Tuesday, April 29, 2014

4月の終わり

前回のポストから、実はぜんぜん釣りに行っていない。でも何かしらいそがしい。イエローストーン川の雪代はまだ本格的に始まっていない。寒い天気が続き、それが雪代の始まりを抑制しているようだ。じゃあ釣りは?母の日カディスのハッチは?・・・・・・・・・・難しい判断だ。実は今しがた川から戻ってきた。曇って寒い午後なのに、ベイティスもミッジも観なかった。カディスの予感すらなかった。ボートを出して、ストリーマーやニンフで釣るのは確かな手段だ。ボートをいくつか見た。とはいえみんなチャンスを伺っているといった感じ。とにかく雪代には目を見張っておかねば。カディスのハッチに出くわせればうれしいが、同時に、いつ川が治まってボートを出せるようになるか予測も大切だからだ。
-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
フライボックスとショップの売り場の箱を埋める時期だ・・・・・・いや実際それらをもう終える時期か・・・・・・。今年もまたデピュー・ズプリング・クリーク(www.depuyspringcreek.com)の敷地内にある、バズのスプリング・クリーク・スペシャリスツ・フライ・ショップ(www.springcreekspecialists.com)に私のオリジナルフライを納めた。バズにドライフライを認めてもらえるとは大変光栄だ!!
これで私のオリジナル4パターンが店に並んでいる。デピューやアームストロング(www.armstrongspringcreek.com)を訪れるならもちろん、ビッグホーンやミズーリ川(ダムのから流れ出る河川でスプリングクリークと同じような水系)、さらにはイエローストーン公園内の河川(スプリングクリーク並みの河川がある)を釣る際にも、ぜひバズを訪ねて、専門フライを購入しよう!!
これらは私からも直接購入できるので、カタログ(http://leftytyer.blogspot.com)を参考にしてください!
-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
先週金曜日、アイダホ州で開かれたイースト・アイダホ・フライ・タイイング・エクスポ(www.srcexpo.com)を訪れた。地元からあるいはアメリカの他の州からのフライ・タイヤーがたくさん参加していた。イベントのスポンサーのブースもたくさんあった。その中のひとつ、Sweetgrass Rods(スイートグラス・ロッヅ www.sweetgrassrods.com)のブースを訪れた。その“筋”・“派閥”の方々には説明は不要であろう、スイートグラスはここモンタナに位置し、大陸最高級のバンブー・ロッドを生産しているのだ。試しのキャストを外でさせていただいた!そしてこれこそバンブーロッドを初めて触ってキャストした瞬間だ!
 テーブルには“生”の素材が・・・
 本当にもうたくさんのブースがあって、持ち金全部使ってしまいたくなってしまうほど!かなり古い本から最近の物まで扱っているブースもあって、そこで年代物ながらかなり状態のいい物を、これまた超格安でゲットした!!うれしい!!

-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
そして、ベンチに戻って、今シーズン(秋・冬・春)最後のサーモン・フライに取り組んだ。オリジナルってゆうか、テーマ・意訳パターンというべきか。詳しくは後ほど。

オリジナルの枠組みとディスプレイ。
 そして、またしてもジャングル・コックを購入した。
 ってゆうか私は何気に買い物上手!!

もちろん釣りに出かけたい!
雪代観察レポートとサーモン・フライ・プロジェクトは続く・・・・・・

Sunday, April 20, 2014

西部の川-春季

これは先週の釣り日誌からだ。今これを書いている時点で、暖かい春らしい天気が続いたおかげで、イエローストーン川はやや緑色が濃くなっている。つまりは、ここリヴィングストンの釣り人にとって、一年の内で最も感傷的になる季節だ。「このまま一気に雪代になるのか?」、「寒めの天候が戻って、水が引いて、かつ澄むのか?」、「もう一度、“春の荒食いストリーマー”に挑戦できるか?」、そして一番大切かつ我々の興味の中心は「母の日カディスのハッチは起こるのか?」。

これらは典型的なイエローストーン川での春のハッチだ。このブログのおかげで、ほとんどの読者は、私はスプリング・クリークしか釣らない・興味がない、と仮定されているかもしれない。間違ってはいない。確かにスプリングクリークでたくさんの日々を過ごすのは事実だ。しかし、やはり間違っている。なぜなら、私は、クリークと同じくらいイエローストーン川も好きだし、何よりこの川こそリヴィングストンの象徴だもの。もうひとつ、アメリカの他の州や外国からの釣り人にとって、西部の大河川はストリーマー、ニンフ、大型アトラクタードライで釣るもの、と思われているだろう。これもまた間違ってはいないが、正しくもない。イエローストーン川もマディソン川も(さらに名前をあげれば切りがないが)、かなり豊富な水生昆虫を宿し、そのハッチもすごい。スプリング・クリーク並み、ときにはそれ以上に困難なハッチの状況もある。私は常に習う姿勢を忘れない。

