Friday, November 25, 2011

感謝祭後

昨日木曜日は感謝祭。こんがりローストされた七面鳥を食べると、今年ブリーダー、ガイドとしてなんとか生き抜いたことへの感謝と今年も終わりが近づいてきたことで感慨深くなる。今朝なぜか早く目が覚めて、風がゴウゴウ言ってないから「釣り行けるか?」と眠い目を無理矢理開けて起きた。しかし、風は唸って無くても充分危険なレベル。「モンタナの天気が嫌だったら、5分舞ってみろ」のことわざを信じたら、雪が降り出した。しかし1時間待ったら、雪も風も治まった・・・・・クリーク出発!!
あまりにも穏やかだったので、ミッジかベイティスあるいは両方がハッチしてドライフライで楽しめるかと思った。もうさすがに1ヶ月前ほどではないにしろ、まだベイティスがハッチしていた。またたった1グループだったがトラウトはライズしていた。こんな小さいのでも充分うれしい。


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ハッチは2時半くらいに終わった(少なくとも活発ではなくなった)。なのでまた夕暮れまでさらなる実験と試行錯誤あるのみ!!あるセクションでは全く反応がなかったが、それならそれでいいと思った。それが今日習い観察することになるだろうし、魚を手にするのはどうでもよかった。でも結局地図に絶好二重丸スポットを記してしまった!!この3連続当たりは経験しないと信じてもらえないだろう!!まずはなかなかのレインボー(レインボーもいい色がつきはじめましたな~)、

次に立派なブラウン。この時点もう今日はお腹一杯。

んが、トラウトが私を逃がしてくれなかった!!さらに大きなブラウンで今日も感謝。ちなみに口の傷は私のフライによるものではない。

いやあなんて素晴らしい日だったか!!トラウトはどれも、まるで闇討ちに驚いたかのようにかなりのファイトを繰り返した(実際ショットガン・テクニックで闇討ちだったが)。
それではみなさんよい年の瀬を!!

Saturday, November 19, 2011

さらにショットガン炸裂

今日は起きた瞬間、なぜこんな日に釣りに行かねばならないのか不思議に思った。少なくともリヴィングストン特有の強風はない。それでも・・・・・朝9時の段階でこんな感じ・・・・・・
そうか“釣り痘”に感染してしまったのか・・・・・・(この張り紙はデピューの真ん中の小屋内で見られます)。

冗談はさておき、がんばって釣った。優秀なガイドになりたいという願望の下、釣りこそ私の仕事である。しかし今日は練習・修行の域を超えた荒行・拷問に近かった。さらには、釣り人は私だけなのを知っていたにも関わらず、敢えて人気が無く、難しいセクションを選んだ。何を考えていたのか?実は昨日習ったことを、さらに完璧に会得したかったのだ。そしてその任務は達成された。

“ショットガン・ニンフ”により私自身の「ロイヤル・レイ・チャールズ」がデピューのトラウト複数から賛同を得られた。

上あごのど真ん中!!

勇敢なのは私だけではなかった。この小さいカワイコちゃんは方向を見失ってしまったのか、凍て付くイエローストーン川の真ん中まで歩いていた。無事岸に戻って来たことを願う・・・・・

ランチと同時に解凍作業!!

お腹にも燃料を補給し、午後の部開始。またしてもショットガンで当たり、ネット、バラシの繰り返し。かなりファイトしたなかなかのレインボーはエッグに来た!!

そして昨日と全く同じ現象発生。上のレインボーの撮影を終えて、すぐほぼ全く同じ場所で今度は立派なブラウンがガツンと来た!!いい面構えしてますな!!

昨日の経験から、魚を無理矢理寝せようとして、全体像の写真を撮るより、セルフタイマーで“ニコパチ”した方が、手っ取り早いし、袖を濡らさないで済むことがわかったから、おそらくこれが最高だろうと、手袋を脱いで、両手のみ犠牲にした。

ところが間違っていた!!さらに釣り上がっていくと、さらに立派なブラウンが出てきた!!この場所はほぼ絶対見逃されるし、かつショットガン・ニンフでなければこのトラウトへのアプローチは不可能であっただろう!!!!

これはちょうど小屋の真ん前だったので、ダッシュで戻ってまた暖まった。そして夕暮れが近づくにつれ、クリークからは靄というか蒸気が立ち始めた・・・・・太陽が西の山に沈んだ瞬間に一気に気温が落ちるから、今日の目標を遂行すべくもうちょっとがんばってみた。

これで最後!!ハッピー!!

