Tuesday, March 1, 2011

母の日カディス

Mother's Day = 母の日は世界共通5月の第二日曜です。モンタナで4月末から5月初めは、確実に春だけど、冷え込む夜もあるし、雪やミゾレが舞い落ちる日々もあるのです。その日の天候や次の日の天気予報もままならない、そんなおもしろくも不安にもなる日々になのです。なので、河川の水位は雪代が始まったり、ちょっと止まったりなど、天気予報と同じくらい予想が困難かつ毎日変わっているのです。そんないろいろとした私達の気持ちと環境・状況の変化が混ざっている時期において、私達が毎年期待しているのは、"母の日カディス"の爆発的なハッチなのです。Mother's Day Caddisと呼ばれるのは、ラテン名はBrachycentrus(ブラキセントラス)で、フライのサイズは大きめ(14と16番)です。また、体色はオリーブとブラックの混合です。春になって川の水温が上がってきて、それでいて雪代の洪水には至っていない、という絶妙なタイミングでハッチします。天気・環境・タイミング、全てが合えば、こんなに大量にハッチするのです!!

こんなに大量に成虫が水面にいたら、とてもエルク・ヘア・カディスなどでは自然体と競争にならず無視されます。そんな場合トラウト(特に大きい固体!!)は、むしろ食べやすい脱皮前後の固体を捕食するのですね。なので、そんなパターンを巻いてみました。毛深くかつ光沢がある、また視認性の高いパターンです。


そして、これは様々なカディスの状況において最高のパターンを"母の日カディス"用にアレンジしたものです。このフライは、基本的に視認性の高いエルク・ヘア・カディスなどの下にドロッパーとして使うことをお勧めしますが、トラウトはデッド・ドリフトの内にライズするし、またデッド・ドリフト後のスイングにでも噛み付いてくるのですよ。最高のパターンです。


こんないろいろ私達の気持ちが混ざり合った時期において、トラウトも我々釣り人と同じような反応を見せます。この"母の日カディス"が大量にハッチしているなら水面付近で飲み込んでやるし、雪代がひどくてハッチがないなら川底で待ってニンフやストリーマーを待ってますよ、という態度を取るのです。そんな混ざり合った状況で釣ったのがこのブラウン。

マディソン川やイエローストーン川において、このような大物トラウトは、春先には水生昆虫のハッチの有無に関わらず、荒食いを始めるのです。そんな時は大型ストリーマーでの釣りが一番なのです。

この季節の始め、つまり4月末から5月初めは、日本ではゴールデン・ウィークの時期ですね。春先の休暇を兼ねてモンタナへ釣りにいらっしゃるなら、私達は様々なアイデアを持ってお待ちしております。"母の日カディス”のハッチと大型ストリーマーでの釣りと言う両極端な釣り方をぜひ体験していただきたいけど、あまりにも寒すぎたり、雪代がひどい場合もあるのです。そんな場合、リビングストン周辺のスプリング・クリークや湖はとてもいいオプションになります。

気持ちと釣り方の融通性を持って、ぜひゴールデンウィークにはモンタナに来ていただけませんか?
釣り方・河川状況・有効フライなど、お気軽に質問してください。

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