Thursday, October 31, 2013

秋のフロートと新しいギア寸評

10月は自分にとって一年間でまさしく“長月”だ。人生通してずーっとそうだ。今年も例外ではない。まずは10年以上ぶりに最悪の風邪をこじらせて今月が始まった!それ以降はもう釣り満載!!今日はデピュー・スプリング・クリーク(www.depuyspringcreek.com)でベイティスのハッチを釣るにはちょっと風が強すぎる見込み。普通の体調に戻ってかつ、たくさんの大きいブラウントラウトを釣って、今月を終われることが本当にうれしい。ご存知のようデピューでいそがしくて、レポートできなかった諸々のことをレポートしておきた。

まだまだガイド・トリップの予約を受付中!!モンタナ・トラウトフィッターズからのフロート・トリップをいくつかこなした。ピートはホントにいいヤツ!かつかなりのフィッシャーマンだ!

ストリーマーに噛り付いてきた大型ホワイトフィッシュ・・・・・・・・文句あるか!?
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今日は今までにもまして真剣な釣り道具・用具への寸評。我々の安全に関わる道具だからだ。
まず始めに、ガイドをすればするほど、“釣り用具”は実際“仕事の道具”なんだな、としみじみ感じさせられる。そう、カウボーイの鞍とか大工の様々な道具のように。もちろんかっこよく見えれば、悪いことはないが、私にとって一番大切なことは、心地良さ・耐久性・値段の妥当性だ。ウェーダーとウェーディング・ブーツこそ、ガイドによっていかに速く使い込まれ、擦り切れてしまう道具の典型だろう。ほとんどのガイドは、一般の釣り人より多くの時間・日数を川で過ごしているはずだ。とはいえ、私達だって陸上で生活している時間の方が多い。逆に言えば、それこそ、河原で動くこと・川の水の強さが、我々の想像以上にかなりの圧力なんだということ。これまでのブーツは20ヶ月足らずでもう限界に達した。しっかりしたメーカー製だから組み立ても質も問題はなかった。さらに言えば、一度たりとも山歩き・ハイキングでの釣りには使わなかった!!そして繰り返すが、20ヶ月の毎日川辺で過ごしたわけではないにも関わらずだ!!にも関わらず、それほど激しく私によって・ガイドの仕事で使い込まれたということ。例えば、来シーズンの始まりを新しい一足で迎えられれば、良いかもしれなかったが、私は冬の間も釣り続けるのだから、いつ買っても同じだと思った。

パタゴニア社のロック・グリップ・ウェーディング・ブーツもしくはアルミニウム・バー・ブーツがずっと気になっていた。これまで話聞いた人々全員がもう「すばらしい!!」の一言。値段は普通で、気が遠くなるほどではない。確かに、普通のブーツより重め。逆に言えば、頑丈に造られているということ。
本当に滑らない!!川の中をまるで地面を歩いているかのように歩くことが出来る!!
信じられないかもしれないけど本当。私の釣り環境が証明してくれる。私は大河イエローストーン川でたくさんの日々を過ごすことをお忘れなく。流れは速く強い。また暖かい時期には多少ノロも発生する。さらに、私は川を歩く・渡るための強靭な体躯をしているわけでもない(自分の限界は良く分かっているつもり!)。なので、究極の安全性と“引っ掛かり具合”を求めているなら、ぜひこの一足を!!!!!!

とはいえ、アルミニウムのバーはドリフト・ボートの船底には易しくないかもしれない(モンタナのガイドは、ときには車よりボートの傷・損害をかなり気にするから、気を付けよう!!)。そして、今までのようフェルト底と軽めのブーツを必要とする時が絶対ある。先日ここリヴィングストンのダン・ベイリーに立ち寄ったら、この新製品を勧められた。RIFFLE FS SHOESは心地良さと快適性を追求したモデルだ。本当に軽くて快適だ!!ブーツの優位点をそのままにサンダル・スニーカー系と同じくらい軽い!!自分的にはフェルト底の厚さが超二重丸!!値段も超お手頃だ。もちろんいざ川に入ると、他のどのフェルト底に負けず劣らず滑らない。そしてボートの床にも易しい!!

