Monday, December 17, 2012

2012年ガイド・シーズン総括―その1

今年ももうこんな時期になってしまった。ガイドのピークを終えてから少しづつ文章と写真を編集してきた。2012年のまとめは3部構成になってしまった。2部・3部も今月中にポストする。それにしても信じられないくらい早く今年は過ぎていった気がする。後2週間しか残ってないとは・・・・
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2012年は私の人生において最良の釣りを経験できた。12ヶ月の全てにおいて、リヴィングストン周辺やイエローストーン国立公園界隈を釣りまたはガイドし続けた。ガイドとしても釣り人としても著しい成長を遂げた。釣りの状況・トラウトの様子・当たりフライ・昆虫の活動・川の状況・河川の様子・釣り方と方法・そして私の釣り日誌からその他もろもろをまとめるのが、このレポートの目的である。

全般的まとめ:2011年から2012年にかけての冬は、モンタナ標準にとってまさしく“平均”であった。前年の冬(2010年から2011年)に記録された歴史的積雪量とそれに伴う歴史的大水・川の流れから(それはそれで貴重な思い出と経験であったけれど)、我々地元の釣り人・ガイドにとって、今年は“平均”であってほしいと思っていた。「じゃあ釣りの結果も平均だったの?」と聴かれるなら、まず“平均”を定義しなければならない・・・・・・・各河川、各釣り人のレベル、釣り方、季節、その他もろもろによって異なるでしょう・・・・・・・ともあれ、ひとつ留意すべき点は、7月の最終週と8月の前半二週(計三週間)の天気。とても暑い・乾燥していて、日照りとも言え、さらには山火事や野火が多発し(釣りとその安全面には全く関係なかったけれど)、空気はしばしば煙たくかつ濁っているように感じられた。この状況は特にイエローストーン川での釣りの状況に影響を与えた。

1月と2月:
私は2011年10月からのデピューでのウインター・パスを持っていたので、感謝祭、クリスマス、新年など祝日を釣りで祝うことができた。1月2日にデピューにおいてレインボー(常に居着いている固体か、昨秋に入って居残っている固体)が産卵活動をしているの観察した。またイエローストーン川の街周辺の区域でも、冬中ミッジのハッチとトラウトのライズをチェックし続けた。1月13日(風が強くない日)、デピューがイエローストーン川に流れ込むすぐ下流で、どちらも観察した。来るガイド・シーズンについて話し合うため、ガーディナーのパークス・フライ・ショップを訪れた際、ガードナー川がイエローストーン川に合流する場所(モンタナ内)でもミッジでドライフライの釣りを楽しめた。デピューに関しては、なぜかミッジハッチとライズを見なかった。ストリーマーとエッグへの反応はほとんど無くなってきた。昨秋産卵のため溯上してきたブラウンとそのエッグを追いかけたレインボーは、イエローストーン川に戻ってしまったようだ。しかし私はそれでもニンフ(スカッド、ミッジラーバ、水生ミミズ)で充分楽しめた。冬場でも楽しく、しかも近場、それだけで充分恵まれた日々であった。
1月のミッジ
新年カット!!

3月
私の主な外出先はやはりデピュー。大きいレインボーが産卵のためクリークに溯上し始めたことを観察した。またそれに伴ってブラウンもまたクリークに入ってきた。暖かく乾燥した日々が続いたので、明らかに水位は低く、しばしばトラウトと目と目が合った。それにしても、岸に座りながら、この毎年繰り返される儀式=自然の摂理と壮大さ=を観察した(釣りは止めよう!)もちろん私だって産卵前後の大きくかつアグレッシブな固体を狙ったが、禁漁区域にも関わらず踏み入っているマナー無しの人々をためらわず注意した。イエローストーン川にもボートを出し始めた。しかしいざ敢行した日々は、暴力的な風に吹かれ、いろいろ試したけれど(ストリーマー、ニンフ、ミッジのドライ)、たいした内容ではなかった。
初期の溯上グループのレインボー



4月と5月
デピューでさらに釣り続け、50日以上を達成した。この努力と目的達成感は、今シーズンの釣り・ガイドを大成功に導いた礎だ。パスの終わりに向け、遂に一定のハッチを観察するようになり、ドライフライで楽しんだ。ミッジとカディスがハッチしていたが、誰もが思うようなベイティスのハッチはなかった。

英語版ブログの記念すべき300ポスト目の表紙を飾った!!

イエローストーン川にボートを出したら、やはり強風に悩まされたが、それでもベイティスのハッチに出くわし、ドライフライで楽しめた日もあった。4月末に向けて、暖かい陽気になってきた。母の日カディスを期待するのにはいいことだが、暖かくなり過ぎでしまった。雪代が始まり、地元の我々は、イエローストーン川から2ヶ月くらい釣りにならないと思わされた。しかし!!4月の最後数日に天気がまた冬モードになった。川周辺での雪解けが凍結によって沈滞したのであろう、川はまた水位が低くなり、澄み始めた。5月初旬の釣りはもう最高であった!母の日カディスは流されておらず、トラウトはライズした。また寒さのおかげで、なんとベイティスもハッチを再開した。さらにはマーチ・ブラウン・メイフライもハッチして、トラウトは私のドライフライにライズしまくった!!最終的に5月10日、陽気が戻り、今度こそ本格的な雪代が始まった・・・・・・・・
雪代前にもう一度カットスロート!
母の日カディスドライで
ベイティスもハッチを再開したから・・・・

またパークスのガイドと、ストーリー牧場内のストーリー・レイクへ春先の展望に向った。ウォルター、ベン、私、みんなでっかいレインボーを釣り上げた。
ベンが釣り上げた超丸々大物をウォルターが撮影している様子 
これはちっちゃい方・・・・

これは私にとってモンタナ最大級のレインボーだ!

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