Saturday, April 30, 2011

処女航海

今日ついに、私のボートでイエローストーンをフロートしました。私のボートはボーズマンにあるRO Drift Boat製のガイド・モデル。

このロゴとオーナーのロバートさんをはじめ工場の方々が親切だったので、すぐにROが大好きになりました。

先日のイベントでもらったSimmsのステッカーを貼って化粧。


私の雇い主(アウトフィッター)のスチュアートにこれまで何度もいっしょに釣りに行こうとお願いしていて、今日予定が合ったのです。イエローストーン川のちょうどリヴィングストンの市街地から、私がオールを操り、私のボートへの記念すべき第一匹目はスチュアートが釣り上げたなかなかのブラウンでした!!


同行してくれたスチュアートの同胞ガイド・ロバートがこの日のハッチを読み切って、産卵期の色にそまったナイスなレインボーを釣りました。


私はストリーマーで挑んだのですが、なぜか効果が無く、ロバートのロッドを借りて、なかなかのカットボーを釣りボウズをまぬがれました!!



そしてこの日の締めは、スチュアートが釣り上げた55cmのブラウン!!!ボートを揚げる地点からたったの100メートル上流にて。もちろん私のボートで今のところ最大のトラウトとなりました。自分が釣り上げてなくても、このサイズはそう簡単には見られないからうれしいですね。ましてや自分のボートだったので。


いや~~ボートを転覆しなかったし、春の天気が快適だったし、初の船出を楽しく終わることができました。スチュアートやロバートのようなベテランガイドから習うことはたくさんありますが、ルーキーなので当たり前だから、がむしゃらにやっていこうと思います。

Wednesday, April 27, 2011

もうすぐ!!

ある理由でいそがしくて更新したくてもできませんでした。
さて、ドリフト・ボートが着々と仕上がってます。ボートはガイドにとって一番の投資であり、自分の手足のよう操れなければなりません。ボートも自動車と同じで、真新しいものと、中古なら年式、モデル、減価償却、によって値段が変わるのです。周辺のガイド誰でも会うたびに、どの会社がいいか、どんなモデルを選ぶべきか、などと聞いて回ると、結局は予算と好みとのこと。先週購入しました。
私が選んだのは、ボーズマンにあるRO DRIFT BOATです。やはりすぐ隣のボーズマンにあるので、質問や問題があったら、すぐ聞きにいけることが一番の理由ですね。信頼できる自動車工が近くにいるか?と同じです。オーナーのロバートさんもガイドで、先日のSimmsのイベントから私のことを認識してくれました!!今日仕上がるというので、見にいったら、ちょうど工場のみんなが私のボートに取り掛かっている光景に感動と興奮!!しかしもう1日待てば、内側も新品に見えるよう仕上げてくれるというので、お願いしました。イエローストーン川の雪代の氾濫の気配はまだないし、今週末行けるかもしれません!!

もうひとつすぐにも使いたいのは先日のSUPERSALEで買ったSimmsのバックパックです。この容量とタフネスぶりはもう最高!!ガイド当日のクライアントの昼食と飲み物をたっぷり運べるし、個人の釣りの場合、夏の山岳渓流へ食料やキャンプ用品を詰めて行けること間違いナシ。


後ろはこんな感じで、パッドが背中にやさしい~~。パッドもストラップも取り外し可能なので、好みでバックパックから普通のバッグにもなるんですね。完全防水だからボートに乗せても大丈夫。


今の所、まだ寒くて、”母の日カディス” がハッチする気配はないですね。もうちょっと暖かくなって、それでいて、雪代がひどくない、という絶妙のタイミングを願う時期で、毎年一喜一憂するガイド達です。


Tuesday, April 19, 2011

ガイド・イベント:その2-グランド・フィナーレ

イベントは木・金・土曜と三日間続き、土曜日の夕方は会場をボーズマンのダウンタウンの映画館に移して、”ガイド・オリンピック”の各種目の優勝者への賞品贈呈が行われました。Simms社と共催社はもう豪快に賞品を配りまくってました。
イベント最後の企画と表彰は、イベントの間のみ(2日半)でモンタナのフライフィッシングの様子を6分以内の映画にまとめるコンテストで、大変おもしろかったです。1位のグループが賞金1000ドルを受け取ったところです。(でも費用に1000ドル近く掛かったんじゃないかな・・・・・・・)

そして私もステージに呼ばれたのです!!
Montana Fly Company(モンタナ・フライ・カンパニー)のブースで行われた、フライのコンテストに自らデザインした大型ウェットフライを自信を持って提出しました。


通称"コヨーテ”。英語の講義はしたくないので、日本語ではコヨーテで充分です。



既に実績があるんだ!!