夏にウェーダーを着用せず、ウェット・ウェーディングするにしたって、足元はしっかりしておくべき。もし新しいブーツを買う予定なら、これらが超オススメ。ガイドに実体験に基づく製品だ!!

Saturday, October 26, 2013

第2週目レポート:秋のハッチ編

フライフィッシャーなら誰しも、お気に入りのハッチと待ち焦がれる季節があるだろう。私にとって、それは秋のベイティスのハッチ。私は秋のベイティスのハッチこそ、一番難関かつ技術をようするハッチだと思う。特にそれがデピュー・スプリング・クリーク(www.depuyspringcreek.com)のような場所でならなおさらだ。クリークの性質・特徴だけが理由ではない。むしろ季節こそが要因だ。10月後半になると、トラウトは年周的に飽和状態となる。もちろん捕食し続けるが、それは育つためというよりむしろ、来るべき産卵のためと冬に備えるための体調・体重の維持が目的だ。気温と水温が下がるにつれ、トラウトのメタボリズムも下がる。つまりは、食欲も落ちるということ。またこの時期になると、トラウトはもう様々なフライ・パターンはもちろん、各種メーカーのウェーディング・ブーツにすら見飽きている。さらには夏に比べ、確実に水位が下がっている。ベイティスのハッチが良好のとき、トラウトはもちろんライズして捕食する。しかし、彼らに我々のフライを食べさせるためには、ありとあらゆるフライ・パターンと持てる技術全てを出し尽くさねばならない!!

ベイティス=Baetisとはいわゆるラテン表記。こちらでは一般にブルー・ウイング・オリーヴというが、今年はその名称を使うのにちょっと抵抗がある。というのは、この秋デピューにて見かける種類は、いわゆるダーク・オリーブ色でサイズ20番・22番とは確実に異なるからだ。私だけでなく、観察眼鋭い何人かの釣り人も同じことを報告している。ほとんどが、グレイ、もしくは軽めのグレイ。そしてほとんどが24番でちらほら22番が混ざっている

さらに、いつも通り、私は自らをサディスティックなほど難しい場所の選択眼の厳しいライズに仕向けることが大好きだ。今はいわゆる“アニーのラン”(上流のフラット)がクリーク全体で一番チャレンジングだ。全てがうまくいった場合のみ(単にラッキーなだけか?)、大きく強くかつ美しいトラウトと繋がることができる!!・・・・・・・とはいうものの、これは別に告白してもかまわない。この日の午後はもう全くどうにもお手上げ状態。キャスト・ドリフトの後、ラインからフライまで、だらしなくクリークに残したまま、何か見つかるかと水面を見つめていた。とすると、ピクピク引いてる!!私のフライがライズしているグループの真ん中を通過したらしく、その内の結構な一尾が自ら引っ掛かってきた!!この偶然なるラッキーを最大限に利用した!魚を感じるためではなく、胃の内容を調査できるからだ!!それにしても上等なレインボーだったな。
 あーーーー!!わかった!!ハッチのため上昇中のニンフを水面直下でライズしながら捕食していたのか!!
 フライボックスを掘り出し、このフローティング・ニンフを結んだ。

大正解!!その後さらに数匹釣ったし、別に数匹合わせてバレたりした。

今この場所が一番楽しくかつヤキモキさせられている!!1尾か2尾ほどかなりキツイ場所でライズを繰り返しかつ、かなり大物と見える!!ライズが見えるだろうか?ここにフライを流すのは至難の業、かつ日替わりで捕食物が変わっているようだ!!ハッチが終わるまでに攻略できるだろうか?
告白。上の場所とライズをあきらめ、やや易しい場所・ライズを狙った(といっても、それでもアニーのランは難しいんだって!!)。立派なブラウンだ!!
 フムフム。
 これは同じ日の午後、下流のフラットに移動してから。ほとんどのハッチが終わったのに、ポツポツライズをしていた。なんとか1尾!!立派なレインボーだ!!
 しかし、胃を調査して逆に混乱・・・・・・ベイティスよりタニシだなんて!?

