Thursday, May 30, 2013

(自分にとっての)イエローストーン国立公園開幕-水生昆虫工場:ファイアーホール川

私は一年の毎月釣りに出かけるが、それでもやはり毎年イエローストーン国立公園の開幕・終焉には特別な思いがある。我々の釣り・ガイドの最盛期をほぼ同時期だからであろうか。私はいわゆる“解禁日”(今年は5月25日土曜日)には向わない。たいてい6月のある日にふと静かに、かつ敢えてマイナーな河川・湖沼からスタートするようにしている。しかし、今年はもうガイドシーズンがすぐ訪れるので、ファイアーホール川に向った。ファイアーホールはほぼ毎年解禁直後に真っ先に釣り可能な唯一の川である(だから人だかりに一番人気になりえる。だから週末は避けた)。

いざ川沿いを歩くと、予想通り・情報通り、ペイル・モーニング・ダン(PMD)がハッチしていてトラウトも自らの解禁かの如くライズしていた!!
 2、3当たりを逃して遂に自らの開幕第一号レインボー!ちっちゃいけど元気で強いわ!!
ちょっと見てるだけ・・・・・・・・
正直な所、PMDのハッチの間は、フライのサイズとプレゼンテーションがまずまずな限り、どんなドライフライでも簡単に釣れた。

しかしその後典型的な“ファイアーホール禅問答”に出くわした!!「ハッチがあって、ライズも見ているのに、トラウトを捕れない!なぜか??」軽めの色で大型のカディス(ファイアーホールやマディソン特有)、ホワイト・ミラーがハッチし始めた。PMDとホワイト・ミラーが同時にハッチしている時間帯のマッチ・ザ・ハッチとフライ選択は困難・難解・解読不能!!
ピューパの抜け殻。これらが大量に浮遊していた。
PMDのハッチが終わるに連れ、状況がちょっと優しくなった・・・・エヘヘ。今こそ間違いなく、トラウトはホワイト・ミラー・カディスに集中してライズしていたからだ。いくつかフライ・パターンを試したが、このブリーチで色あせたディア・ヘアで巻いたXカディスが一番効果があった。

またしても元気なレインボー!
 見てるだけ・・・・・
これは立派なブラウン!もちろん上のスペシャルXカディスで!
 このブラウンはこんなにたくさんPMDを捕食してが、それでも満腹じゃなかったんだろう!!
 ホワイト・ミラーのハッチは終わりかけていた。しかし、まだトラウトはライズを繰り返していた。曇り空・雨模様で、これまた期待通りに、今度はベイティスがハッチしていたのだ!!なんとまさしく水生昆虫製造工場だ!!
結局一日中ドライフライを楽しんだ。

なので帰りにマディソン川も試してみた。典型的なマディソンのブラウンを“典型的な”マディソン仕様の方法で釣った(何か想像してみて)。

さて今さっき、上記の特別Xカディスを巻き貯めした。そしてふと最近手に入れたスノウ・シュー・ラビット(カンジキウサギ)の足の毛でも巻いてみた。なかなかいいカンジ。どうなることか次の釣行で試そう。

さて、今年もパークス・フライ・ショップwww.parksflyshop.com)の基で、イエローストーン国立公園内のガイド許可証を無事発行してもらいました。これはガイド誰しも持てるものではない特別な許可証です!!
イエローストーン公園内の河川の状況は絶好だ。つまりそこから流れ出るモンタナの各河川も絶好のコンディションで今年もまた熱いシーズンになることであろう!!
さて今シーズンはまだ始まったばかり。今からでも遅くはない。ぜひモンタナ・イエローストーン公園への釣行を計画しましょう!!
それでは、モンタナ・イエローストーン公園で会いましょう!!

Sunday, May 26, 2013

ミレズニック牧場にてガイド・オリエンテーション

またしてもマスター・ブリーダーの仕事の合間に釣りに出かけることができた。Montana Troutfitterのアウトフィッターであるデイヴ・クムリン主催のガイド・オリエンテーションに参加した。場所はボーズマン郊外(隣町)のベルグレイドにあるミレズニック牧場。ミレズニック家によって経営されるこの牧場の敷地内には、ベンハートとトンプソンと名付けられた2つの湧き水からなるクリークが流れる。またイースト・ギャラティン川への私有地からのアクセスも得られる。つまり環境はリヴィングストンのスプリング・クリークと同じ。しかしトラウトとクリークと釣り方は異なる。また大きな相違点は①一日ロッド(釣り人)6つまで。②3つの釣り場を自由に動き回れること。

牧場の、また釣り場の運営も素晴らしい!

もちろん自らのマスター・ブリーダーのアピールも忘れなかった!

