Friday, May 6, 2011

ドリフト・ボート一人トレーニング

先日スチュアートとロバートと釣りをしてから、もっとイエローストーン川を知りたい、もっと自分のボートに慣れたい、と思い、何かいい方法はないか考えていた。一番手っ取り早く、かつ楽しいのは友達・釣り仲間に頼んで、お互いの車を使ってボート運びをするわけだが、あいにくみんないそがしい・・・しかも牛の繁殖期が迫っており、時間は限られていた。ふと、酪農家が自分の農場と牧草を収穫している畑へ自転車で移動していることを思い出した。作業用トラックの他、トラクターやコンバインも畑に運んだり、農場に戻したりしなければならないからだろう。これだ!!これなら一人でもできる!!
(*ちなみにガイドの当日は、ガイドが車を移動してもらう人=シャトル(Shuttle)を雇い、費用はその日のガイド料金に含まれています。)

さっそく百貨店で一番安いマウンテン・バイクとチェーンを購入し、一人川下りトレーニング開始!!
まず下流のボートを引き揚げる場所にこのように自転車を下ろしてから、上流へ向かいボートを降ろしたら、トラックをそこに停めておく。そしてボートで川を下ったら、岩などにアンカーを巻き付け、流されないようボートを固定し、自転車で車を取りに行き、車でボートに戻ってきて引き揚げるのだ!!3から5マイル(4.5キロから8キロ)なら自転車でもなんとかなるだろう、と思ったが、昨日までの4日間、何も事故や危険に遭遇することはなかった。作戦大成功!!

ボートの操り方の基本は、先日のガイドスクールで習ったので、頭には入っている。後はいかにもっと筋肉に覚えさせるか。そして、自分にとって心地良いオールの扱い方とか体の使い方(特に腕・肘の角度など)を知ることができた。と同時に釣りのガイドであると共に船頭としての頭の使い方は川を通してでなければ経験を積み重ねられない。船長に見えるかな?

イエローストーン川でもマディソン川でもペリカンの群れがあった。



イエローストーンの自然の象徴かつ絶好ポイント。Point Of Rocks(ポイント・オブ・ロックス)と呼ばれる。


この非伝統的な最新型のオールのデザインは、効率的に流れを裁く。


昨日はこんな厳しい傾斜にも自信を持ってバックし、無事ボートを降ろした。この場所は地図に特定されていないけど、地元のガイドの御用達の場所。


岩がゴツゴツしているこんな白波も無事突破した!!


トラックを取りに戻る自転車の道中は4日連続で強烈な向かい風・・・・・・・ボートを漕いで体全体を酷使した後にこれはかなりきつかった。


4日間合計で20マイル(30キロ超)ほどボートと自転車両方に刻みました。単独行にしてはかなりの収穫でしょう。もちろんボートの上の重さが自分ひとりだけだったこともありますが、ボートの操り方はかなり軽快で、川下りながら、ポイントを見極めたり、自分だったらこの場所はこう釣るとかお客さんにこう指示を出すなど、考えてました。今年の夏は雪代の氾濫が治まり次第、すぐまたボートを出したいですね。できればお客様を乗せて・・・・・

雪代といえば、今イエローストーン川では毎日少しづつ水が緑色になり、水位が増しています。母の日カディスは出るのか、それとも急激な雪代が起こるのか、はたまたちょっとの濁りを利用して大型ストリーマーが効くのか、地元のガイドも釣り人もいろいろ考えながら、この雪代前の最後の釣りを楽しんでいます。そして私はそれを後にしなければならないけど、牧場で肉牛の繁殖期なので、人工授精の旅に出ます。
5・6月は雪代の影響であまり釣りになりません(いくつかの河川やセクション、固定客を持った一部のベテランガイドやハードコアな釣り人を除く)。ましてや今年は積雪量が平年の120%なのですから!!スプリングクリークですら、春先のハッチが終焉し、夏のハッチにはまだ早いかな、という状況なのです。なのでルーキーガイドとしては、他の仕事で生活費を稼がなければならないし、やはりモンタナのカウボーイとして牛を疎かににできません!!釣り道具はもちろん、携帯のタイイング・バッグもあえて持っていきません。少し釣りを頭から離せば、ふと新しいフライのアイデアが浮かぶかもしれないので。

と同時に、道中リヴィングストンとボーズマンのガイド仲間から逐一情報を仕入れてもらい、7月にリヴィングストンに戻ってきたら、すぐ釣りにいける状態になっているので心配しないでください。

さて道中は何をポストしようかな?牧場の様子やおもしろい景色・観光場所をお伝えできれば、と思います。

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