Wednesday, July 31, 2013

週刊いろいろレポート

まさしく東奔西走。歩きでもボートでも。イエローストーン公園内でもモンタナ内でも。ガイド・シーズンは絶好調!!予測不可能な天気がままあるが・・・・・。それをどう受け止めるかは個人次第。例えば、私はどんな天気だって、それこそ自然の恵みだと受け止め、ニコニコして釣りに出かけるが・・・・・ それでは前回のポストからの釣行を見てみよう!

十代兄弟を乗せてイエローストーン下流へのフロート・トリップ!彼らは立派なキャスターで風ニモ負ケズがんばって釣った!我々のドライフライへユラユラと上がってきた黄金色の大きな影はもうしばらく私達の記憶から消えないであろう・・・・・・



ベテランと上流のカットスロート!

また新しいフライフィッシャーを世に送り出した!


そう、最近の主食・・・・・・・30センチにも満たないカットスロートより。

変な天気のおかげで川は濁ったり澄んだりの繰り返し。濁流に追いつかれてしまったが、終着地点まであきらめずに釣り続けた。我々の忍耐と我慢は報われた!!

それではまた次のレポートまで・・・・・・・・

Friday, July 26, 2013

ギャラティン川でガイドの休日

連日ガイドの合間の一日休み。ゆっくり寝入ることもできたが、起きた瞬間“今日はどこへ行こうか?”と考えてしまうガイドの性・・・・・・。スカウトも兼ねてギャラティン川に行こうと決めたが、結局超楽しんでしまった!!ギャラティンもイエローストーン川やマディソン川のようにイエローストーン国立公園内からモンタナ州に流れてくるのだ。目的区間はイエローストーン公園内とちょうど境目辺り。

ギャラティンに水はとても冷たい。ウェーダーを着てもおかしくない(私は着用しなかったが)。ギャラティンは典型的かつクラシックなトラウトのフライフィッシングを行う川だと言えると思う。どういう意味かというと、ここのトラウトはある程度水温が心地良いレヴェルに達するまでドライフライに出てこない。それまではニンフが有効だ。しかしそれにしてもギャラティンのトラウトは威風堂々、強い、そして健康的だ!!実際の体躯より引くのなんのって!!


午後はいよいよドライフライの時間。まずはいわゆるサーチングのアトラクターで様子見。数回キャスティングして、数回ライズ!!絶好調だった!胃のポンプをすると、なんとも興味深い!!グリーンドレイクがハッチしていて、かつ小さいバッタが捕食されていたのだ!!

ギャラティンは一目には、アトラクターだけで充分の川に見えるかもしれない。しかし決して水生昆虫のハッチとそれにともなうトラウトの態度・生態をあなどってはいけない!!私のお気に入りかつ最も信頼するエクステンデッド・フォーム・グリーン・ドレイクを結んだ!!

 あるポイントでライズを当たりの繰り返しだ~~~!!!
 見て!!
 これはもう本当にギュンギュン走りまくって、やっとこさネットした!!

ハッチが終わった後、テレストリアルで探索してみた。先の胃のサンプルから、サイズは違えど、同色のホッパーを結んだら・・・・!!

そして超久々ウェストスロープ・カットスロートもゲットした!!イエローストーン・カットスロートと明らかに違うのを御覧あれ。

大衆扇動かのように、「モンタナは今年は渇水気味で、釣りは良くない」などとのたまう人々がいるが、それは全くのウソであり、自分達が釣れてない言い訳に過ぎない。自分の目で確かめてみよう!!

Sunday, July 21, 2013

いろいろレポート

レインボー、ブラウン、カットスロート、ブルック、雨の日、晴れの日、地すべり、ボートで川下り、イエローストーン公園を徒歩で、などなど・・・・・・・・・・・・・先週もまたいそがしくいろいろなことが起こった。ひとつ共通していること:ドライフライで釣る!!

パークス・フライ・ショップwww.parksflyshop.com)では記念すべき創業60周年の今シーズンも我々ガイドはいそがしい!!

ブルックトラウトは今年もまた初心者フライフィッシャーがフライフィッシングの楽しさを学ぶ手助けをしてくれる!!

今年はまだ“浮き”とか“バガー”とかを私のボートから使ってない!!ドライフライだ!!
快晴、そして5分後は・・・・・
カットボー交雑種は強い!
最近人気のトラウト・メニュー。

夕方のカディス・ハッチに出てきたブラウン!

まぶしい!!

何気に珍しい上流部のブラウン!
バッタに出てきた大口カットスロート!
先日の大雨によって引き起こされた地すべりが川に流れ込んだ地点・・・・・
ある午後の魚泥棒!!イエローストーン川沿いに鵜を見たのは初めて・・・・・

それではまた次回まで!

