく丸飲みであった!!


この後ボートを引き揚げるすぐ前にさらに大きな当たりが来た!!川底かと思ったが、トラウトだった!!二人とも大きな影を目撃したが、次の瞬間外れてしまった・・・・・・・・


確かに悔しい!!しかし、やっぱり微笑んでしまう。これだからイエローストーン川はおもしろい。逃したらなら、さらなる大物を狙ってまた釣りに行けばいいのだ!!

グラハムは先輩なので、釣りを楽しみつつも、彼からいろいろ習っている。

次は明日?あさって?またすぐに大物の写真を掲載できるよう!!

Sunday, August 28, 2011

名も無き川・手付かずの大自然

昨日は釣り友のリンクに誘われて、リンクの上司かつ釣りの師匠であるデイルと共に、釣りに出かけた。私が同行を許可された条件は「彼らの秘密の場所は口外禁止!!もし掟を破ったら死刑!!」ということなので河川の名前も景色の写真も載せられましぇん・・・・・・さらに車で移動の際、目隠しされたので、本当にどこなのかわかりましぇん!!
とはいえ、実際お勧めできない場所である。ここに辿り着くまでには、熊除けスプレーと虫除けスプレーをそれぞれ2,3本、藪こぎのための斧などを抱えた上で、19世紀の山男並みの土地勘と山岳経験が必要なのだ。
とにもかくにも、いざ釣りを始めたら、ここはカットスロートの宝箱だった!!こんな小さい固体でも大きなテレストリアルに積極的にライズして飲み込もうとした!!
ちょっと大き目のはバッタに来た。


良型のカットがバシバシライズしてきた!!


リンクもデイルも釣りまくった。実際手にしたトラウト以外のおそらく3倍くらいライズとかバラシがあった。


これらのカットスロートを観察して気付いたことは、彼らのそれぞれのヒレはピンク・オレンジがかっていること。これはとても美しく驚嘆と共に見入ってしまった・・・・・・


どのヒレも大きく、力強く、ピンピンで美しいでしょう。


大きさなんて関係ない。また実際手にしなくても、カットスロートが狙いを定めて ゆっくりライズしてくるだけで心満たされる。ふと気付いたら薄暗くなり始めたので、釣りを止めたが、みんな充分釣った気がしなかった・・・・・・・それほど時間が経つのが早く、カットスロートとの遊戯に没頭してしまったのだ。


日本の皆さんにこの場所を教えても、はるばる日本から大挙釣り人が押し寄せることはないかもしれませんが、約束なので口を閉じてます。ウイスキーやフライドチキン、バッファローステーキなど私の好物で誘惑して、私の口を割らせようとすることはやめてください!!

リンク、デイル、どうもありがとう!!

Friday, August 26, 2011

カットスロートの(バッファローの??)パラダイス

ガイドと店でフライを巻いている合間に、やはりイエローストーン公園へ釣りに行かねばならなかった。ウェーダーを着用せずにウェットウェーディングにはちょっと寒くなって来たかもしれない。しかし、モンタナに住むなら、できる内にやっておくべきなのだ!!2,3週間後には雪が降るかもしれないのだから。ラマー川に到着し、草が生い茂った切り立った岸際に朝一でライズを発見した!!メイフライのハッチにしては時間的に早いんじゃないのか?といつつ、この涼しい天気のおかげで、秋季のベイティスがハッチを始めたのか?と考えつつ、様々なメイフライパターンを結んではキャストしまくったが、全く反応はなかったがライズは続いていた。気持ちが熱くなってしまい、深さを忘れて、股上まで浸かってしまった・・・・・・・寒い・・・・・・・・・とすると大きなバッファローのオスが50メートルほど上流で朝風呂を浴びていた・・・・・・・

さすがに気になって、ライズを邪魔しないように迂回しつつ下流に歩いて、水面に何が浮いているか調べたら、いくつか異なる種類のミッジが浮遊しているようだった。ならあのデリケートな静かなライズにも納得がいく・・・・・・・

なのでミッジパターンを結んではキャストを繰り返したが、やはり反応無し・・・・本当に岸から数センチの所にライズしているし、またそよ風が下流から吹き上げていたので、デッドドリフトも難しかった。そしてさすがに震えだし、低体温症の恐怖がよぎったので、トラウトを驚かすの覚悟で岸にあがってみたら、2,3匹そこそこのカットスロートが逃げていった・・・・・朝一で一時間くらい費やしてしまったが、ここまで厳しいライズは驚きの一言。
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しかし、昨日は公園内の群れ全部が集まっているんじゃないか、と思うほど、ラマー川沿いにバッファローがウジャウジャいた。危険を省みず、体を張ってやってしまった!!釣り下がりながら、バッファローのスレスレを無事通過!!おそらくその距離5メートル未満!!お互い近づいたら人工授精をできる距離だ!!牛の人工授精の専門家として、家畜の牛と野生のバッファローの違いについて皆さんにアドバイスを送ろう。


