Friday, July 28, 2017

イエローストーン国立公園夜明け前の旅人:禅そしてアンコール

先週イエローストーン川・湖下流の区間で、私の愛しきコンパニオンが見事なカットスロートを釣り上げたことは心からうれしい。私もいっしょに釣り上げたを思っている。一週間が過ぎた。“あの大物達はどうしているか”、“川はどんな感じか”、“ハッチはどうなっているだろうか”・・・・・・

人生における全ての事物にサイクルとか季節的変化がある。とくにここモンタナやイエローストーン国立公園でのフライフィッシングに関しては、季節的変化が大きく関与している。とある年、ハッチ・ライズ等とある状況に出くわし、うまくいって楽しい時間を過ごすこともある。また別の年には、どうにもうまくいかなくて、次の機会まで(必ずしも次の年とは限らない。数年後になるかもしれない)待つか、作戦を立てたりするときもある。また、とある状況を数年続けて経験すると、それらは記憶層に深く刻まれることになる。もちろんその状況を狙って、あるいは期待して釣りに出かけ、観察すること・習うことを続けるが、リラックスした心境になる。

私にとって、この特別な区間に存在する特別なカットスロートのグループこそ、この地域にたくさんある季節的変化・状況を考慮しても、最も象徴的かつ真の一年に一度だけの状況である。もちろん、トラウトの大きさが一番の魅力だ(運良く釣れればだが)。でもそれだけではない。この自然環境、歴史、過去からの・未来への財産、全てが特別だ。なので、またしても夜明け前の旅人を発動。今回は一人釣行だった。

夜明けはるか前に到着した。朝日は丘や木の間から見えていたが、ついに太陽が現れた。
 探っているば当たりが来るだろうか・・・・・多分、でも・・・・
ブラウントラウトは個々が性格を持っているとよく言われる。この地域のカットスロートには共通した性質がある:何かがコイツラを呼び起こすまでフライに反応しないのだ。それは、時間帯、日射量、一般的な天候、水生昆虫のハッチなどなど“かも”しれない・・・・・しばしば、特に訪問釣り人は、全然カットスロートがいないじゃないかと、思うことがある。「ひょっとしたら、大物達はもう湖に遡上してしまったのだろか」などと瞑想にふけった・・・・・
とすると、代行に地上生物があいさつしてきた(エルクの群れ)。
禅問答は続いた・・・・なんて瞑想だ😪😪 😴
ふと2,3ライズを観た😲❗❗また静かになった・・・・・なのでまた瞑想に戻った😵

太陽が輝き、ぽつぽつと水生昆虫の数が増えた。
ついに午前11時ごろ、捕食のためのライズを見始めた(なんと川の真ん中での瞑想には十分な時間だったことか)。大きな影が私のドライフライの下を横切ったようだった。私を眼を閉じていたのか😪?それとも幻覚か?
忍耐強くかつしっかりとその近辺を探った。すると突然大きな潜水艦が浮上してきた。今度は完全に眼を開けていた、かつ幻覚ではなかった。私のグリーン・ドレイクのドライフライにライズしてきたのだ。合わせた、つながった。
重い😬❗❗一週間前レネーが経験したように。注意深くかつ自信を持って寄せて、ネットした😌

私の努力と忍耐は報われた。何枚か写真を撮ってすぐにリリースした。感傷に浸っている暇はなかった。どれほど続くか知りえないライズとハッチは続いていたからだ。仮に三日後戻ってきたら、同じ状況を期待できるだろうか。多分。あるいは来年7月まで見納めかもしれない。ライズの型と音から判断して、カディスを捕食していると判断できた。私のドライフライにライズしてきたのは間違いなかったが、雷の如く反応してしまい、フライを口から抜いてしまった😖。これはこの地域でカットスロートを釣ると誰にでも起こり得る。
次に見た光景=私のヴィジョンは一生忘れないだろう。深く緑の淵にいくつかの大きな魚体が泳いでいて、また捕食をしていたのだ😲。そしてその内のひとつが私のカディス・ドライにライズしてきた。今度のはさらに強い!!私の真新しいファイバーグラス・ロッドをグイグイ曲げた!!