Sunday, July 14, 2013

イエローストーン川でのドリフトボートからの釣りをドライフライで楽しむ!!

これまでイエローストーン国立公園内の河川とリヴィングストンのスプリング・クリークでのガイドにいそがしかったが、ひとつまたひとつとイエローストーン川をドリフト・ボートで下りながら釣るフロート(Float)・トリップを行うようになった。
詳細はまた別の機会にして、イエローストーン川とは規模的にも、性質的にもまさしく“大河”と呼ぶにふさわしい。イエローストーン国立公園の各河川とスプリング・クリークの性質・様相を全て取り込んで形成されている川なのだから。私は常に、水生昆虫のハッチ、流れの読み方、そしてドライフライの見せ方を、クライアントに紹介するようにしている。私は決してドライフライ至上主義者ではないが、ドライフライでトラウトを釣り上げるプロセスこそ、フライフィッシングの教科書、そしてまことの楽しみだと考えている。とくに初心者アングラーやまだ経験の浅い釣り人にとって。そして、美しいパラダイス谷の景色に囲まれながら川を下り、釣りに没頭できるということは、地元の我々にとっても常に息を呑む経験だ。




このレインボーのストメック・ポンプの中身はなんとも興味深いものであった!!
なんと小さいカディスのラーヴァのみを満腹に食べていたようだった!こんな偏食は見たことない!!

もちろんネイティヴのイエローストーン・カットスロートも!!


さて当たりフライは、というと、パークス・フライ・ショップ(www.parksflyshop.com)のカスタム・ドライフライが超爆発的釣果を見せている!!
どんなフライか、パークスのウェブサイトをチェックしよう。またイエローストーン公園を釣りにでも、観光にでも訪れる際は、パークスに立ち寄ることをお忘れなく!最上・最良の思い出には、ぜひ私達ガイドと一日でもイエローストーン公園の河川やイエローストーン川のフロート・トリップを経験してみましょう!!

じゃあまた明日からがんばるぞ!次はいつポストできるか・・・・・それまで

Wednesday, July 10, 2013

もうひとつのメイフライ

リヴィングストンのスプリング・クリークではペイル・モーニング・ダン(Pale Morning Dun、詳細はクリック)のハッチが絶好調のままだ。ハッチの各段階がトラウトのフルコースとなっている。しかし同時に、釣れば釣るほど、やはり“習うことと観察すること”も増える。ストメック・ポンプをするたび、PMD以外のもうひとつのメイフライを見かける。もちろんPMDに比べてまったくマイナーだが、それでも、それを捕食しているトラウトが見かけられるかぎり、無視することはできない。そしてスプリング・クリークにまさしくマッチしたパターンを開発した!!
まずPMDのパターンを見てから比較してみよう。
これはソウヤー・フェザント・テイルのマスター・アングラー・ヴァージョン!
そして自らのフェザント・テイル・メイフライ・クリップル。

そして気になっているもうひとつのメイフライとは、マホガニー・ダン(詳細はクリック)だ!

リンクを見ればわかるよう、マホガニーのニンフは独特のアブドメンを持っている。それでいてPMDに比べてやや細め。

そしてフェザント・テイル・メイフライ・クリップルもマホガニーの色調に合わせた!何気にかなりお気に入り!

リヴィングストンのスプリング・クリークでは、サイズ18番
繰り返すが、PMDのハッチが一番重要だし、それを求めて釣りに訪れるべきだ。しかし、自らの経験にちょっとスパイスを加えたかったら、またトラウトがどうにもマホガニーを狙って捕食しているようなら、これらをぜひお試しあれ。
まだ真っ盛りにすら到達していないモンタナの夏はまだまだ続く!

Wednesday, July 3, 2013

スピナーの夕暮れは続く

決して言い過ぎでも、繰り返しでもない。デピュー・スプリング・クリーク(www.depuyspringcreek.com)での釣りは超絶好調である。PMD(ペイル・モーニング・ダン)のハッチが最高級。イエローストーン川からかなりの数のイエローストーン・カットスロートがクリークに入ってきている。今年でクリークをガイドして37年目の私の師匠であるトム・トラヴィスですら、ここまでのカットスロートの数は記憶にないと言っている。前回のレポートの様、つい先日デピューでのガイド・トリップをこなしたのだが、“バスの運転手の休日”(バスの運転手は仕事の休みの日には自分の車を運転して出かけること=つまり、仕事と同じようなことをして過ごすこと)でクリークに戻った。悪いことなんてない!!

