去年の秋を振り返ると、ミッジのハッチとそれに伴うトラウトのライズは物凄かった。その代わり、秋ベイティス・メイフライのハッチは、なぜか活発でなかった。ミッジでの釣りが物凄く、貧相だった秋ベイティスのハッチの代償以上だったから、誰も文句は言ってなかったが。なので、今秋、クリークの常連アングラー達は、秋ベイティスのハッチとそれに伴うトラウトのライズが戻ってくることを期待しつつも、昨年の経験から、ミッジの準備も怠りなかった。
ハッチに関しては、今秋の傾向を掴んだといえる。繰り返す:毎年・各シーズン異なるのだ。昨秋と異なり、ミッジのハッチはかなりわずかだ。その代わり、秋ベイティスが戻ってきた!!!!我々が知る、クラシックかつ典型的なハッチの状況だ!!
毎年共通なことがひとつだけある―少なくとも私の意見と経験だがー秋ベイティス・メイフライのハッチは、その年の究極のマッチ・ザ・ハッチの挑戦であること。秋まで、トラウトは、様々なフライ・パターンとそのプレゼンテーションを見てきている。さらに、秋にはもう、夏場ほど積極的に捕食しない。ハッチがいいなら、ちょっとだけ食べようと2,3回ライズする‟かもしれない”。フライ、そのプレゼンテーション、そしてプレゼンテーションのタイミング!!シーズンを最高の形で終えるためには、夏の間培ってきた全てのフライ・パターンと技術を持って挑戦しなければならない。
それでは、私はどうしているか振り返ってみよう。前のポストよりさらに写真付きで!
10月15日、開幕日の午後、絶好の場所にいた!秋ベイティスのハッチは好調!それから先も続くであろうと、予感させられた。さらに、私が考案した新しいエマージャーがいきなり効果覿面!!!!すでに色とフックのヴァリエーションも発案・実験・証明されているので、この冬を通して発表していく。
18日の朝、そこそこミッジでのアクションがあった。
でっかいホワイトフィッシュ!(かける2!!)
その日の午後もやはり新しいエマージャーが効果抜群!
そして、20日の午後は、クラシックかつ典型的な秋ベイティスの午後となった!!
曇り空で軽めの断続的な雨、無風。ライズをひとつ、ふたつと観察した。小さめのから釣れ始めた。
デピュー・スプリング・クリークで最も象徴的かつ挑戦的な区間のひとつであるアニーズ・ランには、ハッチがいい時に姿を見せる良型トラウトが潜んでいる。草の際で繰り返されるライズに完璧なドリフト!!
さらに続く!
ハッチの終わり方もクラシックかつ典型的。午後3時にかけて治まっていった。
これも、朝のミッジ!
今年の秋は、自分にとって新しい場所を開拓した。クリーク全長で最難関の場所と言っても過言ではない。もちろん前からこの場所を知っていたが、あまり入れ込んで釣ってはいなかった。だからこそ、デピュー・スプリング・クリークに通い続けているのだ。常に何かしら習うこと・観察すること、そして自己発展につながることがあるのだ!!
21日の午後、ライズを繰り返すトラウトの一群を発見した。んが、全て散らしてしまった。それ以来、献身的にこの場所とそこを泳ぐトラウトに挑戦した。
このものすごいハッチを見よ!!
この特殊な場所・状況を観察して作戦を考えた。近づき方、プレゼンテーション、水草ベッドの位置、などなど・・・・・・。ひとつづつ、また一日ごとに、解決し、トラウトに触れられるようになった!!
そしてやはり新しいエマージャー!!
サイズに関わらず、楽しめる!
やや曇り気味の午後の水面上の世界。
27日の午後には、この挑戦的かつ最難関かつ身体的に厳しい場所での必勝作戦ができつつあった。と言っても、ライズ全てを捕らえているなんてことはない。
そして、またしてもクラシックかつ典型的な秋ベイティスの午後となった。ハッチは大きな‟3つの波”で来た。そして午後3時にむかって収束した。
一寸づつ大きい個体を釣った
そして、終わりは、この潜水艦のようでいながら、ジャンプを繰り返したレインボー!6xのティペットとサイズ22番のドライフライで仕留めた。これはまぎれもなく、クリークでの最も誇りに思えるトラウトのひとつに数えられる!!
大きさに関わらず、この場所のトラウトは難しい。フライ!プレゼンテーション!、そしてタイミング!
‟この場所”と言っているが、実は2つの流れに挑戦している。どちらも同じくらい難しい!!だから通っているのだ!
