Sunday, April 10, 2011

マディソンでミッジのスーパーハッチ

昨日も天気が良かったので、また春先のハッチとドライフライでの釣りを期待して、マディソン川に行ってみました。ボーズマン周辺のマディソンは、上流の”50-Mile Riffle”に比べてちょっと穏やかです。簡単に説明すると、エニスという町にはもうひとつのダムがあり、エニス湖を形成しているのです。そこからの放水がまた別の特徴を持ったマディソンとして流れ、ボーズマン周辺を流れ、後にはギャラティン川とジェファーソン川と共にミズーリ川を形成するのです。 昨日もできれば、春先のメイフライ・ベイティス(ラテン表記baetis)を期待していたのですが、周辺の店からの情報はハッチがある・ないと混乱してました。エニスダムからの放水量の変化に伴い、水温も変わり、やや濁りもあるということでした。それでもミッジのハッチは盛んだと聞いたので、自分の目で確かめるしかないと、川に向かい、各駐車場所に停まって川を観察するたび、ミッジがスーパーハッチしていた!!!!!!! 岸際のゆっくりしたポイントには水泡がたまり、その泡全体が、 こんな感じ!!!!
どこに行ってもミッジだらけ。


しかし・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ライズが全然ない・・・・・・・・駐車場所から上流に1~2kmほどそれぞれのポイントを観察してみたが、全くライズがない。ライズがないのにドライフライを投げるのは、あまり私のスタイルではないが、こんなに大量にハッチしているのだから、ひょっとしたらライズするかも、逆に実物との競争にはかなわないかも、と気持ちが交錯しつつ、ドライを試したら全然ライズがない。次に、ひょっとしたら水面下でピューパやおぼれた成虫を捕食しているかもと、ソフトハックルを下流にスイングしても全然反応がない(ちなみにこの釣り方は、大量のハッチで水面が成虫でいっぱいで、フライが昆虫と競争にならないとき有効です)。


そこで、もう一度状況を頭の中で整理してみた。これほどのハッチなのにライズがなく、水面下のソフトハックルにも反応がないということは、多分に(店のスタッフから聞いたようにダムの放水量の変化に伴って)水温が低くてトラウトは底に潜んで動きたくないのだろうとしか考えられなかった。

まず太陽が私の背後の山に沈み始めたから、日陰のポイントを外し始めた。そして、駐車場所のすぐ前に湧き水からなる小さな沢があることを思い出した。ちなみに沢の名前はWarm Spring!!この沢がマディソンに合流している場所ならひょっとして水温が高くて、トラウトの反応があるかもしれない、と推測した。実は、車から上流へ向かうため、この沢を越える際、40cmくらいのブラウントラウトを驚かせてしまって、「こんな小さい沢にも上がって来るのか」と不思議に思ったが、水温のことを考えれば納得できた。


ゆっくり静かに近づいて行くと、やった!!推測通りライズがあった!!川の中で膝を付いて自らの影を小さくし、さらにキャスティングしやすい距離とポジションに近づいて、無事今日の目的とボウズ免れ達成!!


こんな小さい固体ばかりだったけれど、その後短時間内に10匹以上釣ったりバレたりの繰り返し。その間唯一必要だったフライはこれ。サイズ22番にも関わらず、脱皮寸前のピューパ、水面でもたついている成虫など、全てを一気に表現してしまう超有効フライです。


別のレインボーもガブリ。
小さなブラウントラウトもライズ。

ちなみにすれ違った他の釣り人のほとんどは、ミッジがこんなにハッチしているのにウキ釣りニンフの仕掛けを持っていた。昨日はおそらくニンフの方が良かったかもしれない。しかし、先月のビッグホーンでの釣り合宿でウンザリするほど、ほぼ今年一年分のニンフをやったので、今のところニンフで釣りたくないし、ただ数と釣果を求める必要もない。ミッジやベイティスの小さなフライをキャストすることは絶好のキャスティングの練習でもある。そして何より私の観察眼と理論が答えを導き出したことこそ、最大の喜びである。


もう何回も書いているように、大きい川とは小さい川の集合体なのです。大河に威嚇されることなく、冷静に分析していけば、ウェーディングでもドリフトボートからでも、スプリング・クリーク同様マッチ・ザ・ハッチのドライフライを楽しめるのですね。


4月15日からスプリング・クリークのアクセス料金が一日75ドルになるから、来週その前にアームストロングに行こうかな~~~。天気今の所絶好の予報です。

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