Sunday, September 14, 2014

スルー・クリーク手記

イエローストーン国立公園では、モンタナに比べて、秋(冬?)が進行するのが早いと思う。燦然とした優雅な季節の一言だ。木や草が色を変え、野生動物も丘の上から降りてくる。
釣りに関しても、調節や観察が必要だ。トラウトは些細な変化にも敏感である。水温、暖かい時間帯、水生昆虫のハッチ、テレストリアルの行動、などなど。これまでもう何度もポストしてきたよう、イエローストーン公園内には大好きな水系がたくさんある。どれかひとつ選ぶのは難しいというかほぼ不可能。しかし、スルー・クリークのキャンプ場以下の区間では、毎年ドラマに出くわし、何かしら考えさせられる。

クライアント一名をそこに連れて行った。駐車場の車の数に関わらず、いわゆる絶好ポイントにはなぜか誰もいなかった。おかしい・・・・・・。多分、ハッチもライズも何も起こってないように見えていたからであろうか。晴れていて、暖かめ(秋のレベルで!)だったので、コオロギのパターンを選んでみた。クライアントは余所見して初めのライズに合わせられなかった。次にバッタのフライを結んだら、それほど大きくないがレインボーがアタックしてきた(写真無し)。ちょうど“ポンプ”に適した大きさだった。するとたった一匹グリーン・ドレイクが出てきた(写真無し)。どうやらそれはその日の午前中に捕食されたのだろう。もうすでに午後半ばだった。なのであくまで“理論上かつ一般的”に主要なハッチは終わってしまっただろう、と。それでもグリーン・ドレイクのフライを上手にみせれば、トラウトが反応してくるかもしれない。
私の経験的動物的勘は実現した、というか、トラウトが反応してくれたような感覚だった。
 さらには、わずかながらだが、確実にグリーン・ドレイクが我々の周りでハッチを始めた!!トラウトはフライを追い始めた!!

これはイエローストーン公園での釣りで一番おかしかった瞬間!!
クライアントが寄せてきたけっこうなトラウトをネットすると何かおかしな付属物が・・・・・・。なんと誰か以前の釣り人のフライが頬にささったままだったのだ。しかし、それはいわゆる“ドライ・ドロッパー”で、頬のニンフにはティペットが結ばれており、その延長上にはアトラクター・ドライフライがしっかり着いていたのだ!!おそらく“ややスレ”でかなりのファイトで捕り込みに苦労した挙句、フライを両方切られて逃げられたのだろう・・・・・・・・。トラウトにしては“トゲ”が刺さったままずっと泳いでいたことになる。なのでリリースの際、しっかり外してあげた。
・・・・・・・・・私のフライはしっかり口で捕らえられているのに・・・・・・・・\(^~^)/!!
さらに釣り続けると、特別大きな影が浮き上がってきた!!
かなりのファイトだったが、クライアントはなんとか持ちこたえ無事取り込んだ!!
潜水艦を持ち上げた!!
誇張と御世辞抜きで、これはスルー・クリーク最下流でこれまで捕らえた最大級!!!(自らとクライアントのキャッチを合わせても)。
これまで、たくさん経験させられたよう、またしてもスルー・クリーク最下流での神秘的な経験となった・・・・・・・・・・

それではフライ:マスター・アングラー(師匠)のグリーン・ドレイク・ソフト・ハックルドライとして釣る。
これはもう説明不要なはずだ。私の記事、フライ・カタログ、タイイング・ビデオなどなどを見返してほしい。

今年の秋は特別いそがしい!!!!

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