Saturday, March 30, 2013

ハッチ・ライズ・ポンプ(繰り返し!)―70代に突入!!

タイトルの通り、春季・早期の釣りは絶好調だ。“ライズ”と“ポンプ”の間に、“完璧なフライ選択”、“完璧なプレゼンテーションの角度”、“完璧な合わせ”、そして最も楽しいことに“トラウトを手に寄せること”があることをお忘れなく!!
そして、デピュー・スプリング・クリーク(www.depuyspringcreek.com)の冬季パスで70日以上訪れた。これを書いている時点であと15日有効(4月14日が最後)。今年はあと何日積み上げられるか・・・・・・・

木曜日は、またしても無風で快晴の快適な日だった。おそらくそのせいだろうか、ベイティスのハッチはほとんどなかった。午後を通して、2匹宙に、1匹水面に見たくらいか。しかしミッジは活発で、それらを捕食しているトラウトはなんとテクニカルなことか!!私はこのフォーム・エマージャー・タイプ1でなんとか太刀打ちできた。

これは最初の一匹か二匹目からのサンプルだが、注目!!いくつかベイティス・ニンフが見かけられるが、それらは透き通っている=もうしばらくの間消化されていたということ。おそらく前日だろう(私はイエローストーン川を釣っていた)。しかし、ミッジのピューパとアダルトはついさっき捕食されたばかりに見える。私はこれで、自らの観察眼が正しいと自信を持って釣りを続けた!

これは立派なブラウン!!

立派なレインボーも捕らえた!!しかし・・・・・セルフ・タイマーをセットした直後逃げられてしまった。逃亡者は1.5メートルくらい先だったか・・・・・
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金曜日は、良い天気のままだったが、曇り空と雨模様の午後(寒くはなかった)。完璧なベイティスの天気パターンだ!!そして超当たりフライは自らデザインしたウイングド・ビクトリー・ニンフ(Winged Victory Nymph-BWO)!!
ユーチューブビデオを簡単に取り込む方法を習った。


ウイングド・ビクトリーは、水面下で上昇中のニンフを捕食しているトラウトに効果的だ。そして、それらのトラウトは、同じ場所のトラウト・グループの中で大き目。また彼らのライズ・フォームは“背びれから尻びれ”だ。もちろん、私はそれらを狙って釣ったのだ。一匹目は“溯上組”のレインボーだった!!

ほっほっほっ!!
フムフム。まさしくベイティスの午後のようだったな。

別のトラウト。明らかに小さく見えるが・・・・・

注目!!上の大き目レインボーはベイティス・ニンフを好んで捕食していたのに、この中身はごった混ぜ。
ハッチの終わりごろ、これまた“背びれライズ”を発見。間違いなく大きく見えた。何度かのキャストは失敗に終わったが、それで“プレゼンテーションの角度”を導き出した!!やった!!
やせ気味だったが、一番のブラウン!!

またしても注目!!このポンプで私の理論・観察眼が確信となった。こいつもまた上昇中のニンフ(ミッジ・ピューパも)を選んで捕食していたのだ。

ベイティスのハッチは終わった。しかし、同じ場所でまだライズは続いた。ミッジにちがいない。トラウトはまだオナカいっぱいじゃないのだろう!またしても完璧なプレゼンテーションの角度を導き出し、フォーム・エマージャー・タイプ1によって、静かにライズしていたトラウトを捕らえた!!
もう一度注目!!全く同じ場所だというのに、このトラウトはミッジを好んで捕食していたのだ!!
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今日土曜日、春の陽気はそのまま(少し風があったが)。ミッジとベイティスのハッチはまあまあってところ。またしても、まずはミッジで釣り始めた。一回目の良好ドリフトでいきなりトラウトをゲット!ちっちゃかったが。まだベイティスは出ていなかったが、ベイティスのドライをミッジの上に視認性のために結んでおいたのだ。すると突然ガボッ!!と聞こえて良型ブラウンが飛び付いてきた!!この大きな尻尾を見よ!!

使ったフライはこのパラ・ポスト・エマージャー。水面に静かに低く着くが、ポスト(お好みのフォームの色)のため、視認性が良い。しかし・・・・・・・・御覧のように壊されてしまった・・・・・

そしてついにベイティスがハッチを始めた。ハッチは金曜ほど強くなかったし、ライズの数もやや少なめ、しかし私はまたしても“背ビレライズ”を観察し、それらを狙って釣った!!フライはもちろんウイングド・ヴィクトリー!!

もらった!!これまた良型ブラウン!!

 これが胃の中身。要約すると、ダン2匹とニンフ1匹(右側)は捕食されてからしばらくになる(透明になりかけ=消化されていたということ)。別のニンフ2匹は今日の午後捕食されたばかり、ということ。

同じ要領でこれまた立派なレインボーも釣ったんだよ!!ホントだよ!!セルフ・タイマーにセットされた私のカメラは、私がトラウトを取り逃がし、ダイビングしようとした瞬間を見逃さなかった・・・・・・

 それじゃあレインボーの産卵のための溯上はどうなっているの?という読者のために。溯上はもう絶好調!!クリーク至る所に大型トラウトがたくさんいる!!まあでも、産卵・交尾活動中の群れを狙うのはほどほどに・・・・・・・またしてもセルフ・タイマーをしくじったが、少なくとも大物の背中が写っていた!
 そしてそれを釣り上げたビード・ヘア・カパーがこんなにされてしまった・・・・・・強めのニンフがこんなにされるとわ・・・・・・
 これは次のキャッチ!!

