Thursday, May 31, 2012

安らかに眠れ・・・・・・・

オリンパス・タフ・TG310 2011年7月13日から2012年5月31日


今日またしても悲劇が起こった。デピュー・スプリング・クリークであることに没頭していたら、ベストのポケットからカメラが水中に滑り落ちてしまった。重傷、後回復不可能。
リンクをクリックしていただくとわかると思うが、防水=Water-proofであった。しかし、去年購入してから、2,3ヵ月後、パソコンに接続している途中に、机から床へ落ちてしまい、開けたままのフタ(コネクター、バッテリー、メモリーをカバーする)が壊れてしまっていたのだ。テープで貼り付けて固定していただけだが、濡れた手で扱ったり、水がはねる分なら問題なかった。また“ダイビング”しないよう気をつけてきた。それも今日まで・・・・・・・・
即帰宅して、乾かしたが、後の祭り。少なくともリサイクルになるだろうと、リペア・センターへ送った。
これらがTGで最後の試み、と同時にもうダメだ、と確信させられた。私がデピューで何をしていたか推測できるでしょう・・・・・・


本当は素晴らしい写真がたくさんのおもしろいポストになるはずだったのに・・・・・・・残念で悲しくて仕方がない。新しいカメラへの費用はもちろん、後何年も充分使える代物だったから。新しいカメラ(または修復物)がいつ手元に届くかわからない。なので、これからのポスト(いくつになることか)は写真無しか、過去のフライとか昆虫の写真になると思う・・・・・・・

Friday, May 25, 2012

マルチなミッジ―川での施し方

3月、4月、そして今月初めに春の陽気をレポートしたら、ここ最近また寒くなって、今日はなんと雪が舞っている・・・・・・・でなければ冷たい雨が降りそそぐきょうこの頃。日本の梅雨ほどではないけれど、似たような季節である。今年の冬の積雪量は平均的だから、9月・10月まで水位が安定するよう、これらの天気は歓迎すべきだと、自らを納得させている。

今週末イエローストーン国立公園での釣りが解禁になるが、6月に徐々に暖かくなるまで待つつもり。なのでフライ・タイイングに勤しむ毎日。
さて、このパターンは私のガイドの師匠である“モンタナズ・マスター・アングラー”本人トム・トラヴィスから習ったものだ。極シンプルかつ有効なシルエット。

これだけで、ほとんどのミッジの状況に対応できるであろう。しかし、トラウトの反応とハッチがとても選択的になった場合、このパターンは即座に改良されえる。ミッジの成虫(アダルト)が主なら、ハサミやニッパーでテイル(もしくはシャック)を切り取ると、即座にアダルト・ヴァージョンになる。

また、テイルを残したまま、ハックルの上下を平らにすると、水面に張り付くスペントの固体を即座に模倣できる。

私は、たったひとつで様々な状況・形態を表現できるフライが大好きだ。例えばドライフライなら、エマージャー・クリップル・アダルト・スピナーなど、少なくとも2つを表現できるフライパターンを模倣、または自ら開発する。ソフト・ハックルなら、水面直下から様々な深さのニンフを模倣するし、また溺れた固体も表現できるし、必要であればドライフライとして釣れる!!
トム師匠から習ったこのパターンは、私のアイデア・興味を別次元に広げてくれた。「自宅のベンチでしっかり巻いたら、川では必要に応じて調整する」ということ。なんと実用的であろうか。
皆さんも試してみましょう!次は同じアイデアのメイフライ・パターンを紹介します!!

Friday, May 18, 2012

Poindexter Slough (ポインデクスター・スルー)

昨日リヴィングストンの友達2人と、車で2時間ほどのディロンに向かった。正午までボートにて、雪代の川をくだってまあまあそこそこの釣りをしてから、午後はポインデクスター・スルーという珍しい場所に向かった。Slough=スルーとは、ぬかるみ・湿地・沼地などと日本語訳されるであろう。これは典型的なモンタナの大河の枝分かれのひとつにしかすぎないのだが、とてもユニークな状況を形成しているので、特別な命名を受けているのだ。そのユニークな状況とは、約10kmものスプリング・クリークの様相を呈し、それでいて全てが州管轄の公共の場所にあるということ!!
私達の期待と聞いたところの情報によると、いくつか水生昆虫がハッチしているとのこと。カディスとメイフライを見たが、ライズは皆無だった。しかし観察・査定・洞察・探索を基にアプローチを開始した。アトラクターでのドライ・ドロッパーで始めることにした。
ドライの選択はロイヤル・ウルフ・クリップル。

ドロッパーはビード・ヘア・カパー、

またはそのピーコック・ヴァージョン。全て14番。

初物はスレだったけど、しっかりしたブラウン!どこにスレたか分かりますか?

