Thursday, August 25, 2016

がんばれ!!ホワイトフィッシュ!!

ニュース速報
昨日8月24日の夕方、モンタナ州管轄部による、イエローストーン川とその支流全ての封鎖(釣りだけでなく、カヤックや水泳など全てのリクリエーションが禁止のまさしく封鎖)について、地域の住民・ビジネスへの説明・状況公開が行われた。‟役人”による説明・解説に続き、参加者による質疑応答が行われた。釣り以外ににもたくさんの議論がなされた。
私達は何か習った、また新しい情報を公開されただろうか?-どーでしょうってカンジ。関係者達は一様に、いかにPKDが脅威的か、そしてイエローストーン川の健康と状況改善が最優先事項だと説明したーそんなことみんなとっくに知っている。
前回のポストに提議した、岸際で腐り始め、悪臭を放ち始めたホワイトフィッシュの死体の回収については、なんの計画も予定もないようだ。
‟人間のリクリエーションによる川へのストレス”って一体絶対何?-釣りのこと(キャッチ・アンド・リリース、写真の撮り方、などなど)は外してみよう-何人かを載せたラフトやカヤックが魚の上を通り過ぎると、ホワイトフィッシュはPKDに犯され即死し、トラウトはストレスを受け、PKDへの免疫を失うとでもいうのか?
「これらの問題にひとつひとつ全力で取り組んでおります」とのこと・・・・どこの国でも役人の回答は同じなのですね。

管轄部による公式回答と私自身の観察と分析を混合して、確実に言えることがある。大多数のホワイトフィッシュが感染し、死に至っているが、完全に絶滅したわけではない。そしてトラウト(ブラウン、レインボー、カットスロート)には何の影響も出ていない(今のところレインボーとカット‟たったの”1匹づつ)。
今の段階では、これらから何かを言いたいわけではない。起こったことはしょうがない。これからの未来を見据えるべきだ。
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今回もまた特別ポスト。今回は、生き残っているホワイトフィッシュを応援するため、またイエローストーン川のネイティヴ=原種でありながら、しばしば下等評価されるこの魚種がもっと認識されるためにだ。

前回のポストで、私は確かに、最近ホワイトフィッシュの魚体数が著しく増加気味で、トラウトから居場所、捕食物(私たちのフライも含め)を横取り気味だと論じた。ハッチの最中、ドライフライで釣っている際もだ。ホワイティは確かに時折、特に大型トラウトを狙える経験も実力もある釣り人をガイドしているとき、邪魔と言わざるをえないときがある。彼らが不満気味に見えたり、「もういいよ・・・」といったような表現を見せるとき、私も同感せざるをえない。

しかし、それはあくまで私がプロとして仕事をしているとき、またこれらの釣り人は、経験・技術のレヴェルが高く、かつ目的を持っている。個人的に、ホワイトフィッシュは大好きだ!!ファイトのやりとり、特に極稀に出る超大型をかけたとき!!言い換えれば、私は、自分の技術とフライで、魚を釣り上げることができるなら、魚種なんて関係ない!!
フライフィッシング初心者、あるいはモンタナに初めての釣り人にとって、ホワイトフィッシュは、初めの授業を提供してくれる。一日中ホワイティ釣って満足される釣り人もいる。またホワイティから徐々にレヴェルをあげ、トラウトに挑戦を始める者もいる。