また同じパターン。上記の最難関の場所に費やしてから、あきらめ、やや簡単目のライズ。
そりゃうれしい!!
 フォーム・パラシュートのエマージャーで捕った。

 しかし胃を調査してまたまた混乱・・・・・・・ダン・エマージャーを模したフライを水面上で捕ったくせに、中身は上昇中のニンフばかり・・・・・・・・
その他ローテーションしたフライはこれら。どれも既に存在するパターンをちょっと自分なりに改良したものだが、とても効果的だ。
ノー・ハックル!!
雪ウサギの毛を利用したスペント・ダン。

これらの他にもいくつかパターンがあって、さらにはサイズと色合いが微妙に異なるから、もうこれら全てをローテーションを組んで、結んでは交換してを繰り返し、その日何が効果的か導き出すのだ。
また、水生昆虫学の専門家に頼んで、このメイフライの鑑定・識別を依頼している。返事をもらい次第発表しよう。
さて、あとどれくらいハッチが続くのか?来週寒くなり雪が予報されている。そうすると“いつものダーク・オリーブ”がハッチするのか?どうなることか・・・・・乞うご期待。

第2週目レポート:溯上トラウト編

英語ブログが大炎上!!??な~~んて冗談だが、先日のポストにかなりアクセスが集まった。ほとんどの読者は純粋に釣りが大好きな方々で、そういう人から「すごい魚だ!」とか「よくやった!」とコメントをもらえるのはうれしい。しかし、やはりどこの国でも、どんな産業にでも妬み・嫉妬・他人の仕事を羨む連中がいるということ。私が、産卵ベッドを暴力的に荒らして、件の大物を意図的に引っ掛けて、さらに殺したんじゃねーか!!などと妄想を膨らませている悲しい、いやアホな連中がいるらしい。

まず先週の時点では、イエローストーン川からデピューズに極初期の溯上組みが入り始めた段階であった。それらのトラウトは交尾・産卵の前に、縄張りを作り、最後の栄養補給をしているステージ。実際の産卵は始まっていないと言っていい。その証拠に、これまで小さめのトラウトの胃をポンプしているが、全くエッグを発見していない!!また私とのやり取りで、本当にあの5キロ超クラスのトラウトが死んだとしたら、あの大きさの死体はそんな簡単に川に流されてしまうわけがない。しかし、9日経った今でも、誰も目撃していないのだ。当たり前だ!きちんとリリースしたんだから。倫理感や個人的思想を討論するつもりはないが、たくさん釣りに出かけるほど、スレや事故的引っ掛かりは起こる。ドライフライで釣っていても、元気なブルックやカットスロートがピョンピョンドライに出てきて、自ら口以外のどこかに引っ掛けてしまうことは多々ある。これは非人道的なのか?また、産卵期がどうのこうの語るつもりなら、スティールヘッドやサーモンの釣りはどうなるのか?彼らは淡水に産卵のため溯上してくるのだ。そしてそれらを釣りたい人々はかなり一生懸命釣りに没頭している。イエローストーン川周辺で産卵間近のブラウンやレインボーを狙うことと何が異なるのか?

まずはやはりインターネットで私のポストを見た誰かさん。無記名を最大限に利用して汚い言葉でコメントを残そうとしていた(即削除したが)。また、この辺りの地元のガイドのほんの数人だが、私の背後で悪口を叩いているらしい。こいつら“なんちゃって”ガイドがさらに性質が悪い。私は、こいつら“なんちゃって”とは釣りもガイドも全く違うレベルにいるのだ。大体、経験豊富な釣り人なら、倫理どうのこうの前に、スレはもちろん、引っ掛けるのだって避けるはずだ。口以外にフライが引っ掛かってしまうと、魚を寄せるのが大変。たいていティペットが切れて、フライを失くして終わるもの。おそらくそんな経験すらないのだろう。仮に本気で引っ掛け釣りするなら、6番ロッドと2Xティペットなんて軽い仕掛けは使わないよ!こいつら“なんちゃって”だって私のトラウトはかなりのサイズだと認めざるを得ないが、自分達以外の誰かが達成してしまった事実を認められないのだ。断言してもいい。もしこいつら“なんちゃって”が仮にこんな大物を釣ったとしたら(技術的・精神的に資格に至らないが・・・もし)、それこそ「秋の魚はデカイ!!ぜひ我々ガイド・サービスを予約してね!」なんて広告するに決まってる(本当に気をつけましょう)。そもそもこいつらが前回クリークを釣ったのはいつだろうか・・・・・・・・ガイドだって自ら釣る日にはクリークにロッド・フィーを払う。だからわざわざ金を使いたくない連中が多々いるのだ。ほとんどが「2、3年前親方とクリーク沿いを運転してポイント習った」とか「クリークなんてよく知らないが、金になるからガイドしよう。」ぐらいの“なんちゃって”だ。