今さっき家に戻ってきた。たったの1尾しかネットできなかった。その他数回、合わせ・掛かりまで至らなかった。しかし、そのたった1尾とは・・・・・・・
スピナーが落ち始め、トラウトもボチボチライズを始めたころ、この超大物ブラウンは、背ビレが水面に出てしまうかのような浅い流れですするようにスピナーを捕食していた。ほとんどの釣り人は全く気付かず、ましてやキャスティングしようとも思わない場所で!!当たりフライはまたしても下のポストにも載っているフリンフだった。

オヘア牧場内のアームストロング・スプリング・クリーク(www.armstrongspringcreek.com)からも同じく絶好調の情報が入ってきている。
「百聞は一見に如かず」。リヴィングストンのスプリング・クリークでの超絶好シーズンをぜひ体験してみよう!!
昼食にはグルメ(冷たいサンドイッチなんて出さないよ!!)、夜遅く完全に日が暮れるまで御供するこの日本人ガイドにおまかせあれ!!

Monday, July 1, 2013

日暮れまで続くスピナーの落下-デピューにて-本格的スプリング・クリーク・ガイド

デピュー・スプリング・クリーク(www.depuyspringcreek.com)を2日連続でガイドし、クライアントと共に楽しい時間を過ごした。午前中半ばからのPMDメイフライ(Pale Morning Dun=ペイル・モーニング・ダン)のハッチは快調!!
 クリークの予約が一杯の日には、人気のある場所は渋滞気味。しかし、私は今までの経験から、みんな誰しも狙わない場所・それでいて期待通りのハッチとライズを狙う場所を知っている!!

1日目の午後のスピナーの落下の時間帯。私はまたしてもほとんどの釣り人が見向きもしない場所でスピナーを捕食してライズを繰り返しているトラウトの群れを発見した。年配の釣り人をしっかり一生懸命ガイド!!息子さんと私のガイド師匠トム・トラヴィス(マスター・アングラー)が岸から見守る中、遂にライズに合わせた!!以下写真はトムの提供。





元気のいいカットスロートだった!!
この後、突然の超局地的かつ突然の集中豪雨と雷模様で一日目は終了。
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2日目のPMDのハッチは1日目同様上々。ほとんどの釣り人は過去楽しめた場所に向うが、私達は別の場所を選び、それでも充分楽しむことができた。午後も釣りを続けたが、気温が30℃近くまで上昇した。夕方のスピナーの落下はどうなるかと思ったが、これまた突然のにわか雨のおかげでちょうど心地よい感じになった。スピナーの落下とそれらにライズするトラウトへの期待が高まる!この時間までにはほとんどの釣り人はクリークを去る。私はこれまでの経験・下見から、ベストの場所、そして大物トラウトにチャレンジできる場所、を知っている!!太陽が西側の丘の向こう側に沈み始めると、突然水面が沸騰し始めたようだった。PMDスピナーが大量に水面に落下し、浮遊を始め、トラウトがライズを始めたのだった!!その中で、たったひとつ、特定の場所とリズムで水面上に突き出している大きな口を選んで、それのみに集中することに決めた。フライを見せる角度やドリフトさせる方法をいろいろ試した。我々の方法が正しいのは確かだったが、そのトラウトはどうにもかなり選択眼が厳しく、選り好みをしているようだった。なのでフライをもう何度も変えては試した。しかし、クリーク・トラウト・そしてマスター・アングラーから習い、また訓練されているこの日本人ガイドは、ついに答えを導き出したのだ!!
マスター・アングラー仕様のフリンフ、ライト・オリーヴの18番ドライフライとして水面上で使ったのだ!!

クライアントが完璧に合わせた!!その後はもうかなりのバトル!!デピューの大物トラウトを数多く捕らえてきた私ですら、さすがに緊張した!!
 このブラウンを見よ!!
 さらに日が暮れ、視界を失いつつあったから、帽子もサングラスも変えた。またクライアントが釣りまくり、かつ大物トラウトばかりなので、仕事を簡単にするため、普段はボートで使う大型ネットを手にした!
さらに大物!!今度はレインボーだ!!
本当にもう見えなくなるまでライズは続き、時間の感覚を失っていた・・・・・・・・

誰しも、釣り以外にいろいろ用事・仕事などがあるから、夜遅くまで釣り続けることは適さないかもしれない。また釣り人それぞれ、好みの釣り方・状況などがある。しかしこのPMDスピナーの経験はそう滅多にできるものではない。一年の内の極限られた時期だけ。しかも天気や運も多分に影響するのだから。

「フライフィッシングのガイドは、朝9時から午後5時までの銀行での仕事じゃない。夕暮れまで釣りを続けたいクライアントがいるなら、最後まで付き合うんだ」というのは、私の師匠トムの師匠であった故ドン・ウイリアムス氏の教えだ。師匠から弟子へと伝わる言葉と教え。私はそれに従い、クライアントが朝早くから夕暮れまで釣りたいなら、とことん付き合いましょう。これこそ本格的スプリング・クリークの専門ガイド
リヴィングストンのスプリング・クリークで最高級のフライフィッシングを体験しましょう!!