イエローストーン川でのミッジとベイティスのハッチはとにかく楽しい!!トラウトもシーズン初めての一定的なハッチにライズするのを楽しんでいるようだ。同時に、これら川でのマッチ・ザ・ハッチは、スプリング・クリークでのそれより簡単なのは事実だ。デピューやアームストロングで、頭をひねって・しぼってなんとか謎を解こうとするのに比べて、これら川での春のハッチや息抜き・楽しみといっていい。

とある午後、絶好場所を絶好の時間に訪れた。このカワイイレインボーが一匹目!
イエローストーン・カットスロートも!!
釣り続けるに釣れ、大きくなる!
なので“ポンプ”!だからゆってるでしょ!!スプリング・クリークのトラウトも川のトラウトも同じ水生昆虫のハッチを経験しているって!
この時期なのにもう甲虫がいる!!
カットスロートのサイズも増加気味!!
 そしてさらなる大物!!
なんとこれは州政府の管轄部によって研究のためのタグ付きだった。
引き抜いていいのです。
ノロを削って、個体判別!!

こんな小さいブラウンも20番のドライフライで釣った。こんな大きさに関わらず、すでにモンスター級の下アゴを有しているではないか!?こいつは大物になる!?

雪代の予感はミッジとベイティスの終わりを意味するではない。母の日カディスの状況が整うなら、ベイティスとミッジもその輪に加わることが多々ある!
-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
そして、2014年ガイドシーズンは、お隣の有名かつ雄大な西部の川・マディソンで始まった。
今夏予想されている充分な水量・流れで、今シーズンもこれらの河川でのガイドはいそがしく、最高の釣りになるだろう!!

Wednesday, April 16, 2014

デピューのウインター・パス華麗なる終焉

先週最後の出来事。先週でデピュー・スプリング・クリーク(www.depuyspringcreek.com)のウインター・パスが終わった。ミズーリ川遠征から戻ってきてデピューを訪れるつもりだったが、10日・11日は満員ロッド。12日はイエローストーン川清掃だったから、13日か14日の両方、少なくともどちらかに滑り込めればと思っていた。この時期はリヴィングストンの三大スプリングクリークのどれを訪れるにしても楽しくかつ最高の時期だ。予約が一杯になっても不思議ではない。なのでなんとか13日を予約できた。そして、それで6ヶ月にも渡ったウインター・パスの終焉となった。
-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

12日土曜日、清掃作業をちょうど終えた後、雨脚が強くなった。雨はいずれ霙になり、夜にかけて雪になった。そしてとても寒くなった・・・・・・・・。13日の朝には、骨身に染み入る北風が吹いていた。いつもの“朝のミッジ”スポットを確保したが、どうにも波立ちがすごい。こんな状況にも関わらず、ミッジはたくさんハッチしていた。なので、自分自身を奮い立たせ、水面上のドライフライの釣りを期待できないからこそ(実際ライズは見なかった)、「水面下のマッチ・ザ・ハッチ」で攻めようとがんばった。2尾、大きめのトラウトに合わせることができたが、おなじみのバラシ・・・・。その他、数回バイトがあったのみ。

なんとか午前中を生き延びた。ランチの後、天気はやや親切側に傾いた。これがウインター・パスの最終日だから、どんな手段でもトラウトを釣り上げなければならない!!それでも、自分と自らの手段を限定するつもりはないが、理想的にはベイティスのハッチに遭遇して、その状況でトラウトを仕留められれば、最高の気分だろう・・・・・・・・。

ベイティスのハッチを一番期待できて、北風の影響がやや弱めの場所を無事確保した。念のため、釣果救済のため(そしてこのブログポストのため)、ニンフ用の仕掛けも携帯した。私の願いは“沢の神”に届き、ベイティスのハッチに遭遇できた!!

即トラウトに繋がるため、またこの状況を最大限に利用するべく、最も信頼できるフライパターンで、水面上のドライと水面すぐ下を狙うニンフのコンビネーション仕掛けを作った。

まずドライフライは、CDCスパークル・ダン。
そしてフェザント・テイル・メイフライ・クリップル。どちらもサイズ20番。実際ドライへのライズもいくらかあった。

そして、6Xティペットでこれら「水面下ハッチ・マッチャー」をドロッパーとして結んだ。トラウトは実際これらハッチ途中の水面に上がりつつあるニンフのみ好んで捕食していた。天気は午前中に比べ回復したとはいえ、やはり水面は波立っていた。水面上にダンはまばらだし、トラウトは水面上にあまり興味がないようだった。マスター・アングラー仕様のフェザント・テイル・ニンフ!!
フェザント・テイルをかじり取られた後は、自らのウイングド・ビクトリー・ニンフも効果覿面だった!!