確かにスプリング・クリークには未だにオーラがある。他の州・国から訪れる釣り人の間だけでなく、地元の釣り人・ガイドの間でもだ。喜んでロッド・フィーを払ってとにかく釣りを楽しみたい人もいれば、単にお金に余裕のない人々もいる。ガイドにだって、スプリング・クリークを得意にするものもいれば、全く近づきたくない連中もいる。それはそのガイド自身の方針・傾向だから私には関係ない。しかし、上記のどうしようもないインターネット上の釣りで妄想をしている連中にとって、このオーラは不幸にも逆の影響があるようだ。「スプリング・クリークは金持ちの連中が閉ざされた門の向こうでひっそり釣っている敷居が高い場所」などと、全く間違った偏見・妬みを妄想してしまっているのだろう。全くの間違いだ。スプリング・クリークはロッド・フィーを払えば誰だって釣りに訪れることができる。そしてロッド・フィーはその牧場の方々がクリークとそれに関する物事を管理・運営することに用いられているのだ。さらにいえば、私は決してリッチなんかではない!夏の間ガイドとして働いて、お金を貯めてウインター・パスを買ったのだ。これ以上は私も妄想の部類に入ってしまうかもしれないので、止めよう。一件落着!!
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すいません。善良な読者の時間と私の本来のブログの目的も無駄にしてしまった。それではデピュー・スプリング・クリーク(www.depuyspringcreek.com)でのウインター・パスでの第2週目を振り返ってみよう。
この時期の釣りのレポートひとつにまとめることは不可能。大物溯上トラウトを釣りと、秋のベイティスのハッチに伴う釣りを区別してレポートしたい。
さらにもっともっとたくさん(なんかパチンコ屋の煽りか!?)の大型ブラウントラウトがイエローストーン川からデピューに溯上してきて、私はそれらをほぼ機械的の如く釣りまくっている。たくさんの45cm前後の固体を上げまくっている!!
こんな写真はたくさんあるので省略・・・・・・
50cm級=20インチクラスにはそれほど縁がない~~~。ましてやアレに近い固体は・・・・・これはその中でも、魅せるに値する。立派な22インチ=55cm!!
フライに関しては、ほとんどの釣り人や読者はエッグ・フライとストリーマーを想像するだろう。そして実際クリークを訪れる釣り人はそれらで釣っているようだ。決して間違いではない。ある場所・ある状況では効果的だ。しかし私は、自分にとって最大限の効果がある方法・フライに辿り着いた。
私の先発レギュラー。
ビード・ヘア・カパー。パークス・フライ・ショップ(www.parksflyshop.com)のマット・ミンチによる万能ニンフだ!!
そして、長年使われ、それでも色あせないビードヘッド・プリンス
私のオリジナル、ビード・フェザント・カパーも効果抜群だ。

これら溯上トラウトは、大河イエローストーンの深さと荒波からクリークに入った直後だということをお忘れなく。釣り人にとって、心地良い晴れた暖かい日には、これら大型トラウトは、深い場所や物陰に隠れる傾向がある。そして、曇り空、雨模様、また日が落ちるのを待って、いざ行動開始するのだ。またビードのニンフはスプリング・クリークに合わない印象がある、と思う人々も多々いるであろう。それは時と場合によりけり。繰り返す。これら大型トラウトは大河から溯上してきたばかりなのだ。流れと状況を読んで、それに合わせた釣りをしよう。すると、ラインの向こう側には・・・・・・・・・・まだ見ぬ超大物が・・・・・・・・!?
次はベイティス!

