Tuesday, June 19, 2012

日曜パート2―ファイアーホール、カディス、ソフトハックル

マディソンを釣っているときから、まるでリヴィングストンのように強い風が吹き始めた。ファイアーホール川へ向かったが風は治まる気配は無し。川沿いを運転すると、これまたほとんど釣り人を見なかった。一番大好きかつ、おそらく最もテクニカルな場所“ミュールシュー・ベンド”(ラバの蹄鉄のような川の曲がりからこう呼ばれる)では、やはり誰も釣っていなかった。しかし・・・・・逆にこんな動物がタムロっていた。つまり駐車場には観光客も多かったということ・・・・。

ヒント:これらバッファローは切り立った川岸(つまり小規模の崖)の上に立っているわけで、彼らだって、いかに急勾配か知覚している。それでいてどれほど高いのか(あるいは深いのか)は測り知れていない。つまり狼の一群や馬にまたがったカウボーイの集団に追いかけられでもしない限り、無理に川に飛び込もうなどとはしない。ましてやただ釣りをしているだけの私に突進してくることはない(もしもの場合にも充分に反応できる距離だし)。私は牛の人工授精師であるとともに科学者・研究者でもある。野生のバッファローと家畜化された牛は同じ先祖から派生しているのだ。「牛心理学」とでも言えるだろうか。


さて、この強風での釣りは、リヴィングストンのスプリング・クリークでの典型的なシナリオ=強風が昆虫を吹き飛ばしてしまう。いくつかライズを見ているし、ほぼ間違いなくカディスに出ているのだろうと推測した。なので一連の新デザイン・カディスソフトハックルのホワイト・ミラーを意図したヴァージョンの実験を始めた。

一発回答!!このブラウンはデッドドリフトの直後=つまりスイング=に出てきた!


さらにこの立派なレインボーは“水面直下のデッドドリフト”にライズしてきた!!私はソフトハックルをいちいち乾かさない。視認性のある成虫のドライパターンと二連で使うから、“水面直下デッドドリフト”でもどこにあるか見当がつく。またこれはトラウトのライズの影が見えることにもよるし、自らのキャストが狙い通りだから、実際に目で見えなくても(特に小さいフライ)、フライがどこにあるか“心の目”で追えるということ。

それにしても立派なレインボーだ!!

とにかく一日限定でマディソンとファイアーホールを心から楽しんだ。
実は今月末までカンザス州へ遠征。盛夏のガイドの季節が本格的に始まる前に、牛の人工授精の仕事が短期で入った。もし旅先からブログを更新するなら、ブログの題名は“平原・道路・牛”になっているかもしれない・・・・・・・・それではまた。

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