2匹目は“合法的”なキャッチ!この後もうロッドはしなり続けた!

1匹目と同じく35cm前後の型は大きい方であった。

明らかにブラウンは主なようだった。マットと「レインボーはいないのかな~~?」と話していたら、なんと立派なレインボーが噛み付いてきた!!結局レインボーこの一尾のみ!!バックはこの日の最高級ポイント!!

モンタナの大自然そのまま・・・・・・・

昨日釣り上げた最高のブラウン!40cmほど!

私のトラウトは全てドロッパーのビード・ヘア・カパーに噛み付いてきた。その事実はビード・ヘア・カパーの有効性を繰り返し示すことだけど、ロイヤル・ウルフ・クリップルへの反応が全くなかったのは解せない・・・・・・逆にマットによると、トラウトは全てドライフライに出てきたとのこと??

それにしてもなんと美しい日であったことか!(リヴィングストン特有の突風無し!!)ポインデクスターほどユニークな状況は雄大なモンタナにおいても極めて稀。確かに、フライ選択はそれほど難しくなかったのは事実だ(おそらく一定のハッチがなかったから)。しかし、トラウトは野生かつ、釣り人に最大限の努力を要求してくる。
このユニークな状況をいつの日か訪れることを計画してみましょう!!

Monday, May 14, 2012

パープル(紫)―――何か???

さてゴールデン・ウイーク明けはいかがお過ごしでしょうか?
モンタナには一年中釣りができる一般河川がたくさんありますが、それらは今雪代の最中・・・・・・ここリヴィングストンを流れるイエローストーン川がその典型。冬の間禁猟になっていた一般河川が解禁になるのは今週末、またイエローストーン国立公園の河川・湖沼が解禁になるのは来週末。こんなに天気がいいのに釣りに出かけられる場所があまり無いのはなんとも残酷・・・・・・・(まあ周辺の湖への釣行を計画したり、私有地内のスプリング・クリークにて、実際に釣らなくても、いろいろ観察したりする季節でもありますが。)

そんな状況なので、この春のいそがしい釣りが一段落して、またフライを巻き始め、フライボックスを満たし、最盛期に備えている。私は実際の釣行での実験無しには、自らのオリジナル・パターンとその動機を公表することはないけれど、時期が時期なので、今回ばかりは御容赦ください・・・・・・
パープル・ヘイズはモンタナのほとんどの河川において最高のアトラクター・ドライフライのひとつである。実際に紫色の水生昆虫は水面に存在しないけれど、なぜかこのフライは効果覿面。ハッチの最中でもトラウトの注目を集めることがある。

 水面で紫が効くなら、水面下ではもっと効果があるんじゃない?そのアイデアを基に、紫色のニンフを巻いた。

上から。



 

これはあくまでアトラクター・ニンフで、まだ実験がなされていない段階。しかし、斬新なアイデアこそ、まず釣り人の目を引き付け、次にトラウトから了承を得るものである。だから失敗を恐れずがんばって実験してみます。繰り返しですけど、雪代で釣りに出かけられない状況だから、こんなポストを御了承ください・・・・・・・・・チャンチャン。

Tuesday, May 8, 2012

“母の日”カディスレポート―その7(ラスト!)

良い意味で間違っていた。昨日は、暖かく風も無く、ボートを出してカディスのハッチに最高の日であっただろう。しかし、私はなぜか中途半端な気分で見合わせた。もう充分釣ったし・・・・・今日も同じような暖かい日。おそらく、イエローストーン川は雪代が始まっただろう、と思って、今朝インターネットで河川の情報をチェックしたら驚き!?なんと水温は高いままだったが、それでいて、水位・波は昨日とほぼ同じ状況らしい!だから、私のアウトフィッター・ディーンに行きたいかどうかたずねて、いざ出発。水は澄んでいて、予想通り最高のコンディション。カディスがたくさん飛来していた!ライズの集団には出くわさなかったが、代わりに、各絶好スポットでトラウトが水面にライズしてきた。今日の当たりフライは私自らデザインしたカディスのソフトハックルの“母の日”ヴァージョン(ということは他の種のヴァージョンもあるということ)。“ダブル・ソフト・ハックル・カディス”と命名。幸運にもこんなに楽しいハッチを経験できて、充分実験できたし、証明もできた。他のカディスの種のヴァージョンもこの夏実験して、証明してから、マテリアルと手順を紹介しよう!