30日の午後、それまで数週間穏やかだった南西の風が吹き荒れ始めた。風速45㎞くらいあっただろう。こうなると、秋ベイティスはハッチするであろうが、すぐにカナダまで吹き飛ばされてしまうだろう。ということで、トラウトのライズはあまり期待できないが・・・・。しかし、私は一か所だけ、ドライフライでハッチとライズを釣れるかもしれない場所を知っている。忍耐強く待ち、観察を続けていると、予想通りライズが始まった。それらのライズは一尾によるものか、複数によるものかはわからない。ライズは水面上のダンを捕食するため。となると、次はプレゼンテーションとタイミング!!さらに強風も計算に入れねば!!実は、この場合、風は私がいいポジションに行く・居るための手助けになった。ドライフライの見え方も最悪。しかし、私のドライフライがあるべき場所でのかすかな吸うようなライズを見逃さなかった!!これもまた誇れるキャッチだ!!
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というわけで、秋ベイティスが順調にハッチし、ミッジもそこそこドライフライの釣りを提供しているということ。しかし、それだけではない。トラウトの補色物は実に様々!
すぐ上の写真にも見られるが、この大きいメイフライは何?
そう、これはペイル・モーニング・ダンだ。これは収集網で捕らえた個体。決して今年の6月からの写真ではない!!実のところ、PMDは冬場でもハッチし、ほぼ一年中見られるのだ。
オレンジ色のスカッド!(淡水エビ)
タニシ!!こんな大きいのがストメック・ポンプで出てきた!
ベイティスのハッチのハッチの最中、ドライフライで捕らえたトラウトの胃の中身も・・・・・
遡上トラウトの傾向を予測するよう、秋ベイティスのハッチだって、いろいろな結果になりえる。これまでのクラシックかつ典型的なハッチから判断して、また自身の希望も込めて、ハッチは11月半ばまで続くと予測したい。日が経つに連れ、収束するだろうが、それでもその数時間は、ドライフライの準備をする価値がある!!
これからもがんばる!
山、川、そしてたくさんのトラウト。 フライフィッシングはいつでも私達を大自然に連れていく。 モンタナ州リヴィングストンに住む日本人フライフィッシングガイドの釣り日誌より。
Saturday, October 31, 2015
10月総括-遡上トラウト
元々は、今日10月31日も釣りに出かけ、明日11月1日にブログを更新しようと思っていたのだが、今日、強風警報が出されている。決して侮ってはいけない!というか、昨日既に十分吹かれたし・・・・。それに秋ベイティス・メイフライがハッチしても吹き飛ばされてしまい、トラウトのライズもあまり良くないであろう・・・・・。とにもかくにも、もうすでにたくさん写真も物語もたまっている!!
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モンタナ州リヴィングストンという最高峰のフライフィッシング中心地(のひとつ)に住んでいるので、周りには一年中釣りができる河川があるし、一年間、行きたいときに釣りに出かけられる。もちろん釣りの規則は順守するが、‟解禁・禁漁”と感傷的になることはあまりない。唯一心待ちにしている解禁日=オープニング・デイは、デピュー・スプリング・クリークのウインター・パスが始まる10月15日だ!!様々な事を習い・観察する6か月間がまた始まる。シーズンを通して、友人となった常連の釣り人とあいさつを交わした。
これでいそがしかったわけ。今日の段階で、10月15日から14日も通った。この季節、大切な目的が2つある。イエローストーン川から遡上してくる大物トラウトを狙うのと、秋ベイティス・メイフライのマッチ・ザ・ハッチの繊細な釣りだ。これらは、釣り方が異なるよう、別々にレポートした方がいい。書き手にとっても読み手にとっても簡潔になるであろう!!
遡上トラウトから始めよう。‟ザ・ワン”を釣ったのか!?
この遡上行動は、予測も結論付ける(もちろんまだするつもりはないが)のも難しい。というのは、イエローストーン川の状況が多いに関係しているからだ。今年は本当におかしな夏だった・・・・・低水位、それでいて、超冷夏・・・・・
確実に言えることは、毎年・各シーズン違う、ということだ。
以下の写真はほぼ撮影の日時の順番になっている。
10月15日、開幕日!・・・・・カメラを忘れた・・・・なので、初めてアイフォンで撮影!もちろん、防水ケースで守られているが、川に落として紛失しまうことには十分注意しましょう!!
第一号にしては、悪くない!
アイフォンで初のセルフィー=自撮り!
レインボーもクリークに遡上してくる。太って、色づいて、そして強い!
私のオリジナル・フライ、スパークル・クレーン・ラーヴァ!!
カットスロートもクレーン・ラーヴァに!
常連アングラーの一人・レスが私の写真を撮ってくれていた。「パック・ミュール=運搬用のラバ=が必要なんじゃないの?」とコメントしていたが、最近、自ら釣りに行くにも、クライアントをガイドする際も、ほぼ同じ装備。
今秋は、比較的大型のカットスロートが未だにクリークに残っているようで、ブラウンやレインボーと似た行動をとっている。けっこう驚き。繰り返し:毎年・各シーズン異なるのだ。
ほとんどの釣り人が気にかけない、とある場所で、かなり強いレインボーを釣り上げた! この銀色の体色と力強い引きから判断して、イエローストーン川から遡上してきたばかりだと思われる!