そして2010年の終わりもコヨーテで締めたんだ!!


レインボーの代わりに、賞品のレインボー柄のリールを持ってスマイル!!


そして、最大の賞品として、MFCのフライ開発チームに来年からコヨーテとその他のオリジナルと共に"デザイナー"として登録してもらえることになりました!!
これはもうフライ・タイヤーとしては最高の名誉です。
ガイド・オリンピックの優勝者はもう会場全体がうらやむ賞品をもらっていたのに対して、私はリールと副賞(MFC内の小遣いと120個完成フライ)と”名誉”だけ。しかし、私自身が育て上げたフライが遂に日の目を浴びて、まさしく1等賞を釣り上げたのです。これはもうフライ・タイヤー(もしくはマニア)にとって最高の瞬間です。

ちなみにMFCのようなフライ製造会社は、MFCも含めて大手ばかりなのですが、このような会社は発展途上国(パキスタン、スリランカ、タイ、アフリカ他)に製造工場を営み、そこで現地の人々を雇い、低いコストでフライを大量生産するのです。そしてアメリカでこれらの会社はこのように生産されたフライの卸売りをするわけなのですね。私のようなデザイナーはここモンタナで新しいフライを開発し、試して、MFCに提出するのです。お目がかなえば、そのフライが製品化され、注文を受けるたびに、デザイナーに印税が入るのですね。これからはデザイナーの特権でマテリアルも道具も安く手に入るので、さらに実験できます!!




さて、このガイド・イベントは本当に有意義な3日間でした。

ガイド1年生の私にとって、様々な人々に会って、いろいろ話したことが何よりの収穫です。

そしていわずもがな、SimmsとMFCのおかげで(また私自身のコヨーテのおかげで)、アメリカ全土から集まった猛者ガイドから注目と喝采を浴びました。たった一人の日本人ですから、静かにしてても目立つのですが、ステージに呼ばれたので、名前とフライの才能もしっかり覚えてもらえました。
さっそく今日ボートを見に行ったら、「君のことイベントで見たよ。フライのコンテストで1位だったんだよね」と言われました!!
本当に参加者全員が楽しんだので、フェイスブックやブログを通して、さらにネットワークが広がっています。みんな既に来年のイベントを期待しているほどです。来年は私もガイド・オリンピックに参加して、右利きのガイドを蹴散らしますよ!!

Monday, April 18, 2011

ガイド・イベント:その1-ガイド社交界デビュー

無事ガイドライセンスを取得したので、Simms社主催のアメリカ全土のガイドが集まるイベントに参加できました。Simms社のウェーダーは日本でも有名でしょうし、説明する必要はないでしょう。実際にSimms社が使用するゴアテックスやゴムの素材は日本から輸入しているのです。
このような企画に初の日本人ガイドとして参加できたことは、大変光栄であります。

プログラムはまずSimmsの工場見学から始まりました。いや~~~~言葉では表現できません!!
Simmsは本当に手作りの製品を心がけているのです。ひとつのウェーダーを生み出すのに様々な工程があり、その過程におけるプロが真心をこめて仕事をしているのです。

ひとつひとつの過程はとても写真で追えるわけがなく、また企業秘密の工程もあるので、下記は本の一部です。裁縫の様子。

裁縫の縫い目をさらに強化する作業と特別な機械の様子。




こうして箱にたたまれて、商品になるまで、Simms社は本当に最大限の仕事をしています。




イベントにはアメリカ全土からのガイドばっかり。




”ガイド・オリンピック”と称して、キャスティングや仕掛けの速さを競争する企画もありました。




Simms製品のSUPER SALEもありました。

イベントの最中には地元の芸術家が油絵のライヴを披露していました。




モンタナでの一ガイドして社交界へのデビューは大変有意義な時間でした。



日本からお越しの皆様には、実際の釣りだけでなく、このような機会をぜひ御紹介したいと思います。

Sunday, April 17, 2011

ガイドライセンス

州認定のガイド・ライセンスが無事発行されました。先週届いたのですが、いそがしくて(後述)ポストできませんでした。御覧のように私のガイドライセンス番号は13402で、スイートウォーター社と今までもうたくさんの日本人アングラーをガイドしてきたスチュアート・ドミニク氏のレネゲイド・アウトフィッターズの基でガイドします。 ボートに貼り付けるステッカーです。
そしていそがしかった理由は、ちょうどギリギリのタイミングでライセンスが来たので、Simms社主催のイベントに先週末ずっと参加してたからです。Simmsについては世界中で有名ですから、特に説明の必要はないでしょう。