やった~~!!ボウズを免れると同時に目的達成!!勝利のVサイン!!

その後も途切れることなく、アクションは続いた!!
“汽水域”で捕らえた典型的な溯上個体!

このトラウトの頃には、フェザント・テイルはちぎられ、ウイングド・ヴィクトリーを結んでいたはずだ。両親指立ち!!
小さいブラウンも出た!
特に大型は釣り上げなかったが、この時期のこのくらいのレインボーは本当に力強く、ラインを引き出す!フライのギャップを開けられないかと心配だった。
これが2013年-2014年ウインター・パスの最後のトラウトとなった。そのまま釣り続けることもできたし、浮き釣りニンフをやればさらに大きいトラウトも釣れたであろう。でもこれまでもう十二分に楽しんできた。とっても満足のいく終わり方だった。

これでウインター・パスを3年連続で“修了”した。他の季節、アームストロングとネルソンも含めて、過去2年半でスプリング・クリークに200日以上通った。なぜそこまでするのか?ただの釣り中毒だからか?それともウインター・パスを可能な限り使おうとがめつい思いからか?そんなくだらない理由ではない。真の理由と動機は「スプリング・クリークこそフライフィッシングの教室そのもの」、そして「スプリング・クリークで身に着ける知識と経験は他の河川・水域にも適用できる」からだ。

過去2シーズンは学習と実験に宛がわれた。もちろん今でもそうする。今シーズンは、フライタイイングからのリラックスと楽しむために訪れた。今秋もまたパスを購入するつもりか?そうだろうね!!

夏の月日にクリークを訪れるのはガイドのためがほとんどだ。それまで、まず雪代が始まる前にイエローストーン川を釣ることになるだろう!!イエローストーン川でだった、春のハッチはすごい!さらに“母の日カディス”と“春の荒食いストリーマー”もある!!

Tuesday, April 15, 2014

2014年イエローストーン川清掃企画

4月12日土曜日の出来事。
-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
これは、もう私のリヴィングストンでのガイド・フライフィッシングのサイクルにとっての毎年恒例かつ大切なイベントになった。イエローストーン川を頻繁に利用するガイド・釣り人として、これは、愛からなる・喜ぶべき義務だと思う。だから喜んでかつ誇りを持ってボートを出す。

私はメンバー4人ともうひとつのボートと共に「最重要区間」に任命された。おそらくかなり昔に作られたであろう、古タイヤによって築かれた堤防だ。イエローストーン川はあるがままに流れる河だから、毎年流れが変わる。今はもうこの堤防の意義はない。しかしいくつかのタイヤは剥き出しになっていた。今年は高めの氾濫を予測しているから、ひょっとしたら、これらのタイヤを押し流すかもしれない・・・・・
私達はできるだけ引っ張り出して、ボートに積み込んだ。しかし、幸運というか、歓心することに、空き缶やペットボトルなどの一般のゴミはあまり見なかった。

これはリヴィングストンにおけるコミュニティにとって大切なイベントだと信じている。毎年様々な参加者がいる。地元の釣り人、ガイド、小学生と引率の先生、釣りにあまり出かけない老若男女もいる。ガイドや釣り人の間での競争やエゴなんか、このイベントに参加するなら何処かに置いて来た方がいい。私達が共有しているのは、私達の河への愛と尊敬

と同時にこれは、私なりに、今年もまたこの野生的な河で無事故でかつ最高の釣りになるよう祈願しているのだ!!日本人的な感覚だろうが、まさしく「河を祀る」という新鮮かつ神妙な気持ちだ。

Monday, April 14, 2014

ミズーリ川“巨人の住む土地”

先週はかなりバラエティに富んでいそがしかった。ひとつの週刊要約にまとめるのは無理。
まずは4月8日・9日から。
-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
Missouri River: ミズーリ川は、モンタナの中でも一番人気があり、釣り人を惹き付けてやまない川のひとつだ。私は自宅リヴィングストン周辺の釣り場(イエローストーン川、スプリング・クリーク、イエローストーン国立公園内の河川)にいそがしく、この大河MO(ミズーリ州の略称MOと同じく使う・呼ぶ)を楽しむ時間があまりない。