釣りの方は。水生昆虫がチラホラハッチしていたが、明らかかつ活発なトラウトのライズは無かった。私はスプリング・クリーク用のストリーマーで探り始めた。でっかいのを狙っていたのか?そうかも・・・・。むしろ、トラウトがどんな反応を見せるか、そしてトラウトの個体数を探るのとき、ストリーマーで探るのは効果的なのだ。ものすごい大きい当たりが!!で、ティペットを瞬時に切られた!!・・・・・・よくある話か・・・・・。でもホント。ベンハートを釣り下がったので、車に戻るついでにニンフで釣りあがった。なかなかかつ強烈な引きのワイルド・レインボーだ!!

決して自惚れでは無く、私がリヴィングストンのスプリング・クリークでの経験を通して築き上げたフライが、絶対効くであろう自信があった。オリエンテーションの最中、蹴り網をして、水生昆虫を調査した際、ガガンボの幼虫が存在するのを観察していた。ここのトラウト達はこんなユニークなパターンを見るのは初めてだろう!!

 もちろんポンプ!!フムフム。まあ予想通りの物品だな。

なので、これまた自前のビード・フェザント・カパーが効果的なのもわかっていた。

 その後、トンプソンに移動してもトラウトを釣りまくり!
 ある場所で、釣り続け、ポンプし続けていると、ミッジ・ラーヴァをもっと見るようになった。

これまた立派かつ強いレインボーだった!
それまでには、ビード・フェザントはこんなにされてしまった・・・・・・

なので終える前に、ついでだからチューイー・ミッジ・ラーヴァも試した。

 ハッハッハッ!!この日のベストはなんの疑いも無く私のオリジナルフライに噛み付いた!!

モンタナ南西部に釣行に訪れる釣り人達にとって(特にはるばる日本から訪れる人々にとって)、ボーズマンとリヴィングストンは、同じ地域の隣町程度に思えるかもしれない(実際いろいろ違うことがあるんだけど)。まあ距離的・時間的には、このミレズニック牧場も間違いなく私の管轄内でガイドを行うオプションのひとつである。
そして、またしても、スプリング・クリーク専門ガイドと名乗るのは自称ではないことを証明してしまった。習うこと・観察すること・経験の積み重ねで、流れやトラウトの居場所を察知できるし、専用のフライを自ら編み出してきたのだから。
ガイドはもちろん、釣行の計画もおまかせください!詳細な情報はもちろん無料!モンタナ最盛期の釣行を夢でなく現実にされたい釣り人はぜひ御連絡ください!!

Tuesday, May 21, 2013

カスタム・フライと新しい方向性

以下のニュースはこの春(モンタナでは未だに春か?それとも初夏?個人差によると思う・・・・)ポストが追いつかなかったことだ。自らのオリジナルフライをPARKS' FLY SHOP(パークス・フライ・ショップwww.parksflyshop.com)に認められ、店頭に並ぶことになった。言わずもがな、オリジナルで地域カスタムのフライと秀逸のガイドサービスこそ、1953年からのパークスでの商品なのだ!!つまり今年で記念すべき60周年!!そんな歴史と誉れの高いショップでガイドとして雇っていただき、オリジナルフライも認めていただいたことは大変うれしくかつ誇り高いことだ。

以下のパターンはもう何度もこのブログに登場してきた。トラウトがしっかりとくわえている証拠写真と共に!私のユーチューブチャンネルでも既に登場しているし、巻き方・マテリアルを見られるはず(英語だけど・・・・)。

ビード・フェザント・カパー:これは私にとって最新の必須携帯ニンフ。大小様々に巻かれ(12番から18番)で、これまた大小様々なトラウトに効果的だ。
ニンフはこれくらい豊富なのは当たり前だもんね。

スパークル・クレーン・ラーヴァ:クレーンフライ=ガガンボの幼虫(ラーヴァ)はトラウトの絶好捕食物だが、釣り師間で見落とされてしまいがちだ。このパターンはリアリスティックでいてその他様々な“何か”を表現するパターンだ。もちろんフライ市場ではとってもユニークだ!!

こんなにウネウネクネクネして・・・・・・・・・・

そしてダブル・ソフトハックルド・カディス:店頭には、様々なカディスの種類を同時に表現できる特別な色合いを巻いた。
カディスが豊富な場所・時、様々な方法でお試しあれ。
これらはもう店頭に並んでいる。なのでイエローストーン国立公園の北口・ガーディナーの町を通るときは、ぜひパークス・フライ・ショップに立ち寄りましょう!!これら私のパターンはもちろん、その他たくさんの優秀フライを2つ、3つとぜひ試してみよう!!イエローストーン公園内の河川、イエローストーン川、またその他周囲の河川湖沼を釣るなら、パークスのフライは効果覿面なの間違いナシ!!
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そして次のニュース。いよいよこれから自分のフライ・タイイングにとって新しい方向性・局面に進んで行くことになった。これからはこれらの領域に踏み込んでゆく・・・・・・・・
2、3試行錯誤の後、なんとかこれを仕上げた。
 まだこれは“完璧”とまでに達してないのは知っている・・・・・・“可”くらいかな・・・・・・。いくつミスを指摘できるかな・・・・・・・

とはいえ、今はマスター・ブリーダーの仕事の真っ最中。またガイドシーズンは目と鼻の先!!ってことはまたトラウト用にフライ巻きにいそがしくなるのか!?それとも冬と春の間に巻き貯めておいたのか!?
フライタイイングに限界・限定はない。これから困難に出くわすかもしれないが、絶対楽しい経験・時間になるはずだ!