今日は今までで最高の経験のひとつといえる。とても満足感がある。自らを極寒に追いやり、クリークに転ぶことなく生き残ったことがひとつ。そしてデピューのこの区間のウワサと都市伝説を解決したのだ。さらにはたくさんのトラウトに触れることができたし、新しいテクニックとセオリーも自分の物にしつつある。ショットガン・ニンフがなぜこんなに有効なのか分かった。それを書くのには2,3ポストしなければならないから割愛する。しかし昨日ポストしてユーチューブのヴィデオをもう一度注意深く見返せば皆さんもわかるはず。

明日から数日はまた風が吹き荒れるらしい・・・・・次はいつクリークを訪問できるのか・・・・・・

Friday, November 18, 2011

デピューでショットガン

いえいえ、ショットガンでクリークのカモやビーバーを撃ちに行ったわけではありません。
今日は明日の予約の電話のついでに午後からデピューに向かった。なぜか?風がないから!!明日も風はないはず。でも気温は日々寒くなっている。
さて今日と明日試したかったのは、早瀬での“ショットガン”ニンフ。要は散弾銃の如く、探りを入れて釣ること。若かりし日のゲイリー・ボーガーが実践してますな。ちょうど3分前後にこのテクニックが登場します。YouTubeでこのヴィデオ・シリーズは6本ありますが、その内の一部はアームストロングで撮影されてると思う。


また読者なら、ジェイソン・ボーガーによるこの記事をクリック。グーグルとか最近の翻訳ソフトで簡単に日本語訳できますよね?

エッグとスパークル・スカッドで二重フライ。
   

まあまずはポジションと角度を確保しようとしつつ歩きながら、キャストし始めた。何か起こる心の準備というか、期待というか、「釣るんだ!!」という気合なんかもなかったが、突然グッと来てダーーー!!と走った(長嶋監督風味)、でジャンプし始めた!!50cmクラスの立派なレインボーだ!!

まずはスパークル・スカッドが効いた。

レンズに水滴か蒸気が着いていたようだが、別の写真を見ると、私の鼻から鼻水が流れ落ちてるようなので、こちらをポスト!!


もうこれで充分だ。じゃあ今度こそポジションについて、このセクションの攻略と観察を始めよう、とまた歩きながらキャストを始めた。なんとほんの数分後またしても大きな当りが!!今度はエッグで立派なブラウン!!


手も、袖も、ハンカチも乾いてないっつうの!!

もうお腹一杯。魚はもう捕まえなくてもいいから、とにかくこのセクションを動き回ってみたいんだよ!と思ったら、またしてもほんの2,3分後にさらに大きな当りがきた!!

3連続で50cm前後のトラウト!!この3尾目は私の記録に近いかと思ったらたったの53cmであった・・・・・・

この後さらに45cmくらいのブラウンを2匹、いくつかまあまあのトラウトを掛けてはばらした。日が暮れ始め、指が凍り落ちそうになるころ、このセクションを無事カバーでき、観察と感想メモも取ることができた。いやいや簡単に午後だけ出かけたにしては驚きでした。
ショットガン・ニンフの有効性をこれでもかと証明できたし。ショットガン・ニンフは積極的に攻める釣り方。ただ浮を眺めて、いざホワイトフィッシュに文句を言うニンフ方法とは全く次元の異なる釣り方である。スプリング・クリークのフラットな場所でライズを見なかったら、またライズとハッチの前後は勇気を持って試してみましょう!!
明日はもっと寒くなるそう・・・・・・また袖まで濡れなきゃならないの!?

Sunday, November 13, 2011

タマゴいくつ割れた?

午前中は中サイズを3つ。






で、午後は超特大サイズを3つ!!







我々はマナーとスポーツマンシップにのっとり、産卵ベッドに踏み入ったり、実際に産卵行動をしている固体を狙うような行動はしていない。全てのトラウトは迅速かつ安全にリリースされた。

Saturday, November 12, 2011

さらにデピューにて

過去二日は風が立っているのもやっとのほどビュンビュン吹いていた。今日早朝も。なのでベッドから出るのがおっくうだったが、家を出るまでには、風が完全に止んで、粉雪が舞っている・・・・・完璧なベイティス・ミッジ・ストリーマーな日だ!!と意気盛んにデピューへ。

朝ごはんは小魚じゃなくて卵。ストリーマーに全然反応しなかったこの48cmくらいのブラウンをエッグで引き出した!!
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小屋で昼食を食べ、暖炉で暖まると、雪は止んでいた。ポツポツライズを見始めた。期待通りベイティスだった。そしてこれはぜひレポートしなければならない。昨夜巻いたこの“CDCダン”が絶対エースであった!!
何かが水面直下で捕食している様だった。キャスティングも合わせも難しいだろうと思ったが、一投目で捉えた!!・・・・・・・・・・・なんと6Xに結んだ22番CDCダンで43cmのホワイトフィッシュ・・・・・・・アンビリーバブル!!喜ぶべきか?

