Sunday, September 20, 2015

染め方という芸術


~染め方とはそれ自体が芸術である。適切に施すためには、多大なる集中、時間、そして忍耐を要する~
ドクター・プライス・タナット‟ハウ・トゥ・ドレス・サーモン・フライズ”(1914年)

私は今もちろん釣りに出かけるし、ガイドも行っているが、同時に今度の冬のプロジェクトについて考えたり、準備をする期間でもある。トラウト・とサーモン・フライ両方にとって、まず初めの、そしていきなりのチャレンジは、染め方=Dyeing=ダイイングを習うことだ。コツを教えてくれる人がいる。また、この時代やはりインターネットに情報がある。始めるための費用は、それほど高額ではないと思っていた。それでいて、そこそこの結果を出せるだろうとも。そして、練習と実験に使える羽根がたくさんある!

まずはブリーチから。これらマテリアルと結果は決して間違ってはいない。しかし、効率が悪かったことに気付き、また別の化学薬品が必要だと習った。
そしていざ染め方に進んだ。練習の目的は、どれくらい時間がかかるか、と、染料の量。どんな過程をたどったか説明しよう。まず青色の羽根二枚。どちらもよく染まっていないのがわかる。それでいて、羽根が痛むまで時間をかけてしまったようだった。というわけで、時間を短くし、もっと染料の量を増やす(あるいは水を減らす)ことを心掛けた。緑、黄色と試し、写真の赤い羽根が、第一実験最後の結果だ。進展の具合がよくわかる!
何事そうだが、練習を積むほど、良い結果を得られる。また同時に、自信を持てるようになる。次に色を混ぜて、別の色を生み出そうといろいろ試した。何度かの試行錯誤の末、オリーブ色を生み出した!!このマラブー最高!!
 またディア・ヘア(鹿の毛)を黒に染めることに成功した。日本ではどうかわからないが、こちらで手にする黒く染められたディア・ヘアはどうも雑だ。ナチュラルの同じ部位と比べて、あるいは信頼のおける業者から買ってもだ。ひょっとしたら、染料、あるいは染め方の過程のせいではないかと疑っていたのだが。その答えは分からないが、とにかくこの黒ディア・ヘアには本当に満足。とても扱いやすい。
同じく仕上げたPMDメイフライ色とベイティス・メイフライ色のターキー・バイオットと共に、ノー・ハックル・グナットとアンネイムド・カディスを巻いた!!

アトランティック・サーモン・フライのフレーム・プロジェクトを始めるためには、マテリアルの目録をとらなければならない。在庫が切れるであろう間違いないのが、インディアン・クロウの代用羽根だ。この代用羽根の作成こそ、染め方を習うに至った、最大の理由のひとつだ。いくらするの?買えばいいじゃん?と思うなら、グーグル検索してみれば!!

上記の練習の後、‟チョン付け”できるのではないかと、いざやってみた。いきなり上等の結果!!しかし、その後、立ったままでかつ、一定の高さにピンセットを持っているのが、かなり堪えてきた。なので、とある発明をした!!これによって、過程中本を読めるようになった。さらには、より良い結果を得られるようになった!!
それでは・・・・・・・・・・これこそ自ら仕上げたインディアン・クロウの代用羽根!!もちろんクリンパーもオリジナル!!
これらに本当に満足している!!これで、いざフレーム・プロジェクトに取り掛かれる。

染め方を習うことによって、フライ・タイイングに関する新しい喜びと動機を持てるようになった。まだ、この芸術の扉を叩いたばかりだ。今度もまたエキサイティングかつ習うことの多いタイイングの季節になるだろう!!

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