これは、上記のトラウトより、一寸くらい上回っていたか。大型ソフトハックルのスイングで捕った!
そして、10月25日の朝、朝一番で、ついに大きな当たりが来た!!
これは、デピュー・スプリング・クリークでの、私の4番目の大物記録だ。
スプルース・プリンスで捕らえた!
興奮冷めないまま、またしても大きな当たりが来た!今度は、スプルース・プリンスの下に結んだミスター・オー・オー(October-Orange=オクトーバー・オレンジ)に来たようだ。
体長では現れない、力強さがあった!!
同じくコヨーテもスイング!
もちろんストリーマーも荒々しい当たりを誘発する!!
私も、このトラウトと同じくらい、驚いた。実は、あまり期待しないで、ストリップしていたからだが・・・・・とにかく秋色だ!!
レインボーがさらに遡上している。 さらに色鮮やかになっている。
このポストで、今年の遡上を結論付けているわけではない!11月もさらなる大物を狙って出かけるぞ!
では、秋のベイティス・メイフライのレポートが続く・・・・・
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モンタナ州リヴィングストンという最高峰のフライフィッシング中心地(のひとつ)に住んでいるので、周りには一年中釣りができる河川があるし、一年間、行きたいときに釣りに出かけられる。もちろん釣りの規則は順守するが、‟解禁・禁漁”と感傷的になることはあまりない。唯一心待ちにしている解禁日=オープニング・デイは、デピュー・スプリング・クリークのウインター・パスが始まる10月15日だ!!様々な事を習い・観察する6か月間がまた始まる。シーズンを通して、友人となった常連の釣り人とあいさつを交わした。
これでいそがしかったわけ。今日の段階で、10月15日から14日も通った。この季節、大切な目的が2つある。イエローストーン川から遡上してくる大物トラウトを狙うのと、秋ベイティス・メイフライのマッチ・ザ・ハッチの繊細な釣りだ。これらは、釣り方が異なるよう、別々にレポートした方がいい。書き手にとっても読み手にとっても簡潔になるであろう!!
遡上トラウトから始めよう。‟ザ・ワン”を釣ったのか!?
この遡上行動は、予測も結論付ける(もちろんまだするつもりはないが)のも難しい。というのは、イエローストーン川の状況が多いに関係しているからだ。今年は本当におかしな夏だった・・・・・低水位、それでいて、超冷夏・・・・・
確実に言えることは、毎年・各シーズン違う、ということだ。
以下の写真はほぼ撮影の日時の順番になっている。
10月15日、開幕日!・・・・・カメラを忘れた・・・・なので、初めてアイフォンで撮影!もちろん、防水ケースで守られているが、川に落として紛失しまうことには十分注意しましょう!!
第一号にしては、悪くない!
アイフォンで初のセルフィー=自撮り!
レインボーもクリークに遡上してくる。太って、色づいて、そして強い!
私のオリジナル・フライ、スパークル・クレーン・ラーヴァ!!
カットスロートもクレーン・ラーヴァに!
常連アングラーの一人・レスが私の写真を撮ってくれていた。「パック・ミュール=運搬用のラバ=が必要なんじゃないの?」とコメントしていたが、最近、自ら釣りに行くにも、クライアントをガイドする際も、ほぼ同じ装備。
今秋は、比較的大型のカットスロートが未だにクリークに残っているようで、ブラウンやレインボーと似た行動をとっている。けっこう驚き。繰り返し:毎年・各シーズン異なるのだ。
ほとんどの釣り人が気にかけない、とある場所で、かなり強いレインボーを釣り上げた! この銀色の体色と力強い引きから判断して、イエローストーン川から遡上してきたばかりだと思われる!
これは、上記のトラウトより、一寸くらい上回っていたか。大型ソフトハックルのスイングで捕った!
そして、10月25日の朝、朝一番で、ついに大きな当たりが来た!!
これは、デピュー・スプリング・クリークでの、私の4番目の大物記録だ。
スプルース・プリンスで捕らえた!
興奮冷めないまま、またしても大きな当たりが来た!今度は、スプルース・プリンスの下に結んだミスター・オー・オー(October-Orange=オクトーバー・オレンジ)に来たようだ。
体長では現れない、力強さがあった!!
同じくコヨーテもスイング!
もちろんストリーマーも荒々しい当たりを誘発する!!
私も、このトラウトと同じくらい、驚いた。実は、あまり期待しないで、ストリップしていたからだが・・・・・とにかく秋色だ!!
レインボーがさらに遡上している。 さらに色鮮やかになっている。
このポストで、今年の遡上を結論付けているわけではない!11月もさらなる大物を狙って出かけるぞ!
では、秋のベイティス・メイフライのレポートが続く・・・・・
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Livingston, MT 59047, USA
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