Friday, October 18, 2013

デピュー・スプリング・クリークでウインター・パス開幕-溯上トラウト編:超モンスターブラウン!!

それじゃあデッカイの釣れた?ほとんどの釣り人はそれが気になるであろう。私にとって、フライフィッシングとは、各々のトラウトへ近づく過程の方がサイズより大切である。しかし、チャンスがあるなら、そりゃ貪欲に大物狙いたい。繰り返すが、今こそその時期なのだ。

私の観察では、イエローストーン川からデピュー(www.depuyspringcreek.com)への大型トラウトへの溯上は、例年の同じ日に比べ、やや静かな感じ。別にがっかりなんかはしていない。むしろ、“動き”を探知できるよう、いつでも感覚をピンピンに張っておくのだ。

“静か”とは、溯上の数と、それらによるアグレッシブなアタックの頻度が、例年の同じ日に比べ、やや低目と感じられたこと。なので、私のキャッチもまあ中型くらいから・・・・。
ヒント:ストリーマーってカンジじゃないかな。ニンフで辛抱強く、探って釣る方が効果的。
昨日の夕方、ぼちぼち何尾かのトラウトがグループを作り始めて、そんなグループがクリークのそこかしこに見られるようになった。

レインボーはブラウンのエッグが大好き!!レインボーが入ってきたということは、こいつらはブラウンのエッグの存在を感じているのだろう!!いい傾向だ!!
こんな時期にこんな大きなカットスロートを釣るとはかなり驚き!!
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そして自らのフライフィッシング史上におけるドラマが起こった・・・・・・・・
夕闇が濃くなるに連れ、ほとんどの釣り人は家路に着いた。私は“すぐにでも産卵ベッド”になるであろう場所を観察していた。上記の3尾でかなり満足していたが、突然物凄い大きな影による大きな動きを目撃した。尋常なサイズじゃない。ストリーマーを結んで、やや上流にキャストして、ストリップはそれほどせず、ドリフト・スイングの様に、その影に向けて流した。ゴン!!ガヅン!!合わせたぞ!!恐ろしい勢いでラインを引き出して、下流に泳いでいった。スレかとも思ったが、それにしても物凄い大きさと重さだった。近づいては離れてを、数回繰り返して・・・・・・・・気付かなかったが、ラインがリールのハンドルにからまったようだった・・・・・・・・・パツーーン!!・・・・・・・・ストリーマーが切られてしまった・・・・。間違いなく今年最高の、ひょっとしたら人生最大級だったかもしれなかった大物だ・・・・・・・・。これは、今日はもうやめろ、という天のお告げか。インジケーターを外し、ゆるんだラインを巻き取り始めた・・・・・・・
しか~~~~し!!その大物がフライをぶち切った辺りを観ると、なんと同じ巨大な魚体がクリークの底に潜水艦のように張り付いているではないか!!ひょっとして、もしかして、またフライを食わせられるかもしれない。“少なくとも挑戦すべきだ。釣りの神が二度目のチャンスをくださったんだ”と自分に言い聞かせ、またインジケーター、ガンダマ、2Xティペットを取り付け、さらに手っ取り早くエッグ・フライを結んだ。この間1分くらいだったであろうが、巨大な影はまだとどまっている。5回か6回、ほんとに短いキャストを繰り返したら、インジケーターが反応した。合わせた。やった!!また大物と繋がった!!綱引きがまた始まった。しかし、今度は明らかに疲れているようだった。クリークの反対側の岸に向って泳いでいったので、追いかけることによって、ちょうど角にに追い詰めたような状況になった。次はネットで取り込みだ!!・・・・・・・しかし私のネットで充分か!?・・・・・・・頭を含め大部分を捕らえた。なんとか制御できているようだった・・・・・・・。自分自身を戒めた。“何を願うか気をつけろ。そんなに大物がほしいのか?これはデカ過ぎだぞ!!”