なので“Land Of The Giants”(ランド・オブ・ザ・ジャイアンツ。巨人の住む土地、とでも訳されようか)と呼ばれる区間はあまりに漠然としていた。おそらく地元の釣り人たちがそう呼び始めたのか、地域のガイド・ショップが何かかっこいい呼称として用いたのか、わからない。とにかく、この区間は地元の釣り人には全く秘密の場所ではないようだ。

この区間は、車で山道・砂利道を通り超えて、その上で、渓谷沿いを歩きながら釣ることも可能だ。実際そういう釣り人をたくさん見かける。つまり混み合うともいえる。ならボートで下るのは?残念ながら、ボートを降ろす場所が設置されてない。この区間を充分に釣り尽すに最適な手段はモーターボートで川を遡り、止まって降りては釣り、さらにドリフトボートでそうするのと同じよう、川を下りながら、ボート上からキャスティングするのだ。

モーターボートを運搬し、ガイド商業を行うためには、国指定の免許が必要だ。私のガイド契約先パークス・フライ・ショップ(www.parksflyshop.com)のガイド頭・ウォルターが“キャプテン”として、今シーズンからモーターボートでのガイド・トリップも提供することになった。詳しくはここをクリック(http://www.parksflyshop.com/guideservice/powerboattrips.html)。(日本語訳・日本語での予約が必要な方は私がお手伝いします。)

以下の写真のいくつかはウォルターからの提供。

釣り・川・そして新しいボートを試しに行かないかと誘われた。釣り人として、新しい釣り場を訪れることにはいつも興奮する。さらには、ウワサされるよう、この区間が、他の河川より大きめのトラウトがをたくさん宿しているのか、自らの手で確かめたいとも思った。

いざ処女航海!!

錨が船頭にある?これは実は、エンジンを止めて、普通のドリフトボートのように川を下るとき、こちら側が後部になるということ。このボートは本当によくフライフィッシングとガイドの目的ためによく建設されている。

いざ渓谷に向けて出発!!
まさしくキャプテン!!(撮影は私)


ここの地形と景観には息を呑まされた。まだ釣りを始める前にすでに感嘆!!
 モンタナの他のダムから流れ出す河川同様、ミッジのハッチがすごい!この日はあまりライズを観なかったが。
 ちょうで手頃なトラウトを捕らえて、いつも通り“ポンプ”した。なるほどね。どんな水生昆虫が存在するのか、トラウトは何を捕食しているのか、そしてトラウトの行動・生態も・・・・・・
 何尾かかけてはバラシを繰り返した後、ついにしっかり合わせた・捕らえた!!強い!!強い!!そう簡単には寄ってこない、同時にボートからの釣りが主だったのでネットを持ち合わせていなかった。なので、浅瀬までゆっくりと先導した。
これ以上説明はいらないだろう!
実はこのサイズでこの区間の平均なのだ
大げさに言うことも、ホラを吹くまでもなく、私達が捕らえたほとんどは55cm・体重2kg前後だった。
パークス・フライ・ショップのガイドとクライアントにしばしば起こるダブル!!

まずはウォルターを手伝って・・・・・


そして次に下流に大物を寄せてきたミスター・パークスのお手伝い。
繰り返すがこれで平均・・・・・・もう確信したでしょう・・・・・・


この写真もまた「大きさ」について解説してくれるだろう。アウトフィッターであるリチャード・パークスがまたしても良型を仕留めたのでネットした(写真の下)。とすると、私もヒットし、これもなかなかどうしてかなりのジャンパーであった。ついでだから、既に“満員気味”のネットに寄せて、すくってもらった。私のは45cmくらいのレインボーで、ほとんどの河川・水域では良型・大物と扱われるが、ここでは平均以下に過ぎない!!
リチャードの大物!
 雄大な景色を流れる雄大な河

そしてその大型トラウト!!自然と笑みがこぼれる!
ウォルターが自らのボートで釣れるよう、私がオールを操作した。 彼自身の自分による一匹目はまたしても“ここの平均”!!
第2日目の朝日。
 この日は、晴れてはいたが、風が酷かった。だから私はレインコートのフードまで被っていたのだ。それでも各々何匹か釣り上げた!
 モーターボートの最大の利点は、上流に遡り、そして下りを何回も繰り返し行えること。その日の絶好ポイントを少し休ませてから、また戻るのもよし。また次は反対側を岸際を狙うとか、その次は河の真ん中を試してみる、だとかこのだだっ広い河をとことん試すことができる。
あ~~とにかく思い出深い経験となった!!
釣り人としてオススメする。“ランド・オブ・ザ・ジャイアント”を将来の目的地リストに加えよう。そしてガイドを雇うなら、パークス・フライ・ショップ(www.parksflyshop.com)のウォルターに連絡しよう!!