もう一尾合わせたが、もう少しでネットの際、フライのギャップを開けて逃げてしまった。その後一時間は、ライズに早過ぎ合わせを何度か繰り返した・・・・・・

なんて素晴らしい日だったことか🎉🎊😎🙌
魚の大きさでもって判断したり、他人を誘惑するのは嫌いだが、しかし、私がネット下個体、ばらした個体、その他周囲の個体の平均は50㎝以上だった。北アメリカでも至極稀だ。

とても満足している。彼らに「来年また会おうよ🙋👋」と言ってもいい。今シーズンのじぶんのための釣りはやり遂げたと言っても過言ではない。これからはクライアント・釣り人のアシストをしたい!!
この区間とこれらのカットスロートに挑戦したいなら、ぜひお知らせください。今年はまだ数週間期待できる。あるいはすでに来年の計画を立てよう!

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ところで、私が新しく入手したのは、エコーのGLASS=グラス、5番8フィート・6インチだ。私はファイバーグラス世代ではない。無論バンブーとはかけ離れている。なのでグラファイト以前の時代を話したり、比較することはできない。しかし違いはわかる。現代のグラファイト・ロッドからファイバーグラス・ロッドを手にして、最初に感じたことは、グラファイト・ロッドがいかほど釣り人・キャスターを手助けしたきたことか!!極端な話、下手な人、初心者だって、ある程度キャストできる・・・・・逆に言えば、ファイバーグラス・ロッドにより、自らのキャスティングを見直すようになった。このロッドでは、キャスティングの動きの最中、私が何かおかしな動きをしてしまったり、悪い癖が出てしまうと、フライの飛び方・落ち方が酷くなる。もう一度基本から自分のキャスティングを見直す本当にいい機会だ。そしてそれは他のキャスターをアシストすることにも役立つ。
ちなみに、このファイバーグラス・ロッドはグラファイト・ロッドと比べて弱いということは全くない。充分な長さのラインを上空で扱えるし、けっこうな距離も行ける(もちろんちゃんとできればだが)。上記のイエローストーン・カットスロートがその証明だ。GLASSは現代のグラファイト・ロッドと全く遜色ない力強さがある。そしてひとつ特典がある。グラファイト・ロッドと比べ、ファイバーグラス・ロッドでは魚の強さ・ファイトがより直接手に伝わってくる😎。これをタイプしている時点で、私の左手は凝り気味だ・・・・・・










Saturday, July 22, 2017

イエローストーン国立公園夜明け前の旅人達:2017年編

今年もこの時期がやってきた。イエローストーン国立公園内のイエローストーン川“イエローストーン・レイク下流から滝の上流までの区間”が毎年7月15日に解禁となる。ガイド・スケジュールの合間を見つけては毎年この区間に出かけるようにしている。北アメリカの真のネイティヴ種、イエローストーン・カットスロートに出会い、この伝説的な区間の歴史と未来への財産を感じたいからだ。また、この区間こそ、“夜明け前の旅人”企画を毎年敢行するようになった理由と目的のひとつだ。加えて、今年より、私とどこにでも釣りに出かける愛しきパートナーが伴うので、“旅人達”と複数形になった😘。

とはいえ、人生何事そうであるよう、時に物事は思い通り・期待通りに行かないことがある😐。7月17日、私達はがんばって期待できる場所・区間を釣ったがどうにも当たりがない。ライズ・ハッチの群れにも出くわしたが、どうも私達に都合が悪かった。

特にレポートすることもないが、この区間の水生昆虫のハッチは物凄いの一言だ。異なる種がそれぞれ物凄い数で飛来・落下しているのは圧巻だ。
これは大型メイフライ、グリーン・ドレイク
加えて、ほぼ同時に、私の釣り道具が消耗を見せ始めた😔 。ウェーダー、ロッド、リール・・・・・。リールに関しては、これらの擦れ傷は、これまでたくさんの大物を巻き取ってきた誇るべき傷跡だ(86㎝・12㎏のキング・サーモンまで)。しかし、残念ながらラインを傷つけてしまう。リタイアさせ、壁に飾られることとなるだろう。

