Sunday, April 29, 2012

雪代レポート

雪代の状況なんて知りたい人いるの?どうせ釣りにならないんでしょ?地元の我々は、来週ひょっとしたら、一時的に氾濫が治まり、水が澄んで、本格的な雪代が始まる前にもう一度ボートを出せるかも・・・・とかすかな期待を持っている。

これはおもしろいと思う。今イエローストーン川で最も水が澄んでいる唯一の場所。デピューから流れ出る“ソーダ水”とイエローストーン川の“チョコレート・モカ”が共存する様子。

今日は自転車で、波の高さ、澄み具合、水温をチェックしにいった。どれも芳しいレポートではないけれど、たくさんの昆虫を川沿いに見たのはやや驚き。これはマーチ・ブラウン。

大型かつクラシックなメイフライ。

そして未だに“母の日”カディスをたくさん見かける。

かなり大きなフライですな。

だから、雪代が起こらないけど、充分に水温が上がるなら、カディスに反応があるか?そんなこと可能だろうか・・・・・・。少なくとも、もう一度ボートを出せて、ストリーマーで大物ブラウンの春の荒食いを期待したい・・・・・・

Thursday, April 26, 2012

春の湖釣行

まず初めにレポートしなければならないことは、イエローストーン川の雪代が始まったこと。天気次第で来週もう一度ボートを出せるかもしれないけど、母なる自然のみ行く末を知っている状況。
しかし、リヴィングストン周辺に住んでいて、一番幸運なことは、一年中釣りのオプションに事欠かないこと。今日はパークス・フライ・ショップ(www.parksflyshop.com)の“スプリング・チェック”に同行させていただいた。近くのプライベートな湖を訪れた。いや~~本当にすごい景色だ!!
パークスのガイド、ベンと、
 ウォルターと共に、

こんな立派なレインボーをたくさん釣り上げた!!

私もラッキー!

とするとベンが信じがたい大物を上げた!!!

このメスの“彼氏”が近くをうろついているはずだから狙おう、と話していたら、彼女の“妹”を釣ってしまった!!これは私のモンタナでの最高のレインボー!!

いやいやこれら湖のトラウトは健康な上、重くてファイトが激しいことなんのって!!釣った数と同じ数ばらしたであろう。
今日は3つの大切なことを楽しむことができた。トラウト、場所、そして同行の釣友。これに勝る日はない!!
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夏だけではなく、ゴールデン・ウイークにもモンタナ釣行を考えてみましょう。イエローストーン川は今年のようにやや早めに雪代が始まってしまうときもありますが(昨年は5月中旬から)、オプションとして、リヴィングストンのスプリング・クリークやプライベートの湖もたくさんあるので、釣り場には事欠きません。春は、トラウトが活発に食べ始め、それでいて夏の“釣り人渋滞”が始まる前の最高の季節なのです。

Sunday, April 22, 2012

"母の日”カディス・レポート-その1(最後か?)

気温は25℃くらいまで上昇し、空は大きく青く、無風。ここパラダイス・ヴァレーで最高の天気。私のアウトフィッター・ディーンとマルチーズのユキちゃん、そしてガイド友達のジョーダンを乗せて、母の日カディスのハッチを期待しつつ、イエローストーン川にボートを出した。


 たくさんのカディスが宙を舞っているのを確認した。ピーコックのボディと大き目の胸部、間違いなく彼らだ・・・・・・・・

しかし、時間が経つにつれ、オールから感じる流れがわずかながら強くなっているような気がした。また、少しづつ水が茶色く濁り出して、水の透明度が失われていったことをみんなで確認した。雪代が始まったのか・・・・・・じゃあもうハッチは終わりか?来週水位が治まる可能性もあるけど?大自然のみ答えを知っている。少なくともストリーマーで大物狙いの釣り方だけはもうちょっと可能だと思うけれど・・・・・・・つづく。

ガイド・イベント2012

今年もボーズマンのSimms社主催のガイド・オンリー・イベント“アイス・アウト”に参加した。Simmsとイベントのスポンサー各社が北米大陸から集まったガイドをホストしてくれた。