もうひとつ分類がある・・・・・・・ホワイトフィッシュ・ヘイタ―(嫌悪者)・・・

  1. かつて‟他の州から来た連中”をガイドした。こういう連中は、訪問釣り人ともクライアントとも呼ばない。なぜなら、こういった連中にとってフライフィッシングは、ただ単に観光の合間のレクレーションでしかないいからだ。しかもこういう連中は、なぜか、ガイドを雇えば、イエローストーン川で簡単に大型トラウトが釣れると、勝手に解釈している。まず30㎝前後のトラウトに文句をいい、もちろんホワイトフィッシュなんかゴミ扱い。一体何を期待しているのだろうか?キャスティング一回おきに40㎝くらいのが釣れると思っているのか?はたまた50㎝前後の一生物が簡単に出ると思っているのか?こういった連中は、それでいて、合わせもできなければ、ラインを操ることもできない。実際デッカイトラウトがかかったら、どうするつもりなのか?ホワイトフィッシュは、彼らが忍耐強く習おうとする限り、レヴェルアップのお手伝いをしてくれているのだ!!(幸運にも、私自身のアウトフィッティング・ガイド・サービスの元では、こういった連中を相手にしないで済むようになった)
  2. 別の‟犯罪者”は、‟死の握手”と‟岸リリース”する連中だ。残念ながら地元の人間も含む。それらは各々「フライを外しながらと、リリースの直前まで、ホワイトフィッシュの腹を思い切り握りしめてから、川に放り投げる行為」、「窒息するよう岸に投げ捨てる」と解説される。コイツラは何様気取っていやがるんだ!!(怒り絵文字!!)選ばれしエリート・フライフィッシャーとでも思っているのか!!(もうひとつ怒り絵文字!!)残念ながら、ガイドの中にも何か勘違いしてかっこいいと思ってやる輩もいる。これは小さいながら、釣り・狩猟のルール・道徳に反する犯罪だ。生かしたままキャッチ・アンド・リリースする、でないなら食べられる野生動物の肉を無駄にしていることになる。

こういったホワイトフィッシュ・ヘイタ―にとって、今のイエローストーン川の状況は、まさしく因果応報だ。呪いと言ってもいい。

訴えはもういい・・・・・本来の目的に戻ろう・・・・・
ホワイトフィッシュは、イエローストーン・カットスロート・トラウト同様、イエローストーン川に存在し続ける、真のネイティブ・原種だ。確かに彼らは、トラウトと比べてかっこよくない。しかし、ただの雑魚と扱われるべきではない。稚魚や小さい個体は大型プレデタータイプのトラウトの御馳走となる。そして、繰り返すが、ホワイティが私たちに提供してくれる当たりと引きは正当に評価されるべきだ。

これまでの写真を見返して、思い出深い写真を選んだ!これまでもブログに登場してきたが、もう一度でも二度でも日の眼に当たる価値がある!

ニンフ2つで釣っていると、2匹同時に当たることは稀ではないが、2匹両方ボートに持ち込み(たいていどちらかが外れてしまう)、しかも写真に収められたのは珍しい!!
実験中の新しいドライフライにライズしてくれてありがとう!
レネーの初めてのホワイトフィッシュの経験は、ライズしている一群だった。ドライフライでこんなでっかいのを釣り上げた!

こんな大きい個体を釣ったことがありますか?釣りたいですか?私の意見では、コイツラもトラウト同様、トロフィーと呼ばれるべきだ。滅多に釣れるものではない!あなたの世界が揺れること間違いナシ!
思い起こせば、これは、風が物凄く酷く、当たりも辛い日だった。そんな日も大爆笑で終えることができた!

ドライフライ、ニンフとくれば次は当然ストリーマーでの思い出だ!私の経験では、これらストリーマーでの大物は、ボートに引き上げられたとき、一番の大爆笑となる!ストリーマーで釣るとき、私達は大型トラウトを期待する。突然、雷のような、そして荒々しい当たりが来る!ロッドが曲がる!至極のファイトが続く!まずブラウントラウトをイメージする。魚がボート近づくにつれ、ブラウンの体色ではないとわかる。じゃあレインボーかと思う。さらに近づくと、ついにレインボーですらないと気付く!コイツラ大物、マジで好きだ!

そしてこれこそ私の記録!ダ・ダ~~~~~~ン!!
驚愕の21インチ=53㎝だ!!!!



ホワイトフィッシュなくして、トラウトも存在せず
と、モンタナを訪れる釣り人を諭すようにしている。ホワイティは、トラウトと同じ川、水質、捕食物を共有するのだ。今回の件は、トラウトは死んでいないとはいえ、ホワイトフィッシュが危機にあるから、イエローストーン川で釣りができないのだ。

そしてやはり、今回の件は、私たちがホワイトフィッシュに酷く接してきたことの因果応報なのかもしれない。これからは、トラウト同様、キャッチ・アンド・リリースを徹底すべきだ。

イエローストーン川と支流の封鎖について、これからも更新していく。

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