Sunday, November 24, 2013

さらにアトランティック・サーモン・フライと鹿の角、そして釣り

今週はず~~っと寒かった。風が状況を良くするわけもなかったし。例年のこの時期にしてはちょっと寒さがきつい気がした。まあ家の中や、釣り以外にもいろいろすることがあるし。前回のブログポストから、さらにアトランティック・サーモン・フライの世界に魅入られてしまっている。なんか簡単に言えない何か。あえて短く(かつ安っぽく)表現すれば、新し趣味・情熱かな・・・・。それでは私がいかに進歩しているか振り返ってみよう。

Durham Ranger (ダーム・レンジャー)

Dusty Miller(ダスティー・ミラー)

Lady Amherst(レディー・アマースト)



Logie(ロギー、もしくはロジー)

じかに見たことのない人のため、これがいわゆるMarried Wing。Marriedとは「結婚している」という意味だから、なんかおもしろい表現。日本語訳がわからないというより、スポーツ用語同様、そのまま覚えたり使ったりした方がいいんじゃない。
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これらのフライを持ち出して釣りに出かけた!!~~~なんて冗談。
これらのフライ製作にいそがしくかつ、天気のせいで、デピュー(www.depuyspringcreek.com) には一週間釣りに出かけてなかった。今日は、記憶にある中で最高の11月の午後!!何時間も過ごすフライ・タイイング・ベンチから離れて、デピューに出かけるのは至上の息抜きかつ楽しみ。まずそこそこのレインボー。

フムフム、こんなの食べてるのね。
やった!!この秋、またしても最高クラスのブラウン!!58cmだった!!アトランティック・サーモンとブラウントラウトは親戚みたいなものだから、サーモン用のフライを巻いていることが、ブラウンを釣ることに役立っているのか!?
次はスティールヘッドだ!?
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そしてこれが自宅の“鹿の角工房”。左の吊るしているのは下地を塗装中。右側のは最後の仕上げ過程。今年はどんな芸術的作品を生み出すのか、これからポストしていこう。
ってゆうか、今週のような生活がこの冬ずっと続くかも・・・・・・・。ということはブログの内容も同じ傾向・・・・・・・・。何気に好き。

Sunday, November 17, 2013

専門家に訊け!

この春からぶつぶつと語っていたよう、ついに古典的・伝統的なアトランティック・サーモン・フライ(Atlantic Salmon FlyなのでAFSと略)に取り掛かり始めた。これはあくまで趣味。趣味とはいえ、目的はさらにフライの世界を探求し、一段上のレベルの到達すること。しかしASFとはいわゆる「言うは易し。するは難し。」の典型的な例だ・・・・・・・・。

思えばガイドの始まりもそうだった。自分はそれなりの釣り人だったし、どんどんガイドしたいと思っていた。しかし、実際に仕事を割り当ててもらったり、生活をしていったりなど・・・・・・・。易しい道のりではなかった。そんな時、私を教えてあげよう、また自らの経験と知識を私に伝えてやろうとしてくれる方に出会った。そして、今私は、その師匠はもちろん、この辺で指折りのアウトフィッターやフライショップと提携している。この方々は皆、私にとって師匠・先生だ。

ASFも同じ。マニュアル本とビデオを手に入れた。いろいろマテリアルも買った。なかなか探すのが難しいマテリアルも含めて(もう何回かポストしてきたように)。趣味として始めたのだから、自分一人でいろいろ始めた・・・・・・・・・。しかしどうにもうまくいかない。それでもやり続ければ、いつの日か芽が出るかも・・・・・多分ね。しかし、あるレベルに達したフライ・タイヤーにとって、マテリアルが無駄に終わってしまうのは受け入れ難い。ましてやエキゾチックな品々ならなおさら!!また、自分ではよくやってる、オレのフライいいんじゃない?と思っても、本当にそうなのか?誰か見定めて、正直に評価と改善点を指摘してくれる方はいないだろうか・・・・・・。