まるで両手でバスケットを抱えているようだ・・・・・・・・
捏造でも大げさでもなく、しっかりテープで測った。
クリックして拡大すれば目盛りを読めるだろう。
“彼女”だった。そして彼女の左胸ビレには私のストリーマーが刺さっていた!! 
全長26インチ(約66センチ)、最大胴回り14インチ(約36センチ)
魚の重さを推測する公式(全長x胴回りx胴回り、を800で割る)と彼女はせいぜい3キロあるかないかだそうしかし、それはあくまで一般的な時期であって、この時期のブラウントラウトは体重・脂肪を最大級に貯め、さらにこれほどのメスなら2キロほどの卵を体内に納めていても大げさではない。食料品店で手にする牛肉の塊からして、5キロと言っても決してウソでも大げさでもない!!
これこそ間違いなく“2013年の一尾”だ。そしてもちろん自らの記録・・・・・・
ただのラッキー?まさしくその通り。しかし、私はその運を呼び込む努力をしている。
1.産卵モードの大物トラウトは暗い時間に行動が増える。この場合、ひょっこり川から支流のデピューに入ってきたいうより、ひょっとしたら、一日中クリークにいたのかもしれない。しかしこいつらは警戒心が異様に高く、滅多に(おそらく決して)姿を見せない。彼らの警戒心がやや低くなって、公共の場所に姿を現す瞬間を仕留めねばならないのだ。
2.釣り人は、それにともなって、遅くまで粘る覚悟が必要だ。特にこんな寒い秋模様だからなおさら。フライ、作戦、衣服、そして何より精神を準備しておくべし!!

今週末は川でガイドだ。私がクリークから離れている間、誰が大物を釣り上げる、いや近づくことができるか・・・・・・・
乾杯!!

デピュー・スプリング・クリークでウインター・パス開幕-ベイティス編

ついに待ち焦がれていた日がやってきた。デピュー・スプリング・クリーク(www.depuyspringcreek.com)でのウインター・パスが10月15日から解禁した。次の6ヶ月間にもわたる旅路と探求がまた始まる・・・・・・・・

一年のこの時期デピュー(もちろんアームストロングでもネルソンでも)では2つの主要なアトラクションが期待できる。1.秋のベイティスのハッチ;2.イエローストーン川から産卵のため溯上してくる大型のブラウンとレインボー。どっちがより魅力的かって?どっちも!!これらは全く別の釣りなの?各々最も起こりやすい・狙いやすい時間枠の意味ではイエス。ほとんどの一般の釣り人は、ドライフライで釣れるのは小さ目、デカイトラウトはストリーマーとニンフで狙うべき、と固定概念を持っている。ベイティスのハッチがかなり濃い日、またさらに大型トラウトがクリークに溯上してくると、これら大型だって小さいドライフライにライズする!!とにかくパス開幕から絶好のハッチ。振り返ってみよう!

その日、天気、場所によって多少前後するが、ハッチはたいてい12:30に始まる。私は早めにランチを食べて、場所を確保して、準備万端でハッチに備える。でないと、かなり遅めの昼食をとることになる。ハッチは午後3時か3:30くらいまで続くのだから。その間、体内の燃料が充分なのを確認しておくこと!!

大きさに関わらず、今ベイティスにライズしているトラウトはどれも皆選択眼が厳しい!まさしくメジャーリーガー級だ!!
 私のフライボックスのほとんども、また一般的なイメージ・認知として、ベイティスといえば20番・22番で濃い目のオリーブ。悪くはない。しかし、ガイド師匠のトム・トラヴィスとも確認しているのだが、今たくさん見ているのは、24番でグレイ、軽めのグレイ、さらには軽めのオリーブなのだ!!
こんなときのためにと、用意しておいたこれら特別色のパターンで、また家に戻ってから巻き貯めて、トラウトの好みに合わせることができている。だからついでにストメック・ポンプもしちゃっている。
これはけっこう良型!
 注目!季節外れのPMDも混じっている!!

これはクリークの最難関の場所で完璧に流して、くわせて、合わせた一尾!
 鳥に襲われたりしたのかな・・・・・・

レインボーも鮮やかに色が付き、かつ選択眼が厳しい!!
 殻を抜ける瞬間!!

有効パターン。

これら以外にも、新しい・もしくは改善したパターンがいくつかある。これから紹介していく予定。フライ販売サイトにも登場するであろう。

繰り返す:さらに大型トラウトがクリークに溯上してくるにつれ、また天気等条件がそろってハッチが強烈になるとき、大型トラウトだって小さいドライフライにライズする!!チャンスを逃すべからず!!こう御期待!!