パラダイス谷で春の釣りと陽気を満喫するには今が一番!!・・・・・ってまあ日本からじゃすぐに来ることはむずかしいでしょうが・・・・・・。でも将来的に考えてみましょう!スプリング・クリークの一人当たり一日のロッド・フィー(アクセス料金)が低目なのは4月14日まで。ゴールデン・ウイークじゃなくて春休みの釣行を将来の計画にしましょうね!!

Thursday, March 28, 2013

春のイエローストーン

先週の寒い日々から戻って、また春日和だ。今度は“偽”でありませんよう!まあ、釣りの方は、もう毎回お届けしているよう、天気に関わらず春モード全開!!
昨日はデピュー・スプリング・クリーク(www.depuyspringcreek.com)から小休止。釣り友達のジョーダンとイエローストーン川に向った。デピュー(と他のスプリング・クリーク)が私の家から近いのは事実だし、私有地内のひっそり感・ゆったり感が過ごしやすいのは事実だ。しかし、今“ストーン(略称)”でもいろいろ起こっているのを知っている!同時に別の河川で釣りはできないのが辛い!!ひょっとしたら、日本の山岳渓流を釣っている人々や、雑誌で見る外国のスプリング・クリークに憧れている人々は、超大河のストーンなんて興味も湧かないかもしれないし、大河はストリーマーとニンフを使うんだ、なんて想像する人々もいるだろう。またひょっとしたら、この日本人ガイドは、スプリング・クリークの方が釣果が安定しているから、小さくて釣り易いから、ほぼ毎日通っているんだろ、なんて勝手な言い掛かりをつける人々もいるかもしれない。まさしく「固定概念は罪」(野村克也監督)。イエローストーン川についての詳細と私個人の思い・意見は別の機会に譲るが、イエローストーン川には様々な水生昆虫が豊富に存在する!!そしてハッチを狙って釣るなら、それはスプリングクリークと同じくらい楽しくもなるし、時にはさらに困難・難解にすらなりえるのだ!!
「イエローストーン川の流れを読んで、常にトラウトを捕らえることができるなら、世界中どこに行っても、優秀なフライ・フィッシャーになれる。」ドン・ウィリアムス-1976年

我らはどうだったか?
とにかく一日中快適な天気だった。まずニンフで始めて、ホワイトフィッシュを釣りまくり!豊富で健康なホワイトフィッシュは、川が健康であると言うことのバロメーター!!

昨日有効だったニンフのいくつか。
自らデザインしたパープル・ニンフェイズ

同じく自らのビード・フェザント・カパー
パークス・フライ・ショップ(www.parksflyshop.com)から習ったミンチ・ストーンは最近私が最も重用するパターンだ!

二人とも釣りまくった。とするとあちこちでライズの輪を見始めた。ミッジだった!!11時過ぎからミッジがハッチを始めた。物凄いハッチだった!!川全体のミッジが全て一気にハッチしているのかと思うほど(それは大げさか!?)。我々のウェーダーはこんなカンジ。

初めに捕らえたトラウトを“ポンプ”。フムフム・・・・・・・・・
注目!!ピューパの抜け殻、殻から出かけているエマージャー、成虫、全て捕食されていた!

私は立派なレインボーを捕らえることができた!もちろんドライフライ。ジョーダンはプロのカメラマンである(ウェブサイト)。彼のハイテクカメラで、いつものタイマー・ニコパチなんて及ばない写真を撮ってくれた(オレもカッコよく見えるか?)。

スプリング・クリークで使うようなパターンもよかったが、小さいけれど、見易いアトラクター・ドライの方が効果的だった。
パープル・ヘイズ・クリップル
マイクロ・ウルフ・クリップル

二人とも釣りまくり。突然ジョーダンのロッドが何か大物によって激しく曲げられた!?私が咄嗟に撮った写真だが、個人的にお気に入り。全てが収まっているから。釣り人、大物を予感させるロッドの曲がり、モンタナの青い大空、山頂の雪、低地のまだ茂っていない牧草、そしてもちろん、イエローストーン川!!
綱引きのようなやり取りの末、遂にジョーダンが取り込んだ!
立派かつ美しいイエローストーン・カットスロートだ!!
結局夕暮れまで釣ってしまった。ほんの短いセクションを選んだのに、一日中いそがしく釣った。そして、本当に快適な天気だった。久々に大河をウェーディングしたことと、河原の石のおかげで、私の体は心地よく疲れている・・・・・・・
またすぐにストーンに向うぞ!こう御期待!

Tuesday, March 26, 2013

ドライで釣れ!ドライに過ごせ!