そんなとき、ある「専門家」に出会った。その時点では、その方が、世界で指折りの名立たるASFタイヤーだとは知らなかった。さらにASFに興味を持ち、いろいろ読んだり、リサーチするほど彼の名をさらに見聞するようになった。その方は、いわゆる名声を鼻にかけたりなどしない静かな存在。彼の名前を引き合いに出してると思われたくないので、あえて伏せておこう。私のガイドの師匠の方々同様、この方も、私を教えようと、自らのテクニックと知識を私に伝えようとオープンな方だ。私のほうから、宿題を課してください、とお願いした。師匠からの最初の課題はグリーン・ハイランダーだ。

というわけで、目的・進むべき道ができた。しかしやはり簡単にはいかなかった・・・・・。初めの一歩は自らやること。しかし、これらのマテリアルに限りがあるし、なにより簡単に手に入らないものが多々あるから、無駄にできない。それでいて上達しなければならない!最初にフライいくつかは、後の手順に進むにつれ、もうあきらめ・目もあてられないように感じざるをえなかった。マニュアル本を読み返し、ビデオも見返した。その上で師匠にヒントを求めた。私が面している問題点を指摘した上で、解決方法を伝授してくれた。たった一通のメールにかかれた貴重なアドバイスのおかげで、私の巻き方は突然かつ極度に改善された。公共に見せてもいいレベルになった!

これは練習用のマテリアルで巻いたグリーン・ハイランダー。同じマテリアルだけど違う色、似たような材質だけど安めの物、などを使った。それでもいくつかエキゾチックなマテリアルも投入してあるが。
 練習その2!
 練習その3!

そしてついに意を決して、正式なマテリアルを揃えてベンチに座った。これこそ、自分にとって初めてのハイランダーだ!悪くない!?この春から数えて、たったの14個目の挑戦だ。こんな短期間でここまで達することができるとは信じられない!
 次の作品。良くなった点もあるが、やはりまだまだ改善の余地がある。
 昨夜完成させた今のところのベスト。
師匠に感謝しきれない。もう少しハイランダーに取り組めば、評価のための作品もすぐできあがるだろう。

今しがたASFの扉を開けたに過ぎないが、既にひとつ確信したことがある。ASFを巻くということは、本当にやりたい気持ち・完成させたいという情熱がないと務まらないことなのだ。確かに今の所ただの趣味のレベルだ。しかし、そんな強い気持ち・情熱無しでは決してフライとして生まれてこない。そんな確固たる気持ちができたのは早くも収獲。たったひとつのフライを完成させるまで3~4時間も取り組むのが苦にならなくなった。また午前中1つ、夜にもまた1つ巻けるよう自らの生活も合わせるようになったのだ!これこそ本気の取り組みでしょ!?
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もちろん釣りは続けている!冬中そうする!かなりの時間をフライ・ベンチで過ごしてから、あるいはその合間にデピュー(www.depuyspringcreek.com)に出かけるのはホントに楽しくかつ生息抜き。
手間がかからないフライでたくさん釣って・・・・・・・あーラクチン。
 そして鹿の角プロジェクトも進行中。さて今年はどんな芸術が生まれるか・・・・・・自分でも楽しみ。

というわけで、これからもASF、フィッシングレポート、アントラープロジェクトを更新していく。
それでいてトラウト用のフライもたくさん巻いて、それらのビデオに収録している。
ホントにいそがしい!!

Sunday, November 10, 2013

第4週目レポート

まずニュース:冬季限定フライ販売カタログを更新中!!http://leftytyer.blogspot.com これまでは、他の店・ガイドがデザインしたパターンも掲載していたが、自らのパターンがかなりの数になったので、それらはほとんどを消去した。まさしく自らのフライショップ。購入されなくとも、こちらではどんなパターンが効果的か見てみよう。特にスプリング・クリーク専用のフライは、この辺の店よりパターン数がかなり豊富だ。なぜなら私こそスプリング・クリーク専門ガイドなのだから。

というわけで、デピュー・スプリング・クリーク(www.depuyspringcreek.com)へ出かける日数はやや減ったし、滞在も短くなってきた。とはいえ、それでも今週4日は釣ったのだから、週刊レポートとしていいだろう。

まだベイティスががんばっている。ってこれってまた別の種類か?なんだその仮面ライダーのような眼は!?フライに表現しなければならないのか?
とにかくハッチがもう完全に終わるまでがんばって釣っている。今秋の授業・経験は絶対忘れないだろう。
FAニンフ!!カタログにあるよ!