  • バッファローは、声、口笛、石を投げつけるなどに一切反応しない。

  • 熊スプレーは効果的!!私自身実際に獰猛な乳牛のオス牛に試したので、断言できるが、実際に熊に出くわす可能性がある場所では、無駄使いしない方が良いだろう。



2,3人の釣り人が私に話しかけてきて、ハッチがどうのこうの、どんなに大きいのを釣っただの、言ってたが、「はいどうも」って感じ。決してガイドを気取っているわけではない。私はそんなエリート気取りではなくあくまで庶民派!!ハッチはまだしも、一般の釣り人は、魚の大きさを目測できずに(これホント)、自慢する・しない関わらず、大げさに言うからだ。スルー・クリーク同様、大型のグレイ・ドレイク・メイフライが宙を舞っていた。また水際に脱皮しかけで溺れてしまったペイル・モーニング・ダンの成虫とニンフの抜け殻も発見した。これは貴重なハッチの工程の写真だ!!



なので私が選択したのは、やや変則的なスパークル・ダン。


狙いを定めた場所でガブ!!っと来たのは、大きな純粋カットスロート!!


この後、正午前後は風が荒れ、静かな水面も波立ち、ハッチもライズも続かなかった。雷雨になる恐れも感じたが、高山地域の天気は変わりやすい良い面が出て、午後は風も治まり快晴!!なのでホッパー=バッタのテレストリアル・タイムだ!!ある淵では、ホッパーを投げる度、カットスロートがゆらゆら黄金の腹を見せながら、フライに上がってきて、実際に噛み付くにしろ、偽物と見破ってプイっとされるにしろ、もう興奮しっ放し!!そんなライズのひとつを無事手にすることができた。


告白・・・・・実はスレだったらしい・・・・


バッタの他、こんな大きい甲虫も発見した!!


バッタの後ろにビートルをトレイラーにしても効果があった!!決して上の甲虫で餌釣りしたわけではない!!


本当にカットスロートとのやり取りを堪能した。実際に手にしなくてもかまわない、そんな気分にさせられる。 そしてバッファローとの接近はあまりうれしくない!!


「カットスロートは何にでもライズしてくるバカだ。簡単に釣れる」などとのたまうガイド・釣り人もいるが、そんな不届き者は新しい脳と共に生まれ変わるべきだと思う。


Tuesday, August 23, 2011

新しいロッド評

釣りにいそがしくて、遅れてしまいましたが、最新ロッドの評価をしたいと思います。私が購入したのはECHO EDGEモデル。いろいろ見聞するかぎり、ECHOは日本にも輸入されてるでしょう。はっきり言ってECHOのどのロッドも素晴らしい!!アメリカでデザインされた中国製ですが、そんなこと気にする必要ない!!トラウトはロッドがどこで作られたなんかわかりませんよ(あなたのキャスティングとフライ選択の方が重要でしょ!!)。アメリカ国内のロッド会社によるアメリカ産の安価レベルのロッドとはもう比べ物にならないほどのECHOのパフォーマンス!!今回購入したのは、先月壊れてしまった6番ロッドの代役・予備用のつもりでしたが、もう主役!!そして今の5番ロッドも中古でなんとか売り払ったらECHOの5番を買おうかなと思うほどなのです。どのモデルも4ピースでチューブに入ってます。

さらには布のポケットでお互いがぶつからないよう収納できます。

赤ワイン色のフィニッシュがたまらない!!


リールシートの出来映えもしっかりとした私好み。私の意見と観察眼では、EDGEのリールシートの方が、ひとつ高値のECHO3よりしっかりしていると思う。


そして、この真新しい武器でし止めたのが先日の大物ブラウン!!このロッドは大きなストリーマーでさえしっかりキャストできる!!