私達はこの不毛な日を見つめ直し、分析し(決して楽しいこと作業ではない)、どうのように改善できるかと話し合った。三日後、7月20日、また出かけた。このときは、私の脳は正常に機能し、“魚のように考える”ことを実践できた。また作戦もあった。ニンフとストリーマーで探りもしたが、私達はドライフライでのマッチ・ザ・ハッチに集中していた。忍耐強く待った。この区間・この季節のカットスロートは、はるか下流のトラウト達(レインボー・ブラウン・カットスロート)と全く異なる行動・生態を取るほんの短い時間帯だけ、彼らに近付けるチャンスが訪れる(どんな釣り方を実践しようと)。そして、彼らの行動・態度(あるいは私達が用いるべき作戦)は毎年変化しえる。この日私達は正解を導き出した。水生昆虫のハッチが徐々に多くなっていったので、レネーのロッドにドライフライをセットした。私達が準備できたと同時に、彼らも行動を開始した。私達の目の前でライズが始まった😲。レネーの第一キャストに、静かながら大きな頭が浮かんできて、16番カディス・ドライフライをくわえた。
彼女は慎重に寄せ、私も慎重にネットした。

写真撮影も慎重に。
彼女の個人記録更新の55㎝だ😲🎉🎊😎😂 

水生昆虫のハッチはやはり圧巻だった。一度にグリーン・ドレイクのスピナー(右)とレッド・クイル(だと思うが)を同時にすくった。

ところで、私は35㎝くらいのカットスロート二尾をカディスのドライフライで釣り上げた😅。
そして、もういくつかでっっっっっっっっっかいライズを見かけたが、仕留められなかった。さらに、天候が雷と時折土砂降りになったので(こうなるとハッチもライズもあまり期待しない)、移動した。

今年の高水位がカットスロートの行動に影響を与え、私たちの謎々にも関与しているのだと推測している(昨年は、歴史的低水位だったが・・・)。
川を観察し、川から学び、またつまらない経験を糧にし、そこから成長できた。
まさしくフライフィッシングの授業そのものだ

この区間、イエローストーン・カットスロート、そしてレイクトラウトについては、過去20年熱い議論の的となっている。時折政治的にもなりえる。人間が何を言おうと、何をしようと、カットスロートは生き続ける。そしてこの区間を訪れ、フライフィッシングに取り組むのは釣り人として本当に特別なことだ。ぜひ訪れ、北アメリカ真のネイティブに出会えるよう挑戦してみよう

Monday, July 10, 2017

サーモンフライとイエローストーン国立公園

リヴィングストンのスプリング・クリークのペイル・モーニング・ダンのハッチ同様、マディソン川のサーモンフライ(カワゲラ)のハッチも超自然現象的だった。今これを書いている時点では、ハッチは最上流に達し、終わりかけているだろうか。それでもすぐにゴールデンストーン、真夜中ストーン、カディス、各種メイフライのハッチが続く❗❗

私のガイド・スケジュールの合間に、私達は最高のタイミングでマディソンにボートを出した。ハッチはピークに達していた。

ニンフの殻を破って・・・・・
レネーの大きいドライフライに水しぶきを上げてライズしてきた元気なレインボー😁

しかしまた、こいつらも重要になっている。実際何度もこれらのイミテーションにライズがあった。
おっきくてカワイイ😘
これがゴールデンストーン、これもカワイイ😘
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イエローストーン国立公園の各河川は移行期を終えた。間欠泉の影響を受ける西側の河川=マディソン、ギボン、ファイアーホール=は水温が高くなり、これらの川には9月末に戻ることになるだろう。

冷たく流れ、小さく元気なブルックトラウトがたくさんいる沢で、ビギナー・トリップ。

そして、イエローストーン国立公園北東部、ネイティヴ・カットスロートが生息する河川のコンディションが整った!!
見てくる・上がってくる😏
楽しくかつ充実したトリップが続いている。
この上級アングラーはとにかく釣りまくった😲