トラウトがライズしてきて当たり前!!

ついに、ついに、今秋最難関な場所かつ超選択眼が厳しかったトラウトに食わせることができた!!やった!!

これをみると、上の写真のは全く違うよね~~~。

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今日もクリークに出かけた。いつハッチが終わるか、またどのトラウトが今年最後のドライフライへのライズになるか分からないから、とにかくがんばってハッチとライズを見つけてがんばって釣った!!
小さいけど元気者だ!
 今日の最後=シーズン最後のライズか!?これなら充分だよ!
しかも自らのフェザント・パフ2に来たのだから!!(カタログ参照)

よーーーく見ると、捕食物の傾向が変化しているのがわかる。
 メイフライ(ニンフ・ダン)以外の各種がより多くなっている=季節の変わり目を見てとれる。
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 大型ブラウンの溯上はまだまだ続いている!!彼こそ、かの女王に対となる王様第一候補だ!!59cm!!
 う~~む
何見てんだ!?ってカンジ??
ここ数日、ふと右前腕が筋肉痛だと気付いた。原因は何だ?レフティーの私は右手ねネットを扱う。あーーそうか。網によるリューマチか?50cm以上・2キロ以上のトラウトを頻繁にすくい上げているとこの病状を発生し易いらしい。釣り過ぎには御注意を・・・・・・
 何はともあれ、コイツもカッコよかった!!56cm!!
もう一度、な~~に見てんだよ!?ってカンジ??

コイツもなかなか。新開発エッグフライだけど、特に見せるほどでもないか・・・・・・。

ベイティスのハッチはすぐにも終わってしまうかもしれない。しかし、厳しくなる寒さに負けず、大物を追求するぞ!!
つづく。

Sunday, November 3, 2013

第3週目レポート:秋のハッチ編

いや~~まいった、まいった。今年の秋のベイティスのハッチは本当に困難窮まらない!!ってそんな状況が好きなんだ!!未だに解決に近づいていない。できない・わからないというのじゃなくて、トラウトの雰囲気・態度がどうにも解せない、かつコロコロ日変わりなのだ。とにもかくにもがんばり続ける。ハッチの時期が完全に終わるまで。では先週の復習。

季節外れのペイル・モーニング・ダン!!
出だし好調!!勝利のVサインだ!!
フムフム・・・・・・・・・・
なかなかイカスブラウン!
こいつはダンのみ狙ってたのか・・・・・・
とすると、次のはダンと上昇中のニンフを半々に捕食していたようだ。つまりこれ。個々のトラウトがそれぞれその日何を選んで捕食するか本当に個体差があるのだ。さらにそれは日々によってコロコロ変わる!!まるで人間がレストランでメニューを注文するのと全く同じだ。

そして、そして、さらに、さらに、今秋のベイティスは超トラブルメーカー・問題児だ!!これまでもう何度も連絡してきたよう、今年はいつもの濃い目のオリーブでなく、グレーやさらには軽めのオリーブのボディを見ている。なのに、この日の午後にはこんな色合いで現れた・・・・・・夏にハッチするサルファー・メイフライみたいじゃないか!!


とはいえ、そんな状況下でもラッキーかつハッピーになれるときもある!!ライズに合わせると何気に大きい!こんなときこそ、リーチするのにも、即興で大きさを測るのにも、ミージャー・ネットが超役立つ!!
このレインボーからじゃないけど、同じ日の後ほど釣った個体からのサンプル。この日はダンでも、上昇中のニンフでもなく、エマージャーに集中して捕食していた模様だ・・・・・・・
拡大

さらにいくつか新しいパターンを発明して実験中。また既に使っているパターンの色合いを変えたりもしている。写真はまだできていない。なので前回ポストから復習。



この辺で11月は一年で一番風が吹き荒れる月だ。気温が低いのには耐えられるが、それに風が伴うと、さすがに厳しい・・・・・言うまでもなく、水生昆虫のハッチとトラウトのライズにも良くない・・・・・なのでもう少しの間、天気が協力的であってほしい。そして、このメイフライの生態とトラウトの態度の解明に少しでも近づけますよう!!