でもなかなかのイエローストーン・カットスロートも釣って慰み。その後もう一尾巨大ホワイティを釣って、他にもたくさんライズ・バラシがあったし、素晴らしいベイティスの午後だった!!
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河合宏一さんのお友達も同行していて、ストリーマーとかエッグ(餌じゃないよ!)にも挑戦していただいた。このロッドのしなりを見よ!!!

立派なブラウンを夕方だけで2匹もあげた。(これは小さい方・・・・なんで大きいやつの写真忘れたんだろう?)

とにかく立派でかっこいい。
明日も天気は同じようになる予報。記録を塗り替えられるようがんばろうっと!!ブラウンの記録であって、ホワイトフィッシュじゃないですよ!!

Friday, November 11, 2011

日本からのマスター・アングラー

リヴィングストンの日本人ガイド、ディーンの基で働いたということで私の先達者である河合宏一さん(http://kwaters.blog92.fc2.com/)が街を訪れている。スプリング・クリークに同行させていただいている。河合さんのブログには一眼レフで撮られたキレイな写真がたくさん載っているので、ぜひ御覧ください。このポストは先日ネルソンを訪れた際のポストで、私のカメラから・・・・・

ネルソンのトラウトは朝一番でアグレッシヴだった!!透き通った水の中“サイト・ストリーマー”をやったら追い掛けて噛り付いてくる!!河合さんがこの日の一匹目、立派なカットボーとファイトしている様子。

私もラッキー!

どれぐらいアグレッシヴかというと、こんな感じ!!??

午後にはわずかながらベイティスがハッチし、トラウトもポツポツライズしていた。南から風が吹き続け、キャスティングもフライのプレゼンテーションも難しくかつ、トラウトは厳しい場所に見られた。河合さんはそれらをものともせず、狙いを定めたライズを一投目で仕留めた(ホワイトフィッシュだったけど・・・・・)。

日が暮れるにつれ、またしてもストリーマー・タイム!やった!!自らのネルソンでの記録を更新した!!

(河合さん、写真撮っていただいてありがとうございます!)

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昨日はまたデピューに戻った。風が吹き荒れ、ハッチもライズも厳しかった。あるセクションでは産卵のベッドを作っているブラウントラウトをみかけ、もちろんそんな場所とトラウトを荒らすことはしなかった。しかし、それらベッドのやや下流にも魚影をたくさん見た。一日中あまりアクションがなかったから、さすがに暇すぎて、新しい高等テクニック“サイト・エッグ”を放ってみた。ボウ&アロウ・キャスト一発でなかなかのレインボーを釣り上げてしまった・・・・・・・あくまでブラウンの卵を飲み込んでいたレインボーであって、実際に産卵をしていたブラウンを狙ったわけではないので、合法的かつ倫理的であると思うから、批判しないでね!!(笑いは歓迎!)

リヴィングストンの11月は風が吹き続けると言われる。今週末また出かけられますよう!

Monday, November 7, 2011

スプリング・クリークのシーズンは終わらない!!

イエロストーン国立公園内の釣りシーズンの終わりは毎年感傷的になる。その意味で、先日簡単に出かけたながらも楽しめたので、「今年も公園は楽しかった」と言える。しかし、ガイドとしても一般の釣り人として、幸か不幸か、モンタナ南西部の釣りは決して終わることはない。ウェスト・イエローストーン、エニス、ボーズマンの人々は暇さえあれば、マディソンに向かうであろう。同じ感覚で、リヴィングストンに住む人々は、今年の最後の大物を求めて、イエローストーン川を攻めて、暇と余裕があればスプリング・クリークに向かう。

今日はまたデピューに出かけた。パラダイス谷にとって本当に珍しく、一日中風が全くなかった。それだけで充分であった。一番の要点として、やはり釣りがまだ続いているということ。午後は期待通りベイティスがハッチして、トラウトがライズを繰り返した。なのでまた自らデザインしたフェザント・テイル・メイフライ・クリップルを試した。

突然大きな当りが水面に出てきた、しっかり合わせた様子・・・・・その後は綱引きのようなやり取りで・・・・・・

このフライの特徴は、プレゼンテーションを替えればメイフライの様々な様相を表現できることだと思う。またしてもデピューの選択眼の厳しいトラウトに効いてうれしい!!

これらカワイコちゃんは、トラウトへ近づくのより難しい・・・・・・・

イエローストーン川からデピューへまだまだブラウンの溯上が続いている。そしてベイティスのハッチもまだ続く。その後ミッジを期待できるだろう。家の中で、暖炉の前で暖まりつつコーヒーを飲んで、本を読んだり、フライを巻く時間があればいいけど・・・・・リヴィングストンの冬は厳しいけど、まだまだ出かけなければならない!!