ニュース:私のスプリングクリークに関する記事がフライ・アングラーズ・オンラインwww.flyanglersonline.com)で快調に連載中!!英語だけど、ぜひチェックしてみよう!少なくとも写真とフライ・パターンは理解してもらえるだろう。

さて、前回のポストから(先週金曜)、また春らしく暖かくなってきた。月曜はマスター・ブリーダーの予定があったので、このポストは日曜と今日火曜のレポート。もちろんデピュー・スプリング・クリーク(www.depuyspringcreek.com)より!

日曜の午後、ハッチの前にちょっとニンフで探ってみた。“ポンプ”に手ごろなレインボーを捕まえた。とすると、またしてもアルビノのカワゲラのニンフが!!今度はトラウトの胃の中からだもんな・・・・・・・フムムム、こりゃ何か新しいパターンを考案しろってことか!?

ミッジとベイティスのハッチは良好。トラウトはそれに伴ってライズした・・・・・・・しかし、私が手にしたのはこんなのばっかり。合わせてから逃げられてしまった内の何匹かは大きかったかもしれない(よくある話だ・・・・・)。でもある意味、こんなカワイコちゃんにしっかり合わせて、手まで寄せるってそれなりに高等技術じゃないのか!?

これは大きめ・・・・・・

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今日は、天気がさらに良くなった!!風無し!!でもハッチはまーまーってところ、なのでライズも同じ。どちらの午後も、これまで紹介してきたドライフライが有効であった。ベイティスのハッチが活発になるにつれ、トラウトが水面下で何かを捕食している=水切りのような動き=様子を観察するようになる!!これは秋に見たことがある!!そして、このフライを考案したのだ!!ウイングド・ヴィクトリー・ニンフを覚えてるかな!?
ユーチューブのビデオはこちら(なぜかビデオの画像をコピーできない・・・・)
https://www.youtube.com/watch?v=Hpw8e00EJV8

一匹目にしっかり合わせたはずだが、抜けてしまった。大きかったカンジ!!二匹目の当たりは逃してなるものか!!軽めの4番ロッドと6Xティペットには強くていい~~感じ!!

しっかりと何の疑いもなく、銜えられたウイングド・ヴィクトリー!!
 うれしいぞ!!

 さ~~て雑食気味のようだったね・・・・・・・
 しかし、ここに注目!!ウイング・ケースが割れ、翅が突出しているニンフが、私の予想通り捕食されていたのだ!!つまりトラウトは水面下で、上昇中のニンフを水切りのような動きで捕食していたのだ。

そしてもうひとつ、至極のマッチ・ザ・ハッチを経験した!!ベイティスにライズしていたグループからほんの4mくらい離れて、これまたライズを繰り返していたトラウトのグループがあった。これらはベイティスに見向きもしなかった。ひょっとしたらとミッジを結んだら、来た!!そしたら、こんなちっちゃいの・・・・・というのは冗談で、一匹目は本当に大きくかつジャンプしまくって外されてしまったのだ!!これらクリークのトラウトの、実際にハッチしている昆虫とそれらを模したフライへの選択眼の厳しさは言葉では言い表せない!!

 そして、コレを水面にユラユラ浮遊しているところをすくい上げた!そうなんです、カワゲラがクリークでハッチしたのですな!

ハッチが頻繁になるほど、さらに考えること・習うことが多くなる。次は何を習って観察するのか・・・・・レポートし続けよう!!

Sunday, March 24, 2013

水面下(ニンフ)回顧

最近のドライフライのポストに、世界中の釣り人からポジティブなコメント・メールをいただいた。私と同じくらい“昆虫”と“ポンプ”に興味がある釣り人がたくさんいることはうれしいこと。豊富な水生昆虫とそのハッチ、ライズを繰り返すトラウト、フライ選択と見せ方の妙、こそリヴィングストンのスプリング・クリークが世界中からの釣り人を魅了してやまない理由だ。ぜひ挑戦してみよう!!・・・・・・・・先日のような天気の日に勇敢に釣れ!!とは言わないけど・・・・・・

ハッチの前後は、未だにニンフで釣っている。デピュー(www.depuyspringcreek.com)へのレインボーの溯上は続いているし、彼らはとってもハングリー!!なのでエッグだろうが、なんだろうが、チャンスがあれば釣るべし!!先週の“ドライ”以外の釣果のレポート。

こんなポンプも昆虫を見つけるのと同じくらい興味深い!!
ナ~~~~イス!!
デッッッッカイ!!

というわけで、紳士淑女の皆様、ぜひ私の新しいエッグパターンをご紹介させてください!!
ユーチューブで初めてスライドショー形式で発表した。あまりにも簡単なのでわざわざビデオを撮る気分にならなかった。実はいつものエッグ・パターンのマテリアルが在庫切れで、何か別なエッグパターンを考案せねばならなかったのだ!!たかがエッグと馬鹿にすることなかれ。トラウトは同じパターンばかり見せられていては、すぎに飽きる。エッグだってそうだ。だから簡単なエッグでも、常に新しいパターンを考案してトラウトに試すことは大切なことなのだ。
じゃあこのポストを発表したら、クリークに向う!今日は何を観るのか、習うのか!!