Thursday, April 4, 2013

水面下のマッチ・ザ・ハッチ、スーパー・フライ生誕、そして第75日目!!

フライフィッシャーとは御機嫌を伺うのが難しい人々だと思う。
  • たくさんのハッチを期待する-ナチュラルが多すぎるからフライが競争にならない
  • バッタとかカワゲラを水面に叩き落す風を期待する-強風で釣りにならない
  • ベイティスのハッチのため、雨模様・曇り空を期待する-寒い・びしょ濡れ・もう帰りたい
  • などなど

って冗談です!ただこの件をちょっと言ってみたかっただけ。快適な春の陽気が4月になっても続いている。私はただ外に出ているだけで満足だ。だが、まぶしいくらい快晴だとやはりベイティスのハッチはあまり良くないのは事実。風はそれほど問題ではないけど、水面に波はできてしまう。いわゆる“ドライフライでマッチ・ザ・ハッチ”の状況ではないが、私はそれでも“水面下のマッチ・ザ・ハッチ”で釣っている。そりゃあエッグ、ミミズ、ストリーマーばかりで釣っていてはそんなかっこいいことは言えない(マッチ・ザ・ベイトとか言ってた人がいたな)。私が言いたいのは水生昆虫を模したドライフライで釣れる状況でないとき、ハッチ・ライズが起きていてもドライフライで捕れないときのこと。そもそもマッチ・ザ・ハッチはドライフライでないとダメ!、などと誰が決めたのか?まあ、その歴史・議論はまた別の機会に・・・・・・・・・

デピュー(www.depuysprigcreek.com)でのウインター・パスや雪代前の釣りが一段落してから、もっと詳しく最新のマテリアルとフライのデザインを紹介するつもりだが、ここでひとつだけ。ライフ・フレックスと言って、ゴムかビニールかのようなマテリアル。これは様々なパターンに応用できること間違いナシ!

ここ何日間かの釣りでミッジのエマージャーとピューパが如何にたくさん捕食されているかと思い知らされた。でもその明確な線引きってある?実際フライパターンをたくさん調べても、これってどちらに分類されてもおかしくないっていうのがたくさんある。なので自分で考案してみた。名付けてピューパージャー!!これをドライフライの下に結んで、ドライフライはインジケーター兼もしものライズにもそなえるということ!!

かなり選択眼の厳しいトラウトも確信を持って食いついてきた!!
ポンプの結果にしっかりマッチ!
同じく選択眼の厳しいレインボーもイチコロ!
またしてもマッチ!

ハッチとライズに関わらず、今クリークにはたくさんのトラウトがイエローストーン川から上がってきている。そしてトラウトは今とても活発である。朝から岸際やクリークの何処そこと何か食べる物を見つけに回遊したり、何かが口の前に流れてくるのをじっと待っている。真剣にヤル気なら絶妙のサイト・フィッシングも可能だ!!私はトラウトが水面下で何を食べているかを、トラウトの動きと場所(クリークの底の構造、水草の有無等)で判断する。そんな風にして捕食される物のひとつは、ミッジ・ラーヴァ。簡単だが、またしてもライフ・フレックスで考案した!名付けてチューイー・レッド・ラーヴァ!!

日が昇り、少しづつ世界が明るくなり、暖まりつつある時間帯、私は岸際を慎重に偵察し、岸からそれほど離れていない地点で何やらつついていたり、何かが流れてくるのを待って口をモグモグ・パクパクさせていたトラウトのグループをいくつか見かけた。高めの草の後ろに身を隠し、ほんの短いキャスト・・・・・・・・・・・やった!!この立派なレインボーは私のラーヴァを当たり前のように飲み込み、私は完璧に合わせた!!全てがヴィジュアルで感度抜群!!

そして今日ウインターパスで第75日目、私は一番でクリークに着いた。またサイト・フィッシング(餌付けか?)できるか、ちょっと遊んでみてから、いざミッジのハッチがスタート。トラウトのライズ・フォームはまるで「私達見る目厳しいわよ!!」と言ってるかのようであった。特に大型であろう固体が、いわゆる“背ビレ-尻尾”ライズを繰り返していた。私はピューパージャーを確信を持ってキャストした。突然大きい当たりが来た!宙高くジャンプ!!・・・・・・逃げられた・・・・・・・あまりの興奮と逃した失望のため岸辺に戻って、ちょっと座って呼吸を整えた。ハッチとライズは続いているから、いざもう一勝負。今度は心身共に準備万端。12メートル以上のロング・キャスト、完璧なデッド・ドリフト、そして私のラインの先端の小さいフライの当たりに静かだけど大きいライズの輪が・・・・・・もらった!!デカイ!重い!!私は5番ロッドだったが、ティペットは6X、ピューパージャーは20番のフック。どちらも一歩も引かないものすごいバトル!!どちらも消耗しかけところ・・・・・・・ついに寄せてすくった!!
歓喜の雄叫び!!

水生昆虫系では一番小さいフライで捕らえた最高級のブラウンだ!!
ありがとう!!ハッピー!!
次に捕らえたブラウン(ポンプに手頃サイズ)の中身。これではっきりと分かる。トラウトはミッジのピューパとエマージャーをこぞって捕食していたのだ。成虫が宙を舞ってかつ水面にいるにも関わらず!!

午後もミッジのハッチは続いた。ピューパージャーはなんとこの巨大かつ選択眼の厳しいホワイトフィッシュも捕らえたのだ!!

じゃあベィティスはどうなってるの?ミッジと同じ状況だ。成虫・ダンは宙や水面にあまり見かけなくても、水面下ではニンフが活発でトラウトに捕られている。そんなときは、このクラシックなソウヤー・フェザント・テイルのマスター・アングラー・ヴァージョンがベストだ!!

実は、ここ数日、このニンフで良型をかけてはバラシの繰り返し。今日の午後遂にネットと写真に納めることができた。

間違いなく川からの溯上固体だ!!
このシーズン早期の釣り、まずは一度試してみるべきだと思いますが・・・・・・人混みは無いし、ハッチはいいし、魚は擦れてないし、・・・・・・・・・ゴールデン・ウイークもいいかもしれませんが、「通」の釣り人にはこの時期をオススメ。
それじゃあ80日到達に向けてがんばろう!!

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