Sunday, October 13, 2013

ウインター・パスの前に・・・・・・・

秋休み終了・・・・・・・・・・・風邪をこじらせつつ・・・・・・・・・

釣り以外のいろいろなこと(前回のポストのような)を片付け、川に戻った。まだまだガイド・トリップを受付中。秋のスプリング・クリークにぜひ挑戦したい、寒くなる季節の元で今年一番の大物を釣り上げたいという釣り人はぜひ御連絡あれ!!仮に全然予約が来ないなら、大物を全部独り占めしちゃうもん!!

前回の最後に書いたよう、デピュー・スプリング・クリークのウインター・パスwww.depuyspringcreek.com)を購入した。そう、これで三季連続!!これまで習ったこと・経験したことは、このブログはもちろん、オンライン雑誌フライ・アングラーズ・オンラインwww.flyanglersonline.com)に発表されてきた。今シーズンもまたいろいろ習い、経験することだろう。そしてさらに新しいフライを開発することになるだろう。

過去2シーズンを通して習ったもうひとつのことは、“パスでクリークを釣り始めると、その他の川に行けない・考えられない”ということ。すぐそこのイエローストーン川にすら!!なので、今年は、ウインター・パスが始まる前に、イエローストーン川をそこかしこ釣っておこうと。もちろんそれは体と釣りのセンスを研ぎ澄ますためでもある。イエローストーン川は、秋の大物ブラウンを狙うのと、秋ベイティスのマッチ・ザ・ハッチを釣るのに、間違いなく最高の川だ!!

まずはカットスロートにコンニチワ!
この時期のレインボーはとても強い。まるで産卵直前かのように・・・・・・・・・な~~んちゃって実はこれからブラウンの卵にありつこうと今から興奮しているだけなんだ!
まあ予想通りのダイエットか。
この冬、自分一人で楽しんじゃうであろう絶好ポイントを発見!
ホワイトフィッシュは恥ずかしがることなくフライに噛み付いてくるくせにホッペタ真っ赤。何気にアゴもトラウトの如く発達させているじゃないか。
秋ベイティスのハッチはある特定の区間でもう最高!!
 いつも通り胃をポンプしたら・・・・・・・・・・・・超絶句!!
なんとこのちっちゃいヤツは季節外れの“ビートル・マニア”!!喉・食道にはさらに詰まっていた!!なんて悪食なんだ!!
後に、また同じ大きさのカットを捕まえた(他は全てドライフライでホワイトフィッシュ!!文句無し!!)。これ(写真無し)は普通のダイエットのようだった。
拡大。
さらに近づくと、かなり大き目の羽アリも含まれていた。

またタイイング・ベンチに戻って、これらは最近仕入れて即お気に入りの品々!!STONFOのボビンは手にもスレッドにもとても心地良い。VEEVUSのスレッドはおそらく今市場で、最新かつベストのスレッドだろう!!御覧のよう最近12/0と16/0を多用している。この細さでもとても強くかつほつれない。主にミッジやベイティスの20番以下に用いるが、それでもしばしば大き目のフライを巻くときにも使う。これらを扱う代理店は日本でもなんとか見つかるでしょう。

またしても入手困難なアトランティック・サーモン・フライのためのマテリアル;ノガンを模すために特別に染め上げられたマガンの羽。
さらにもっと入手超困難なアフリカオオノガンの羽もなんとかゲット!!これらは(その他諸々のいい物と共に!!)Feathers MCwww.feathersmc.com)から買い付けた。アトランティック・サーモン・フライとその珍しいマテリアルに興味があるなら、リンクをチェックしよう!!

そしてガイドに舞い戻り。ボーズマンの契約ショップ、モンタナ・トラウトフィッターズからクライアントを連れて、まずは蹴り網でこの時期どんな生物が豊富に見られるか観察した。
 我々の観察を基に、フライを選択して・・・・・・・



おっとっと、久しぶりになが~~~いポストになってしまった!!自分が思っていたより、自分の周りで(中でか?)いろいろ起こっていたようだ。