それにしてもイエローストーン川のリヴィングストンの街周辺を回遊するのになんと素晴らしい日であったことか。ストリーマーで釣った人々はそれなりの釣果があったと思うが、私はマッチ・ザ・ハッチで各々の水生昆虫のドライフライを楽しんだ。明日もその気になれば、ボートを出せると思うが、私はもう充分。シーズン早期のまとめにして、雪代をあるがままに流させよう!

Sunday, May 6, 2012

“母の日”カディスレポート―その6(ラスト?)

今日は昨日よりも寒かった。川の状況は昨日と同じと言えたが、反応は鈍い方だった。午後になって、遂にハッチとライズの集団を見つけたが、10分くらいで終わってしまった。しかし友達とボートを出すのはいつでも楽しいし、何より私はその日を円満に解決する術を知っている。ビード・ヘア・カパー(パークス・フライ・ショップより。Custom Fliesをクリック)。このフライにもう宗教並みの信仰心を築きつつある。

立派なレインボーをネットしたとさ!ニンフに噛み付き、激しくファイトしてきた!

明日も川の状況は同じだと思う。友達とボートを出す約束はないけど。ひょっとしたら2,3時間歩きで行こうかな。そして火曜日にイエローストーン川は、向こう何週間の雪代になると予想。だから明日本当に最後のドライフライのチャンスを狙って出かけようか・・・・・・・なぜか決断できない今夜・・・・・・・・

Saturday, May 5, 2012

“母の日”カディスレポート―その5(まだまだ良好)

今日はまたしても雪代直前の最高の釣り日となった。天気に関しては典型的な「モンタナの天気が嫌だったら、5分待ってみろ」の見本。昨日の快晴に比べたら、雹も降ったし、むしろ寒いくらい。
さて今日も絶好のハッチに出会った。ベイティスカディスマーチ・ブラウン(個体数はその順で)を見た。今日試したかったのは、自分にとって新しいこのブッチ・カディス。ヴィデオで語られているよう(英語がわかる方)、仕上げのラバー・レッグはコマーシャル色のためで、それなしでも効果があるとのこと。私もレッグ無しの方が好きだ。とにかくコルクのように浮く!沈まない!!ドロッパー・ニンフをぶら下げられる、それでいてトラウトをライズさせる!!

やせているが立派なレインボー!!その大きな口で上のカディスにライズしてきた!!シーズンが経つにつれもっと体重も増えるでしょ。

天気予報が正しければ、私の予想では、最後にボートを出せる日は来週火曜日だろうか。火曜日に時間が過ぎるにつれ、水位が増して、水の透明度も失われるかもと予想。明日はどうなるだろうか。

Friday, May 4, 2012

“母の日”カディスレポート―その4(ボートで街周辺)

今日は、ガイド友達とこの絶好の川と釣りのコンディションをボートで楽しんだ。リヴィングストンの街周辺を下った。カディスはさらにハッチしていた!しかしトラウトはそれほどライズしていなかった。もうちょっと夕暮れまで過ごせばライズの一群に出会っただろうが、早めに切り上げねばならなかった。だからといって釣りが楽しくなかったわけではない!“必殺フライ”で“確立変動”!!このシンプルなニンフの効果を多大に表現できない!ましてやシンプルさをあなどるなかれ!!“ビード・ヘア・カパー”というパークス・フライ・ショップのオリジナル(Nymphsをクリックして、YouTubeのビデオを見ることを忘れずに!)


ある一定の場所で“確変モード”に入って釣りまくり!捕らえたのと同じくらいばらしたであろう。

ばらした何匹かは大型だったと思う。今我々は雪代前の最高の釣りを経験している模様!乞うご期待。

Thursday, May 3, 2012

“母の日”カディスレポート―その3(まだまだ!!そしてベイティスも!!)