ゴアテックスの実体験ヴァン。“人工”嵐の中に飛び込む勇気は無かったけど・・・・・

今年もモンタナ・フライ・カンパニーのブースではフライ・コンテストが行われた。もちろん出品したが、今年は・・・・・・入賞しなかった。この新作については後ほど。

キャスティングやその他諸々の講義があったので、ガイド友達とイベントをちょっと抜け出して、近くの川にて実践してみたとさ・・・・・・・

ガイド対象の割引スーパー・セールは今年も大繁盛。だってこれこそみんな待っていた時間だもん!!

今年のショッピング・・・・・・・

“生ける伝説”デイヴ・ウイットロックとエミリーさんに出会えたことは大変光栄なことであった。

この他にもたくさん楽しい企画があった。無料のビールと食べ物、そしてスーパーセールに大感謝。来年またこのイヴェントに参加できるよう、今年もがんばろう。そして全国から集まったガイドとの再会を果たそう。それでは川沿いで会いましょう。

Wednesday, April 18, 2012

即ストーン―ボートにて

今朝ガイド友達から電話が来て「ボートだそうぜ」、なので89号線の橋の下に集合。

曇りで風がほとんど無い絶好の日。しかし釣果はそれほどでなかった。ストリーマーへの当たりが期待ほどではなかった。ふと周囲を見渡すと珍しい光景が・・・・タカやワシが威風堂々とこんなポーズなのはよく見るけど、カモがこんな風に木の上にいるのを見るのは珍しい?初めて?

午後になって、いくつかライズを繰り返すグループを見始めた。マーチブラウン、ベイティス、ミッジがハッチしていた。トラウトは大きい方を選んでいるようだった。パープル・ヘイズは賢い選択。

元気でなかかのレインボーをドライフライで!!

「母の日」カディスのスーパーハッチは今週末と予報??こう御期待。

Tuesday, April 17, 2012

即ストーン

前回のポストを載せて即イエローストーン川に向かった。この時期は、地元の我々が、どうにも感傷的かつ憂鬱になる時期。気温・水温が上がりつつなのはいいのだけど、雪代がもう曲がり角、それでいてタイミングさえ合えば、ストリーマーで春の荒食い大物ブラウンが期待できるし、母の日カディスのスーパーハッチを体験できるかもしれない。

川の様子とひょっとしてカディスも飛来しているかもを観察するのが目的だった。川岸を歩き始めると既に春ベイティスがハッチしていたが、ライズは皆無だった。

そしてイエローストーン川では珍しいスクワラ・ストーンフライを発見した。スクワラはある特定の川で春にハッチするカワゲラとして認知されていて、雪代前にドライフライでの釣りを期待できるハッチだ。

これはメスが交尾を終えて、川に卵を落とすため戻って来たのだろう。お尻に付いてる黒い塊は卵の塊!!カマキリの卵みたいですな。

3時半過ぎになってついにトラウトのライズが始まった。なぜそんなに遅かったのか?それは水温のせいである。デピューでもう何回も学習していたから、忍耐強く待っていたのだ。ライズを繰り返すトラウトの一群の下流に立ち、私のオリジナル“クリップル”をキャストした。

立派なネイティヴのイエローストーン・カットスロートをしっかり合わせ、元気がいいわ!!なんとかネットして、その瞬間フライがティペットから切れた!!しかもこの固体はモンタナ州政府の野生動物機関の研究のためのラジオ・トランスミッターが付けられていた!!

夏にはこれくらいの固体はたくさん期待できるけど、春先になんてラッキー!!

クリップルが取れちゃったので、これまた自らデザインした“パラシュート”を結んだ。

するとさらに大きいカットスロートがライズしてきた!!

この写真は上出来じゃないけど、どっちにしろ記憶と感覚が頭の中にあるもんね!!春先からこんな立派なカットスロートに出会えるなんて、これほど幸せなことはない!!

