Monday, December 31, 2012

2012年ガイド・シーズン総括―パート3

10月
9月の最後のガイドの予定を終了してから、次の2週間は釣りにも行かずに完全休養にあてた。ガイドとして一生懸命働くことは、肉体的にも精神的にもかなりの労力を要するからだ。最終的に9日、イエローストーン公園内のガードナー川で釣りを再開した。季節はもう秋模様。大きなブラウントラウトが産卵のためガードナー川に溯上を始めた。

私はデピュー・スプリング・クリークでのウインター・パスを購入し、15日の開幕から月末までなんと12日訪れた。イエローストーン川から産卵のため、たくさんの大型ブラウンが溯上し、その卵を追いかけて、大型レインボーも溯上し始めた。これら大型の固体はストーリーマー、ソフトハックル、各種ニンフで捕らえられた。
驚異の新ソフトハックル=ミスター・オー・オー
かかって来い!!
ブラウンの色付きがたまらない・・・・・・・
レインボーもいいカンジだ・・・・・


同時に、ベイティスやミッジのハッチが強い日は、これら数キロクラスの大物が小さいドライフライにライズしてくる様子は圧巻であった。
“20-20”=サイズ20番のドライで20インチ(約50cm)のブラウン!! 

11月
11月はリヴィングストン周辺で一番風が強い月になる傾向があり、今年も例外ではなかった。私の行き先はデピューのみ。月上旬、風が強くない日には、まだベイティスがハッチし、ドライフライでの釣りを楽しめた。中旬から寒くなったが、それでも風が穏やかな日には、ミッジがハッチし、まだドライフライでの釣りを楽しめた。
今年最後のドライでカットスロート!
エアロバティックなレインボーもベイティス・ドライで!
溯上してきたブラウンは完全に産卵モードに入り、その様子はクリークの至る所で見られた。ブラウンの卵を追いかけてきたレインボーも含め、エッグフライを投げれば、簡単に釣り上げることができた。私もエッグフライを使ったが、同時に一つか二つ考案してすぐのニンフを同時に流し、むしろ実験色が強い釣りを行った。もし実験用のニンフが釣果を見せるならそれでいいし、でなければ、エッグでとりあえず釣り上げたら、ストメック・ポンプでトラウトは何を捕食しているのか観察すればいいからだ。実にデピューでの冬の月は、新しいフライ、新しい場所、新しい釣り方を実験・開拓するのに最適な時期だ。それらの経験は来シーズンのさらなる成長に繋がるし、デピューだけでなく、他の河川にも応用できるからだ。「スプリングクリークこそフライフィッシングの教室」なのである。

これらツワモノを御覧あれ!!





月末には溯上レインボーの数が増えてきた。

12月
ほとんどのブラウンはデピュー・スプリング・クリークで産卵を終え、イエローストーン川に戻った。水中植物は冬季のため退化し、水位は低くなった。あるレインボーのグループ(クリーク在住と秋の溯上からの居残り組)は、なんとクリーク上流部で既に産卵を始めた。良型のブラウンは数は少ないながらも、ある特定の場所で捕らえることができた。私はできるだけ暖かく、無風か最小限の風の日の午後を選んでクリークに出かけた。それでも凍て付きそうな午後になったときもあった。それでもデピューに出かけられることはいつでも楽しかった。“冬のミッジ”を追い掛け、ドライフライでマッチ・ザ・ハッチを楽しめた午後も何度かあった。この一年の最後になろうドライフライの釣りは、もう本当にデピューでのウインター・パスのボーナスを言える。
最後の居残り溯上ブラウン
上と同じ日。風が強かったな~~!
雨・雪・ミゾレの下で、ミッジのハッチとライズを繰り返すトラウトをドライフライで!! 
その胃のサンプル・・・・・・・ミッジ尽くし。
既に産卵色を呈していた立派なレインボー!
かっこいい!フライはオリジナルの“マミー・スネイル”
今年最後から2番目のトラウトは立派なレインボー!!
今年本当に最後の締めブラウン!!

これこそ2012年の総括。長くなってしまったけど、それでもまだ思いで深いトラウトがたくさんいる!!
日本からのアクセス等本当にありがとうございます。来年もまた皆さんにとって、また世界中何処でも最高の“釣り年”になりますよう!!

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