涼しい天気が続いている。イエローストーン川は文字通り縮んでいる。水温が低いであろうことは気になったが、風はほとんどない穏やかな天気で、外出にはちょうど心地よい具合だから、午後遅く、川に向かってみた。水が低くかつ澄んで、また流れを読むのが楽になった。一番初めに観察したことは、なんと春ベイティスが大量にハッチしていたことだ!!このハッチは、自らにとって、この春最高と言っていいだろう。


もちろんカディスも大量にハッチしていた。最近数回の釣行より、さらに数が多く、もちろんトラウトはしっかりライズしていた!!一番目に掛けた個体はかなり大きくフライごとティペットを切られた。次に“マザーズ・デイ・アイリス”(パークス・フライ・ショップのオリジナル)を結んだ。

今度は逃さなかった!!引きが強い良型のレインボー!!どの魚も雪代前の最後のトラウトになり得る。ハッピー!!

ベイティス専門のボックスは家に置いてきてしまった。しかし、私は常にもしものため、2・3アトラクターを必ず携帯している。マイクロ・ウルフ・クリップルがいい仕事をした!

ベイティスにライズしていたのは小さめの固体だった。もちろん数匹大きめのトラウトがライズして合わせたが、ばれてしまった。

信じてもらえるかどうか、またしてもラヂオ・トランスミッターが付いたカットスロートを捕らえた!!しかし写真の準備をしている内に、手からネットから逃げてしまった。ひょっとしたら同じ固体だったかもしれない。まあ前の固体が写真に協力してくれたから、それに感謝。
この涼しい天気は来週半ばまで続く模様。つまりそれまで楽しく釣りもできるし、ボートでも下れるという予報。その後、今度こそ本格的に雪代が始まるか・・・・・・。

もしも、日本から今年のゴールデン・ウイークにモンタナ釣行を計画したら、カディスのハッチもストリーマーへの荒食いも合格点だったでしょう!見合わせた方は賢くもあるけど、この感傷的な気持ちを経験できないのは残念。周辺の湖とクリークは良好ですし。何より人混みとボートの交通渋滞がない。それでいてトラウトは活発かつ新鮮。ギャンブルに聞こえるかもしれませんが、やはりこれこそモンタナの大自然。母なる自然に伴って釣りを行う。マッチ・ザ・ハッチより大きい視界でマッチ・ザ・自然。そんな経験をしたかったら、ぜひゴールデン・ウイークのモンタナ釣行を考えてみましょう。
それではもう少しイエローストーン川に可能な限り出かけて、レポートしますね!続く。

Tuesday, May 1, 2012

“母の日”カディスレポート-その2(マジ?雪代は?)

タイトルに驚くなかれ。イエローストーン川では今週釣りが可能になった。ここ幾晩か続けて氷点下前後になり、ストーン(イエローストーン川の略称)はもちろん、各支流の雪解けが沈滞した模様。なので、水位は明らかに下がり、濁りも治まった。天気予報から判断して(正しいと仮定して・・・・・)、今週末まで雪代前の最後の釣りを楽しめるのではないだろうか。ストリーマーで大物トラウトの“春の荒食い”を期待できる最後のチャンスであるし、ひょっとしたら“母の日”カディスのスーパーハッチも起こるかもしれない!

期待を胸に、午後川に向かった。カディスが空中にも水面にもたくさんいた!!時間が経つにつれ、数は増した!!しかし・・・・・・・・・・・・全然ひとつたりともライズをみなかった・・・・・・・・少なくとも将来のカディスの人口はたくさんであろう。

トラウトがライズしていなかったのは水温のせいだと思う。だから忍耐強く、水温が上がるまで待った。風が強く波を起こしたが、水温計で頻繁にチェックしていると、わずかながら上がっていた。努力していれば、どこかで誰かが私を見てくれているようでした・・・・・・・

このカットスロートは、自らデザインした真新しいソフトハックルを、リッフルにスイングして捕らえた。実験中ながら、既に確実な成果を記録している。今マテリアルやタイイングの手順をまとめているところ。こう御期待!

今はシーズン最高の大物トラウトをストリーマーで狙う最大のチャンス!!しかし私はむしろカディスでのマッチ・ザ・ハッチの状況を期待している。もう少し水温が上がれば、トラウトもライズしてくると思う。じゃあまた雪代が始まるんじゃないの?そんな混乱かつ感傷的な状況はここリヴィングストンに住むからこそ経験できるものである。
その2、その3、その4、その5、とレポートできるか?こう御期待!