さらに言えば、ちょっと安いCARBONですら、値段以上のパフォーマンスをします。

何百ドル、何万円もするロッドをたくさん持ってるなら、お金に余裕があるのだろうから、それはいいことだと思います。でも倉庫に閉まって、たまに開けては眺め、実際釣りに使うのは年に数回なんてことありませんか?また、私自身は上記のよう、高いロッドが必ずしも大きいトラウトもしくはたくさんのトラウトを釣り上げることを約束するわけではない、という意見です。まず自分自身のキャスティング、流れの読み方、フライの選択、自分で巻くならフライの巻き方などの改良に尽くすほうが上達の早道だと思います。また、私は最近ウェーダー、ブーツ、各種アパレルなど、釣りの最中安全かつ快適に過ごせる製品に注目し、余裕があれば即購入します。

ロッドだって、ボートだって、車だって、「使ってなんぼ」だと思います。使えば使うほど、愛着が湧いてくるというものでしょう。壊れるまで酷使しろ、という意味ではありません。実際今でも先月6番ロッドが破損した状況を考えると今でも納得できませんし、車が修理を必要とする場合やはり気にします。今回ECHOとの出会いは、金銭的な面でも、パフォーマンスの面でも、うれしいことで、これからも製品を追い掛けていきたいと思います。

「モンタナの天気が嫌だったら・・・・・」

昨日はガイド友達に頼まれて、彼の父親と友達二人をガイドすることになり、またしてもイエローストーン川を下った。午後2時から始めて、この夏多分初めてであろう、30度前後の午後はあぁ~~なんと夏らしく、リヴィングストン特有の強風もなく、大きな青空の下、とても楽しかった(そう終わるはずだったのだが・・・・・・)。ジョーがドライフライでカットスロートを捕まえた!!

もうひとつカットスロート!!

しかし、この後急に空が曇りだし、風が様々の方向から吹き荒れ始めた!!まず上流からおそらく風速60kmになるであろう強風が私達のボートを襲い、背中を押され、ボートが危険な速さで下流に進むので岸に避難した。頃合い見計らって、また漕ぎ出したら今度は下流から風速100kmほどの突風が吹き上げ、川は流れに関わらず大波になり、水しぶきが雨の如く吹き荒れる始末!!さらにはその突風で川岸の木が折られて流されていった光景は固唾を飲んで見守った!!もちろんボートを岸につけて様子をみたが、止まった状態でもボートがひっくり返されるのではないかと思うほどの強風だったのだ。なんとか落ち着いたのを見計らってボートを引き揚げる場所に向かって漕ぎ出したら、空には"二重の虹"がかかっていた・・・・・・これはかなり美しい光景だった。


モンタナ上空にはジェット気流が渦巻いているから、昨日のような突然の天気の変化が起こるのだ。そして「モンタナの天気が嫌だったら、5分待ってみろ」という冗談ともとれる言い伝えがある。しかし昨日の場合、はじめは快適だったから、「モンタナの天気を楽しんでいるなら、5分後には気をつけろ!」と言えるのではないか?

モンタナそしてイエローストーン川へようこそ!!

Sunday, August 21, 2011

30kmもの川下り

昨日は釣り友リンカーンが私のボートに乗り込んで、イエローストーン川にて30kmもの川下りを敢行した。快晴の夏の日、風もほとんどなく、イエローストーン川を下りながら、パラダイス谷の景色を通り過ぎるだけでも、最高の日でもあった。リンクが自らのスペシャルドライフライで大きさに関わらずトラウトを上げまくった。

そしてこんな立派なイエローストーンカットスロートもキャッチ!!こんなキレイ固体をネットできたのは光栄である。

けっこう大きいレインボーもドライフライに噛み付いてきた。


さすがに疲れてヘトヘトになり始めたリンクを「オレの方がボート漕いでもっと重労働してるんだから、オマエはもっと釣れ!!」と鼓舞し(無理矢理釣らせたとも言える!!)、最後の3~4kmはストリーマーで、大物ブラウンを狙った(私が先日釣った場所でかつ同じ攻め方)。リンクによるといくつか大きな影がストリーマーを追い回したそうだが、噛み付かせるまでには至らなかった。
たいていのガイドによるフロート・トリップは10~15kmの区間で行われる。つまり私は昨日がんばって2区間を1日で敢行したのだ!!午後は軽いながらも川下からの風が常に吹いていたので、流れが穏やかな場所ではボートも進まず、予定より時間がかかってしまった。ボートを引き揚げたのは午後7時半!!しかし夏の日だからできたこんな釣行もいいでしょう!?しかも良い釣り友と過ごしたので、本当に楽しい一日になった。もちろんたくさんのトラウトと景色がさらに私達を楽しませた!!
ちなみに私は疲れたか?と言えば、もちろん。しかし、私は栄養補給を怠らなかったので、昨日の10時間に渡る川下りの最中も、疲労から集中を失うことなどなく、やり遂げたのだ。今朝の寝起きだってそれほどひどくはなかった。私はもともと筋肉質な体の作りでないが、ボートも自転車も操るのは要はコツでいかに体に覚えさえるかなのだ。牛の人工授精だって同じ。長年の経験から今では、筋肉を疲労させることなく、それでいて速くパフォーマンスできるようになった。つまり今、私の体はボートと川仕様にも無事遷移したのだ。

