Friday, November 2, 2012

ベイティスの呪縛を解く!!

またしてもデピュー(www.depuyspringcreek.com)にて。題名のようなテクニカルな話に行く前に、今朝はこんなカンジでスタート。いつも通りどっちも効いた。レインボーを捕まえて、最近何を食べているのか、ストメック・ポンプしたかったのだが、結局レインボーは釣れなかった。


大きいブラウンはポンプしない。おそらく産卵で疲弊しているだろうし、この時期は何も食べてないだろうから。2,3匹釣ってもう終わり。
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さて、正直に言うと、ここ数日の午後のベイティスの時間帯は、呪いというか苛立ち・太刀打ちできないの連続であった。パス解禁のころほど強くはないが、ハッチとライズは起こる(天気に左右もされるが・・・)。トラウトは捕食に関する態度と行動が、2週間くらい前とは異なるのだ。トラウトはベイティスのあるステージ(釣れてないからストメック・ポンプもできない)を水面を破らずにライズしながら捕食しているのだ。私のガイド師匠=マスター・アングラー本人トム・トラヴィス=からアドヴァイスと情報をいただいている。ハッチの季節が終わってしまう前に、なんとか解決したいし、また少なくとも“トラウト科の高校卒業証書”をもらえるようがんばらなければ。

今日はライズがポツリポツリと午後1時前から始まった。大体午後12:45としよう。同じシナリオ=トラウト3匹はそれぞれ一定の場所に陣取り、水面を破らずにライズを繰り返し始めた。がんばって釣り始めたが、一時中断して、トラウトの下流にそっと歩き、収集網で調査。なんとこの固体は、私の指の上でグネグネとニンフの殻から抜け出てきた!!
生まれて3秒の成虫・ダン。これらの写真は午後1:13に撮影=ほぼ30分経過・・・・・・・
ベイティスなのは確か。ミッジではない(一応ミッジのエマージャー・パターンを試したけど)。ドライとニンフ・ドロッパー(様々なコンビネーション)をデッド・ドリフトさせてもダメ続きだし、ソフトハックルをスイングさせても効果はなかった。万策尽きたのか?トム師匠から伝授されたもう一つのテクニックを試した。(野球やその他の釣り用語同様、英語で覚えましょう)トゥイッチ=TWITCH(つまむこと、つねること、ピクピク動かすこと)。特にソフトハックル系のパターンに使用される。またベイティスのニンフはハッチが近づくにつれ、とても行動的・活動的だからだ(このマスター・アングラーの教えはメモしておきましょう!!)。それに加え、私の自信の状況に対しての観察と理解を加味した。トラウトはダン(成虫)ですら水面を破らずに捕食している。溺れているのか?それとも何かしらこの一群のベイティスに問題があるのか?それはわからない。とにもかくにもCDCダンに、小さくかつ簡素なソフトハックルをドロッパーとして仕掛けを作った。デッドドリフトさせるのと同じ角度・ポジションでキャストしたが、トゥイッチによりダンのドライフライを溺れさせるかのように水面下に引きこんでみた(もちろんソフトハックルの方が捕られるだろうと思っていたが・・・・)


やった!!ついに、ついに、ついに、当たりが来た!!それまでライズを見ていた場所で、実物を捕るのと全く同じ動き・フォームで、私のフライを捕った!!この30cmくらいのカワイコちゃんレインボーは溺れたダンを待っていたのだ!!この写真は午後2:03撮影・・・・・実に80分もがんばって粘ったのだ!!


これは彼女がその間捕食し続けていた胃の中身のほんの一部。
さらに近づいて見ると、やはりいろいろな段階のベイティスだった。またPMDもハッチしていて捕食されていたのをお見逃し無く!!!

トラウト3匹がそれぞれの持ち場に着いたと書いたが、同じ要領で2匹目も、そのポジションにて噛ませることができたが、外れてしまった。なので3匹目に挑戦したら、やはりトゥイッチで今度は立派なブラウンだ!!!

 同じ内容・・・・・・・

これが今日の戦利品!!

トゥイッチはスイングとは違う。トゥイッチはフライラインを2~3cmチョコチョコ引くこと。トラウトが持ち場を決めて、捕食を続けている付近で行うと、実物を捕るのと同じようにフライを捕る(スイングの場合、トラウトはある程度追いかけてからフライを捕るわけで、それが違い)。

ほとんどの釣り人=特にドライフライしかやらない!!という人々=が、ある特定の方法とテクニックだけを用いているなら、この状況はほぼ絶対に解決されなかっただろう。そして、そんな釣り人達は「トラウトは擦れている、賢くなっている!!」とか「8Xだ!!11Xか~~!!」などと人間目線の討論をするのだろう。トラウトはただ単に彼らがしたいこと・すべきことをしているだけ=最小限の努力で、最大限に食べること“観察”と“トラウトのように考えること”が解決の第一歩。そして私のスプリング・クリークでのドライフライ時の御用達ティペットは5Xである。もちろん今日も!!先日サイズ20番のドライフライで50cmのブラウンを無事上げれたのは4Xだったからだもん!!

とにかくナゾナゾを解くことができた!!少なくとも今日のある特定の場所に関しては。
“習うことと観察することには終わりがない”。
“スプリング・クリークこそ、フライフィッシングの教室”。
これこそトム師匠から伝授されたガイドとしてのモットーだ。さっそく上記の戦利品を基にさらに新しいフライを開発せねば!!それでいてさらにトム師匠から宿題を課された・・・・・・明日もがんばろう。




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