Saturday, July 22, 2017

イエローストーン国立公園夜明け前の旅人達:2017年編

今年もこの時期がやってきた。イエローストーン国立公園内のイエローストーン川“イエローストーン・レイク下流から滝の上流までの区間”が毎年7月15日に解禁となる。ガイド・スケジュールの合間を見つけては毎年この区間に出かけるようにしている。北アメリカの真のネイティヴ種、イエローストーン・カットスロートに出会い、この伝説的な区間の歴史と未来への財産を感じたいからだ。また、この区間こそ、“夜明け前の旅人”企画を毎年敢行するようになった理由と目的のひとつだ。加えて、今年より、私とどこにでも釣りに出かける愛しきパートナーが伴うので、“旅人達”と複数形になった😘。

とはいえ、人生何事そうであるよう、時に物事は思い通り・期待通りに行かないことがある😐。7月17日、私達はがんばって期待できる場所・区間を釣ったがどうにも当たりがない。ライズ・ハッチの群れにも出くわしたが、どうも私達に都合が悪かった。

特にレポートすることもないが、この区間の水生昆虫のハッチは物凄いの一言だ。異なる種がそれぞれ物凄い数で飛来・落下しているのは圧巻だ。
これは大型メイフライ、グリーン・ドレイク
加えて、ほぼ同時に、私の釣り道具が消耗を見せ始めた😔 。ウェーダー、ロッド、リール・・・・・。リールに関しては、これらの擦れ傷は、これまでたくさんの大物を巻き取ってきた誇るべき傷跡だ(86㎝・12㎏のキング・サーモンまで)。しかし、残念ながらラインを傷つけてしまう。リタイアさせ、壁に飾られることとなるだろう。

私達はこの不毛な日を見つめ直し、分析し(決して楽しいこと作業ではない)、どうのように改善できるかと話し合った。三日後、7月20日、また出かけた。このときは、私の脳は正常に機能し、“魚のように考える”ことを実践できた。また作戦もあった。ニンフとストリーマーで探りもしたが、私達はドライフライでのマッチ・ザ・ハッチに集中していた。忍耐強く待った。この区間・この季節のカットスロートは、はるか下流のトラウト達(レインボー・ブラウン・カットスロート)と全く異なる行動・生態を取るほんの短い時間帯だけ、彼らに近付けるチャンスが訪れる(どんな釣り方を実践しようと)。そして、彼らの行動・態度(あるいは私達が用いるべき作戦)は毎年変化しえる。この日私達は正解を導き出した。水生昆虫のハッチが徐々に多くなっていったので、レネーのロッドにドライフライをセットした。私達が準備できたと同時に、彼らも行動を開始した。私達の目の前でライズが始まった😲。レネーの第一キャストに、静かながら大きな頭が浮かんできて、16番カディス・ドライフライをくわえた。
彼女は慎重に寄せ、私も慎重にネットした。

写真撮影も慎重に。
彼女の個人記録更新の55㎝だ😲🎉🎊😎😂 

水生昆虫のハッチはやはり圧巻だった。一度にグリーン・ドレイクのスピナー(右)とレッド・クイル(だと思うが)を同時にすくった。

ところで、私は35㎝くらいのカットスロート二尾をカディスのドライフライで釣り上げた😅。
そして、もういくつかでっっっっっっっっっかいライズを見かけたが、仕留められなかった。さらに、天候が雷と時折土砂降りになったので(こうなるとハッチもライズもあまり期待しない)、移動した。

今年の高水位がカットスロートの行動に影響を与え、私たちの謎々にも関与しているのだと推測している(昨年は、歴史的低水位だったが・・・)。
川を観察し、川から学び、またつまらない経験を糧にし、そこから成長できた。
まさしくフライフィッシングの授業そのものだ

この区間、イエローストーン・カットスロート、そしてレイクトラウトについては、過去20年熱い議論の的となっている。時折政治的にもなりえる。人間が何を言おうと、何をしようと、カットスロートは生き続ける。そしてこの区間を訪れ、フライフィッシングに取り組むのは釣り人として本当に特別なことだ。ぜひ訪れ、北アメリカ真のネイティブに出会えるよう挑戦してみよう

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