今年の夏は短い気がする・・・・・・だからできるだけもっと、ちょっと午後だけでも、出かけたいと願う・・・・・

Thursday, August 18, 2011

イエローストーン公園北東部中毒症状

イエロストーン国立公園の北東部の河川とそこに生息する純ネイティヴのカットスロート魅せられてしまっている。特にスルー・クリークの複雑な渓相と要求される技術がたまらなく、今日また誕生日以来スルーに向かってみた。もちろん今日は流砂に埋まることはなかった!!またしても期待してたのは、グレイ・ドレイクと呼ばれるメイフライのハッチ。ハッチの前に何もしないで座って待っているのは私のスタイルではない。たいていニンフやストリーマー、ソフトハックルのスイングで様子を見るが、今日はあえてハッチにこだわり、時間を合わせ、絶好の場所を確保した。前回よりうまくできるか?さらに大きいトラウトを釣れるか?自分にチャレンジしたかったのだ。私のアウトフィッターからヒントを聞いた。それはドラッグを軽減するため、12から14フィートのリーダー・ティペットを使うということ。私をガイドとして雇ってくれてもくれなくても、これくらい口を滑らせますよ。なぜなら、誰もがこんな長さのリーダーで50フィート以上もキャストするのは好きではないし、何より合わせが難しい。スルーの複雑な流れにドラッグ・フリーで流し、さらに底まで透き通った水に住むトラウトをライズさせるのはかなりの挑戦、つまり快感!!またしても、クラシックなスパークル・ダンのグレイ・ドレイク仕様で釣り始めた。

この大きさながらかなりファイトした純粋なイエローストーンカット。

次に同じ大きさのカットボーを上げたら、その後急に厳しくなった。上記のスパークル・ダンの下に別のドライフライも結んでいたが、やはり反応(そしてバラシ)はグレイ・ドレイクのみ。つまりグレイ・ドレイクが水面上に存在し、トラウトが捕食しているのは事実なのだ。トラウトの注意を惹きつけるため、何か必要だ・・・・・・・別なパターンを試そうと思った。これはスペント・スパークル・ドレイクと呼ばれる。


下から見るとこんな感じで、これはダン・エマージャー・スピナーも模すのだ。ポストのおかげで視認性もかなり良い。


そして2,3キャストすると、今まで見たことのないライズを経験した!!ミッジへのライズより、軽やかで静かなライズだった。水面に本当に軽くポワッと何か浮き上がったと思ったら、私のフライ2つが、ゆっくり沈んでいった。合わせか!!??当たりだったのだ!!無事合わせのタイミングは逃さなかったようで、かつトラウトは静かなライズに関わらずも、しっかり噛み付いていたようだった!!一瞬で大きな固体だと感じた。ネットを持ってくればよかった!!ゆっくり確実かつ優しく浅瀬に引き込んだ。当たりフライをしっかり咥えている様子を収めたかったが光と自らの影でやや失敗・・・・・・・


この角度ならどうだ? 45cmにもなる立派なオスのレインボーだ!!!!実は上記の小さいトラウトより激しくファイトしなかった(重かったけど)。病気か?と思ったが、そんんことはないと思う。全てのヒレがピンピンだし、何より歯が鋭く、指に穴が開くほどだったのだから!!


その後風が強くなって、ハッチもライズも終わったので、次はテレストリアルの時間!!
バッタで深い流れを狙ったら、川底からユラユラゆっくりと大きい影が上がってきてバッタを飲み込んだ!!そしてしっかり合わせた!!またしてもギュンギュン引っ張るカットボー!!



サイコロステーキを噛んで飲み込むような感じ!!!!これらのトラウトから習っていることは、大きなフライに大きな影がユラユラ水面に上がってくることで、興奮してしまい、合わせが速くなってしまい、フライを口から抜き取ってしまうこと。なので、もうちょっと落ち着いて、一呼吸置いてから合わせるというタイミングを習得した!!