気温は少しづつ上がりつつ、天気予報によると、風が吹き荒れることはなく、一定のパターンが続くとのこと。なので希望通り、母の日カディスのスーパー・ハッチが起こるかもしれない。でなければ、大型ストリーマーを投げて、今年一番の大物ブラウンに挑戦すればいい!!こう御期待!

さらにオリジナルフライ登場

フィッシング・レポートにいそがしくて、これらをポストできませんでした。つい最近またしても私のオリジナルフライがFly Anglers OnLine(www.flyanglersonline.com)に掲載されました。画面左側のFOTW(Fly Of The Week=今週のフライ)をクリックしましょう。

まず3月26日に“フェザント・テイル・メイフライ・パラシュート”が加えられました。これは“クリップル”の姉妹版(1月2日掲載)。

そしてつい最近4月9日に、“ロイヤル・レイ・チャールズ”が加えられました。これはもう世界中でもベストのスカッド(淡水エビ)のパターンのひとつに数えられるべきでしょう。

もっと開発に至った裏話や巻き方の手順についてはFAOLを見てください、といいたいところですが、日本語訳を右側のページに載せたほうが読んでもらえると思います。後で更新しますね。今から釣りに行かないと!

Sunday, April 15, 2012

ガイドとしてできること

昨日はこのボランティア活動に参加した。トラウトやサーモンなど、そしてそれらの生息する河川の環境保全団体であるトラウト・アンリミテッド。そのリヴィングストン支部がイエローストーン川のゴミ広いを企画して今年で8回目なのである。


私はボートを提供した。今年はガイドによってボート27艘が提供されたとのこと。同乗者と共に、川を下って、“ライズ”でなく“ゴミ”を見つけつつ、ボートを止めては岸を歩いた。それにしても、またしても最高の天気であった。釣りでなくても川を下るだけで楽しかった。この世紀物のガスタンクは私のボートを沈めそうになった・・・・・・・・・冗談。重くて持ち上げられるわけがなかったし、何より、もう完全にその土地に所属していた。

私達が見回ったセクションではあまりゴミを見なかった。それはいいこと。川を利用する人々が環境保護に気付いているのかもしれない。

しかし、100人以上の参加者の努力を全て束ねると、こんなにもたくさんのゴミが集められた!

イエローストーン川へ、そして地域社会に何か意義のあることをした気持ちで一杯である。実は昨日14日こそ、デピュー・スプリング・クリークのウインターパスの最終日であった。しかし私は自らの釣りを犠牲にして、このボランティアに参加したのだ。デピューで釣っていたら、さぞ楽しかっただろう。しかし私は自らの選択を誇れる。去年のこの時期は、ガイドライセンスを申請している最中で、このボランティアに参加すべきか、何か中途半端な気持ちであった(言い訳ではなく、同時に去年のイベントの当日は寒くて雪が降っていたのも事実)。しかし、今回は釣り人として、ガイドとして、何より住民として、私はリヴィングストンに属している自覚を持って参加した。川も最も利用するガイドとして、雄大なイエローストーン川とその“川の神”へ御賽銭と尊敬の念を払った。だから、今シーズンは、釣りはもちろん、ガイドとしていそがしくなることを祈願している!!

Friday, April 13, 2012

ザ・ラスト・・・・・・・・ありがとう

デピュー・スプリング・クリークをウインター・パスで訪れるのは今日で最後だ。51日目を数えた。昨年10月15日からの6ヶ月間のほぼ2ヶ月をクリークで過ごしたことになる。感傷的になる前に、今日のレポートを見てみよう。
もう外にいるのに最高の天気!!快晴、青空、そして無風!!午前10時半に準備完了すると、すでにミッジがハッチしていて、トラウトはライズしていた。彼らはもう本当に厳しい場所にいること・・・・フライの選択、プレゼンテーション、視界、全てが完璧でなければならなかった。釣れたのは小さいのだったけど、大きさは関係なかった。しばらくして、フォーム・エマージャー(下)に合わせたのは、コンマ数秒でティペットを切られたから、けっこう大きかっただろう。