家族トリップも一日中楽しかった。まずお母さんが男性陣をリードした🙆
息子さんが続く
 やったー😁😂


しかし最後には父親の経験が物を言った。家族のみんなのフライを巻いたのだから当然だ!!
日本のモンカゲ・ドライに出た😲 (フライの三大原則=色・サイズ・形=がマッチしていたから、絶対効くと確信していた😏)

しかしそれだけで終わらなかった。日が褪せようとする時間帯最後のキャスト・・・・・・穏やかでいて確かなライズ、大きな頭が見えた・・・・・・
 体長はもちろんだが、体高=胴回りに注目😲

シーズンは熱くなり始めた💥🔥
モンタナ州とイエローストーン国立公園で会いましょう🙌

Saturday, July 8, 2017

スプリング・クリークのペイル・モーニング・ダンのハッチ

ガイドの連続から、ようやくこのブログに追いつく時間ができた。
リヴィングストンのスプリング・クリークのペイル・モーニング・ダンのハッチは例年以上に好調だ😁😎❗❗❗❗以下のレポートは6月末のものだが、今年は7月に入ってもハッチは継続している。なので、あまり遅くはないと思う!

この季節は間違いなく、フライフィッシングの最高潮、フライフィッシャーにとっての夢と天国である。毎年のリピーター・クライアントのおかげで、私もこのサークルに加わっている。

6月27日、28日、29日とデピュー・スプリング・クリークで釣った。この三日間のキーワードは⛆⛈😬。たいていこの時期、5月・6月の梅雨が終わり、快晴で、軽いそよ風と30℃前後の気温を期待できる。この予想外の嵐は、私達の‟通常”を、いい意味で予想外に展開させた。
27日、午前中そこそこのアクションだったが、本格的なハッチは12時半に始まり、しばらく続いた。トラウトはそれに伴ってライズを繰り返した。

そして突然の陽射し・・・・・
そんな中仕留めたのはこの釣行最大クラスのカットボー!!

28日に経験したことはフライフィッシングにおいて超常現象的で、決して忘れることはないだろう。この日は、前日同様曇り空だったが、雷は近づき気味でかつ、雨がより降った。午前中雨の合間にアクションがあった。ランチの後区間を変えようと移動していると、これまで見たこともないほどのハッチと、ライズを繰り返す無数のトラウトに出くわした😲😎
 キャスティングを繰り返した!!・・・・・雷が近づき危険を感じ始めたまで・・・・・デピューの小屋に避難した。一番近づいて、一番轟音だったのは、イエローストーン川かその小島にでも落ちたのではないか😵😨😱

そして再び、嵐の後、物凄いハッチとライズを釣りまくった。

29日はやや穏やか。それでもやはり雨、曇り空、晴れのミックス。
 ストメック・ポンプの結果に驚愕😲。昨日の大雨で岸際の土壌が崩れ、トラウトは喜んで活用したのだろう😏。
ハッチとライズは、やはり予想以上に長く続き、いつもの私のランチ・スケジュールも変わった🍔🌽。私のクライアントはライズに囲まれながら釣り続けた。そして、これまた今回の釣行最大級のトラウトを見事釣り上げた😁
スピナーの落下が続き、トラウトはまたライズを繰り返し、私達も釣り続けた。
その後ミッジのハッチでのライズも楽しんだ。


30日アームストロング・スプリング・クリークにて、ついに‟通常”のコンディションとなった。PMDは午前10時くらいからハッチし、午後2時くらいまで続いた。
父と子のダブル・ヒット😉😉



いつもと違う状況を楽しんだが、やはり快晴・大きな青空・はっきり見える雄大な山々もいい!!

またしても、なんとも素晴らしい日々であった🎊

私自身のクライアント以外に、この季節の常連釣り人とも顔見知りになり、あいさつ・会話をするのも恒例になっている。

また来年会いましょう😃