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次はラマー川に向かった。向かうところバッファローの群れで覆われており、これらの野生動物の行動は予測不可能だから、充分注意し、探検と観察は思ったほどできず、そこそこで終わってしまった。


何だコイツわ??川岸に何か死んだ魚体を見つけたと思ってすくってみたら、これはカジカでしょう?これまたトラウトの重要な餌ですな。


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スルー・クリークには毎日通っても飽きることはないであろう!!しかし誰もが楽しめる場所でもないので、そんな場合は周辺にもっと楽しい川がたくさんありますよ。みなさんをしっかりガイドできるよう、フライ、ポイント、各河川を探検と観察しているので、来週またお届けできる予定です!!

Tuesday, August 16, 2011

さらにイエローストーン川にて

今日の午後またディーンによる軍隊訓練、いえいえ、ガイド・トレーニングのボート釣行に出かけました。昨日と違って、川に出るには最高の日でした!!突風も雨も無く、暑くても26℃、27℃くらい。私がオール担当の間、ディーンが自らのピンク・プーキーでいくつか良型のトラウトをライズさせました。



ディーンいわく、「運ではなく技術だ!!」なんだそう・・・・・・・その通りかもしれません。というのは、私自らデザインした一等賞フライ・コヨーテホワイトフィッシュを上げたのですから!!私のコヨーテはイエローストーン公園内のマディソン川へ秋に溯上して来るトラウトを対象にデザインされているのですから・・・・・・と同時にホワイトフィッシュをつかまえたい人なんているの??


何はともあれ、ヴェテランガイドと過ごした有意義な午後でした。

ディーン大佐、ありがとうございます!!

Monday, August 15, 2011

バッタで小さなブルックを釣るコツ??

今日の午後また暇ができたので、イエローストーン公園内のガードナー川に釣りにいった。風が強く、曇り空で、ひょっとしたら雷雨になるかもしれないと思ったが、晴天の夕方を迎えたことが一番の収穫であった。あまり真剣な釣りではなかったが、やはりガイドとして、ポイントと有効フライを見極め、他の釣り人がいた場合どうするか?など、常に自ら試行錯誤しているのです・・・・・・

この時期楽しいのは、やはりテレストリアル(陸上節足昆虫)へのライズである。バッタで釣っていたら、こんな小さなブルック・トラウトがライズして来て、背中に引っ掛かったとさ・・・・・・

今度は口に合わせたけど、その瞬間は夕暮れと他に目をやっていたせいで、見てなかったとさ・・・・・


イエローストーン公園内の河川は日本人アングラー受けするのは間違い無いと思います。ドライフライで大きさに関わらずたくさん釣れることと、マッチ・ザ・ハッチを追求するなら、極限まで私達を追い詰める河川と状況もあるのです。

すぐにでも、日本のフライフィッシング雑誌にイエローストーン公園内の河川について記事を投稿したいと思っております。日本人アングラーが好きになるような河川に焦点を絞った上で。イエローストーン公園内には、日本の皆さんが定義する「源流」、「渓流」、「本流」、「スプリング・クリーク」が数え切れないほど存在します。そしてそれぞれに、それなりの楽しみ方があります。

この度、イエローストーン公園内のガイド許可証を持っている雇い主に採用されたので、これからはモンタナだけでなく、公園内もアピールしたいと思います。

Sunday, August 14, 2011

イエローストーン公園北東部をさらに探検

一週間前のスルー・クリーク同様また昨日イエローストーン公園に遊びに行った。公園北東部に生息するネイティヴのイエローストーン・カットスロートの美しさは何回見ても飽きることはない。昨日の目的はラマー川とソーダ・ビュート・クリーク。ラマー川を朝9時に通り過ぎたら、もう黒山の人だかり(少なくとも私にとって)・・・・・・ソーダ・ビュートがラマーに合流する地点から、上流に進んでソーダ・ビュートを釣り始めた。駐車場にはたくさん車があったが、これらは全てちょっと景色を見ている人々か、ハイキングの人々(釣り道具を持ってる人も何人かいた)ばかり。そのすぐ下が絶好の様相の流れなのに誰も釣りをしてない!!ちょうどいい深さ、早瀬とゆっくりのミックス、また草が切り立った岸から垂れ下がっている!!朝一番にして、ホッパー=バッタを投げる絶好の流れだと思った!!
フライ選択的中!!流れの真ん中にウェーディングして、両岸に投げるとトラウトがライズしてきた!!この一匹目、大きな影がゆっくり水面に近づいてきて、大きな口でゆっくりと大きなホッパーを吸い込む瞬間に「ウオウ!!??」と驚きの声がもれてしまった。

今年はやはり各河川で、盛夏でも例年より水位が高いから、流れが豊富で水温も低く保たれているのだろう。この大きさでもかなりのファイトで、なかなか寄ってこなかった。この鮮やかなオレンジの切れ目はいつ見ても最高!!