これらが今日の当たりフライ。使ったのはもっと・・・・・・




このモンタナ・フライ・カンパニーによるCDCオイルは、私の必須アイテムになった。

午後もミッジのハッチが続いたが、トラウトは捕食のステージと姿勢、リズムを変えた。これこそまさしくスプリング・クリークならではの状況となった。しかし6Xティペットを切らしてしまい、フライを変えることも、厳しい場所にキャストすることにも躊躇してしまい、積極的に攻められなかった(言い訳・・・・・・)

さてもう何度も繰り返してきたように、私は優秀なガイドになれるよう「習うことと観察すること」のためにクリークを訪れてきたのだ。では何を習って、観察したのか?それはもうこのブログの一ポストの領域を超えているし、教養感覚での複数のポストはこのブログの意図に反するからやらない。ただこれだけは言える。自らに課した宿題、目的、決意全てを達成したこと。そして、改めて実感したのは、私のガイド師匠トム・トラヴィスが一番最初に教えてくれたよう「習うことと観察することの繰り返し、決して終わることはない」ということ。

スミス家の皆さんに心から感謝したい。ベティさんは私が毎回訪問する度快く出迎えてくれたし、ダレルさんとトリーサさんは私の衝動的な電話に親切に応対してくれた。次にそうするときは、クライアントをガイドするとき。

乾杯!クリークで会いましょう!

Thursday, April 12, 2012

大台50!!

ウインターパスでデピュースプリングクリークを訪れるのは、今日で目標の50日に達した。明日で最後だから、明日の晩に感傷的なことを書くかもしれない。(パスは土曜日14日まで有効だが、土曜日には別の大事な計画があるので。)

天気は私好みであったが、結論からいうと、釣りはそれほどドラマチックではなかった。静かな曇り空で、にわか雨と時折のそよ風。もちろんミッジとベイティスのハッチを期待できる最高のコンディションだが、同時にこんな天気の日は、ハッチの前後にストリーマーが効くのだ。朝10投目でガツンと来たのはなかなかのブラウン。この釣り方をしていたら、一日中当たりまくったことだろう。

午前11時ごろ、またしてもかなり難易度の高いミッジのハッチとトラウトのライズを観察してチャレンジした。3匹だまして合わせたはずだったんだけどな~~~~~!!??

そして午後は期待に反して、むしろ忍耐を強いられた。ある場所でミッジへのライズを観察して、このカワイコちゃんを釣って良いスタートだと思ったら、その後全くハッチもライズも見なかった。クリーク全体を観察したけで、どうにもこの不安定な状況は解せない。

カナダ雁の巣を発見した。昨日お母さんが卵を温めていたのだ。今日はお母さんが狩猟に行ってる合間にちょっと写真だけ失敬。

明日でこの自主トレ・修行も本当に最後だ!乞うご期待!

Wednesday, April 11, 2012

50イヴ―49日目

今日でウインターパスでデピュー(www.depuyspringcreek.com)を訪れるのは49日目を数えた。明日も明後日も予約したから、登録書はこれで最後だ・・・・

まず第一に、今日はニンフとストリーマーを全く使わなかった!!!午前中到着するなり、ミッジ(写真無し)、カディス、ベイティスがたくさん飛来していた!!


ライズが本格的に始まるのは、水温が暖まる午後からだが、この様子ならソフトハックルのスイングで楽しめると思った。すると午前11時過ぎ、デリケートなライズを観察した。トラウトはミッジを静かに捕食していたのだ。このシンプルなパターンで2匹掛けたが、どちらもばれてしまった。しかし、こんなテクニカルな経験は本当に久しぶり!!

午後になって飛来している昆虫の数は減ったが、それでもまだ周辺にいるのは確か。ベイティスの状況では、やはり自らデザインしたフェザント・テイル・メイフライ・クリップルが効いた。



そしてこれが今試験中のエマージャー。

認められたかな?

 カディスのハッチも楽しかった。



ウインターパスの終わりに、ようやく天気が協力的になったようだ。ドライフライを楽しめて、本当にうれしい。こう御期待!!