Wednesday, May 15, 2013

パークス・フライ・ショップのガイド一同湖釣行!!

マスター・ブリーダーの予定のハザマ。たいてい一年のこの時期はあまり釣りに出かけることはない(雪代、イエローストーン公園がまだ解禁せず、などその他もろもろの理由)。だからといって、この辺のガイドは釣りに出かけてないとか冬眠に逆戻りというわけでもない!私がガイドメンバーとして契約するパークス・フライ・ショップwww.parksflyshop.com)のガイドみんなと近辺の湖の釣果・様子を探りに出かけた!!

今こそ一年の内で湖・沼・池を釣る絶好の時期だ!一般河川では春先の釣りが終わり、雪代の真っ只中。逆に池湖沼では氷が解け、トラウトが活発に捕食を始める時期!さらには、一般河川に夏の最盛期が訪れるころには、これら池湖沼は逆に暑くなり過ぎで釣りにならないからだ。これらの池・沼・湖はリヴィングストンのスプリング・クリーク同様、私有地の牧場やゲスト牧場内にある(もちろんスプリング・クリークは相変わらず絶好調だ!)。

月曜には、湖を二つチェックした。風がやや厳しい目・・・・・・。みんな楽しんだが。ウォルターがダブル!!??ってこれ・・・・・・・パーチ

ソリハシセイタカシギの群れでした・・・・・風に向って整列ってカンジ・・・・・・・鳥もこんな光景も珍しい。
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そして今日この辺でもうひとつけっこう評判の高い湖を訪れた。ここはもう本物の牧場内である。この光景に思わずクスッとせずにいられなかった。まあ何のためのほったて小屋か想像できますね!?誰かが盗みに来るからか、それとも超強風に吹き飛ばされてしまうからか、ワイヤーとポストでしっかり固定されている光景が笑いのツボをくすぐる!

パークス・フライ・ショップのオーナーかつアウトフィッターであるリチャード・パークス氏が開幕一尾目を引き寄せている!
なかなかのカットスロート(写真無し)。即“ポンプ”。フムフム、予想通りの捕食物か・・・・・・でも注目!!ビートル(甲虫・カブトムシ)がまぎれているぞ!!

予想通りクロノミッド(要は大型のミッジで蚊のようにも見える)がハッチしていた。リチャードが良型のレインボーをゲット!そう、これで“良型”止まりなんです・・・・というのは・・・・

次には大きめのメイフライ、カリベイティスがハッチし始めた!!気付いたら我々はライズの輪に囲まれていた!!
私もちょっとラッキー!!ドライでカワイコちゃんブルック!!
とするとすぐにリチャードがさらに大型のブルックをドライで捕らえた!!

そして午前中の最大のレインボーだ!!“午前中”ね・・・・というのは・・・・
“彼女”だった・・・・イクラが・・・・・ランチは軍艦巻きか!!??

もう一艘、ウォルターもロブもたくさんトラウトをあげていた!!


午後はちょっと沈滞気味だった。トラウトは午前中の捕食で満足してしまい、昼寝に陥ったのかと心配したが、湖中を探索し、ライズの群れを見つけた!!またしてもミスター・パークスがやった!!

これはすごいファイトだ!!潜水艦らしき何かがリチャードのリールをバッキングまで引き出そうとした!!私はボート操作で手伝った。そしてついに腕を伸ばしきってネットを滑り込ませた!!
 この日最大のレインボー!!もちろんドライフライ!!
ザリガニのハッチにも出くわした!?

いや~~楽しかった!!って私はこの道50年以上のアウトフィッター・パークス氏に大型トラウトのネットの仕方を訓練していただいた!!??

もう何度もお伝えしているよう、こちらには一年中釣りに出かけれる場所・オプションに欠くことはない。湖・沼・池でのフライフィッシングというと、ブラックバスとかシンキングラインでの釣りとかを想像する釣り人も多々いるかもしれないが、それはまさしく食わず嫌い、そして固定概念。このようにスーパー・ハッチに出くわして、ドライフライでマッチ・ザ・ハッチで楽しめるのだ!!そしてこの巨体を見よ!!これらのトラウトは放流されたものだけれど、完全に野生化してるし、決して簡単に釣れちゃうわけではない。日本の釣り堀や管理釣り場を想像することなかれ!!これらそちらの雑誌やちょっとしたインターネット検索では見つからない超穴場・地元スポットをぜひ挑戦してみましょう!!ガイドサービスはおまかせください!!