リリースの際、左のエラに何かフライが引っ掛かっているのを発見したので、抜いてあげたら、この古臭いレネゲイドとティペットの一部だった!!誰かがこのフライでこのトラウトをスレで引っ掛け、上げようとしてバラシたのだろう!!なんかおもしろかった。


この後、同じ流れで短時間に、もう一匹上げ、その他3つのライズがあった。どれも大きな固体で、金色の魚体を光らせつつホッパーにライズしてくる光景は、興奮から合わせが速くなりがちで、フライを口から抜き取ってしまうこともあるので、まず冷静に。3つのライズの内のひとつは、ホッパーに近づいてから、トレイラーのアリに噛み付いてきて、フックのゲイプを広げて逃げてしまった・・・・・・


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ソーダ・ビュートでもう少し楽しみたかったし、ラマーには人がいっぱいいるから、あまり気が進まなかったが、それでもラマーに移動した。これもガイドの性・・・・・・人混みなのも含めて、川を探索し、様々の絶好ポイントや岸・川底の構造などを知らねばならない。川が道路から湾曲し、辿り着くには、道路沿いの駐車場所から1km以上歩かねばならない場所を敢えて選び、ハイキング開始。そこならさすがに誰も見ないだろうと思ったら、離れていたけど2名を観察・・・・後にさらに2人組み・・・・・・このラマーへのプレッシャーは異常である・・・・・・

この地点で、川は2,3枝分かれし、その内のひとつに良さそうな構造を見つけたので、やはりホッパーをキャストしてみた。すと突然ライズとスィップ(SIP=水面直下でのライズ)がたくさん起こり始めた!!サイズ18番のPale Morning Dun(ペイル・モーニング・ダン、以下PMD)がハッチし始めたのだ!!ラマーはアトラクター・ドライで探しながら釣るのが効果的とされるが、突然、スプリング・クリーク同様のマッチ・ザ・ハッチで、膝を着いて自分の影を小さくし、静かにアプローチの釣り方になった!!

PMDなのは分かっている!! エマージャーや、クリップル、またフローティング・ニンフもメイフライ用ボックスにあるし、フライを付け替え、キャストしまくった。私のフライは一向に相手にされなかった。しかし、ライズとスィップは続き、そのいくつかはかなり大きいのを確認できたので、かなりのフラストレーション!!残された最後のフライは、自作のこのフライ。今実験中だが、この厳しいこの状況で役に立つのか・・・・・・なんと最初のキャストとドリフトでついにトラウトを合わせることができた!!しかし、水面に上がってきた潜水艦のような影に合わせたら、2秒ほどでフライを取られてバラシ・・・・・50cmくらいの固体であったと思う。新しいフライを結ぶとまたしてもライズに合わせて、今度は35cmくらいの固体で、かなりのファイトを楽しんだが、私の手元でフライを外され逃げられてしまった・・・・・その後もいくつか私のフライにライズさせることができたが、完全に合わせることはなかった。後にハッチもライズも終了。しかし、このマッチ・ザ・ハッチは久々血沸き肉踊る経験であった。トラウトを上げて、写真を撮れたかなんて関係ない!!そして私の自作フライのみにトラウトがアタックしてきたのだ!!これは私のフライ制作と知識にとってかなりの自信になった。その意味では証拠のトラウトの写真が欲しかったが・・・・・・・・・また今度。


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昨日の野生動物は、アンテロープ(プロングホーンとも呼ばれる)。先日の山猫よりは危険でないはず??


さらに、人混みを避け、 峡谷の流れを探検してみた。ここはニンフやストリーマーでの釣りにも適していると思う。ドライフライで釣れないわけではない。岩の前後や少しでもゆったりな流れを見つければ、トラウトはライズしてきた。羽アリのパターンにカワイコちゃんを合わせて、終わり。


ソーダ・ビュートもラマーもこれまた日本人アングラーの好みに合っていること間違いナシです。ドライフライで楽しめて、厳しいマッチ・ザ・ハッチも経験できる・・・・・・明日また行こうかな!!??