Sunday, November 17, 2013

専門家に訊け!

この春からぶつぶつと語っていたよう、ついに古典的・伝統的なアトランティック・サーモン・フライ(Atlantic Salmon FlyなのでAFSと略)に取り掛かり始めた。これはあくまで趣味。趣味とはいえ、目的はさらにフライの世界を探求し、一段上のレベルの到達すること。しかしASFとはいわゆる「言うは易し。するは難し。」の典型的な例だ・・・・・・・・。

思えばガイドの始まりもそうだった。自分はそれなりの釣り人だったし、どんどんガイドしたいと思っていた。しかし、実際に仕事を割り当ててもらったり、生活をしていったりなど・・・・・・・。易しい道のりではなかった。そんな時、私を教えてあげよう、また自らの経験と知識を私に伝えてやろうとしてくれる方に出会った。そして、今私は、その師匠はもちろん、この辺で指折りのアウトフィッターやフライショップと提携している。この方々は皆、私にとって師匠・先生だ。

ASFも同じ。マニュアル本とビデオを手に入れた。いろいろマテリアルも買った。なかなか探すのが難しいマテリアルも含めて(もう何回かポストしてきたように)。趣味として始めたのだから、自分一人でいろいろ始めた・・・・・・・・・。しかしどうにもうまくいかない。それでもやり続ければ、いつの日か芽が出るかも・・・・・多分ね。しかし、あるレベルに達したフライ・タイヤーにとって、マテリアルが無駄に終わってしまうのは受け入れ難い。ましてやエキゾチックな品々ならなおさら!!また、自分ではよくやってる、オレのフライいいんじゃない?と思っても、本当にそうなのか?誰か見定めて、正直に評価と改善点を指摘してくれる方はいないだろうか・・・・・・。

そんなとき、ある「専門家」に出会った。その時点では、その方が、世界で指折りの名立たるASFタイヤーだとは知らなかった。さらにASFに興味を持ち、いろいろ読んだり、リサーチするほど彼の名をさらに見聞するようになった。その方は、いわゆる名声を鼻にかけたりなどしない静かな存在。彼の名前を引き合いに出してると思われたくないので、あえて伏せておこう。私のガイドの師匠の方々同様、この方も、私を教えようと、自らのテクニックと知識を私に伝えようとオープンな方だ。私のほうから、宿題を課してください、とお願いした。師匠からの最初の課題はグリーン・ハイランダーだ。

というわけで、目的・進むべき道ができた。しかしやはり簡単にはいかなかった・・・・・。初めの一歩は自らやること。しかし、これらのマテリアルに限りがあるし、なにより簡単に手に入らないものが多々あるから、無駄にできない。それでいて上達しなければならない!最初にフライいくつかは、後の手順に進むにつれ、もうあきらめ・目もあてられないように感じざるをえなかった。マニュアル本を読み返し、ビデオも見返した。その上で師匠にヒントを求めた。私が面している問題点を指摘した上で、解決方法を伝授してくれた。たった一通のメールにかかれた貴重なアドバイスのおかげで、私の巻き方は突然かつ極度に改善された。公共に見せてもいいレベルになった!

これは練習用のマテリアルで巻いたグリーン・ハイランダー。同じマテリアルだけど違う色、似たような材質だけど安めの物、などを使った。それでもいくつかエキゾチックなマテリアルも投入してあるが。
 練習その2!
 練習その3!

そしてついに意を決して、正式なマテリアルを揃えてベンチに座った。これこそ、自分にとって初めてのハイランダーだ!悪くない!?この春から数えて、たったの14個目の挑戦だ。こんな短期間でここまで達することができるとは信じられない!
 次の作品。良くなった点もあるが、やはりまだまだ改善の余地がある。
 昨夜完成させた今のところのベスト。
師匠に感謝しきれない。もう少しハイランダーに取り組めば、評価のための作品もすぐできあがるだろう。

今しがたASFの扉を開けたに過ぎないが、既にひとつ確信したことがある。ASFを巻くということは、本当にやりたい気持ち・完成させたいという情熱がないと務まらないことなのだ。確かに今の所ただの趣味のレベルだ。しかし、そんな強い気持ち・情熱無しでは決してフライとして生まれてこない。そんな確固たる気持ちができたのは早くも収獲。たったひとつのフライを完成させるまで3~4時間も取り組むのが苦にならなくなった。また午前中1つ、夜にもまた1つ巻けるよう自らの生活も合わせるようになったのだ!これこそ本気の取り組みでしょ!?
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もちろん釣りは続けている!冬中そうする!かなりの時間をフライ・ベンチで過ごしてから、あるいはその合間にデピュー(www.depuyspringcreek.com)に出かけるのはホントに楽しくかつ生息抜き。
手間がかからないフライでたくさん釣って・・・・・・・あーラクチン。
 そして鹿の角プロジェクトも進行中。さて今年はどんな芸術が生まれるか・・・・・・自分でも楽しみ。

というわけで、これからもASF、フィッシングレポート、アントラープロジェクトを更新していく。
それでいてトラウト用のフライもたくさん巻いて、それらのビデオに収録している。
ホントにいそがしい!!

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