イベントはSimmsの”Pro Guide Program”に登録したガイドと釣り産業関係者なら無料で参加できました。詳しいことは次のポストで。

ライセンスが届く前から、担当の方に、今ライセンスを申請中だから、なんとかイベントに参加できませんか、とお願いしてみました。地元だし、今年ガイド一年生だから、たくさんの人々との交流は貴重な経験になるはずだし、とも。承諾してくださった、次の日に無事ガイドライセンスが届いたので、イベントには”一ガイド”として胸を張って参加することができました。


Sunday, April 10, 2011

マディソンでミッジのスーパーハッチ

昨日も天気が良かったので、また春先のハッチとドライフライでの釣りを期待して、マディソン川に行ってみました。ボーズマン周辺のマディソンは、上流の”50-Mile Riffle”に比べてちょっと穏やかです。簡単に説明すると、エニスという町にはもうひとつのダムがあり、エニス湖を形成しているのです。そこからの放水がまた別の特徴を持ったマディソンとして流れ、ボーズマン周辺を流れ、後にはギャラティン川とジェファーソン川と共にミズーリ川を形成するのです。 昨日もできれば、春先のメイフライ・ベイティス(ラテン表記baetis)を期待していたのですが、周辺の店からの情報はハッチがある・ないと混乱してました。エニスダムからの放水量の変化に伴い、水温も変わり、やや濁りもあるということでした。それでもミッジのハッチは盛んだと聞いたので、自分の目で確かめるしかないと、川に向かい、各駐車場所に停まって川を観察するたび、ミッジがスーパーハッチしていた!!!!!!! 岸際のゆっくりしたポイントには水泡がたまり、その泡全体が、 こんな感じ!!!!
どこに行ってもミッジだらけ。


しかし・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ライズが全然ない・・・・・・・・駐車場所から上流に1~2kmほどそれぞれのポイントを観察してみたが、全くライズがない。ライズがないのにドライフライを投げるのは、あまり私のスタイルではないが、こんなに大量にハッチしているのだから、ひょっとしたらライズするかも、逆に実物との競争にはかなわないかも、と気持ちが交錯しつつ、ドライを試したら全然ライズがない。次に、ひょっとしたら水面下でピューパやおぼれた成虫を捕食しているかもと、ソフトハックルを下流にスイングしても全然反応がない(ちなみにこの釣り方は、大量のハッチで水面が成虫でいっぱいで、フライが昆虫と競争にならないとき有効です)。


そこで、もう一度状況を頭の中で整理してみた。これほどのハッチなのにライズがなく、水面下のソフトハックルにも反応がないということは、多分に(店のスタッフから聞いたようにダムの放水量の変化に伴って)水温が低くてトラウトは底に潜んで動きたくないのだろうとしか考えられなかった。

まず太陽が私の背後の山に沈み始めたから、日陰のポイントを外し始めた。そして、駐車場所のすぐ前に湧き水からなる小さな沢があることを思い出した。ちなみに沢の名前はWarm Spring!!この沢がマディソンに合流している場所ならひょっとして水温が高くて、トラウトの反応があるかもしれない、と推測した。実は、車から上流へ向かうため、この沢を越える際、40cmくらいのブラウントラウトを驚かせてしまって、「こんな小さい沢にも上がって来るのか」と不思議に思ったが、水温のことを考えれば納得できた。


ゆっくり静かに近づいて行くと、やった!!推測通りライズがあった!!川の中で膝を付いて自らの影を小さくし、さらにキャスティングしやすい距離とポジションに近づいて、無事今日の目的とボウズ免れ達成!!


こんな小さい固体ばかりだったけれど、その後短時間内に10匹以上釣ったりバレたりの繰り返し。その間唯一必要だったフライはこれ。サイズ22番にも関わらず、脱皮寸前のピューパ、水面でもたついている成虫など、全てを一気に表現してしまう超有効フライです。


別のレインボーもガブリ。
小さなブラウントラウトもライズ。

ちなみにすれ違った他の釣り人のほとんどは、ミッジがこんなにハッチしているのにウキ釣りニンフの仕掛けを持っていた。昨日はおそらくニンフの方が良かったかもしれない。しかし、先月のビッグホーンでの釣り合宿でウンザリするほど、ほぼ今年一年分のニンフをやったので、今のところニンフで釣りたくないし、ただ数と釣果を求める必要もない。ミッジやベイティスの小さなフライをキャストすることは絶好のキャスティングの練習でもある。そして何より私の観察眼と理論が答えを導き出したことこそ、最大の喜びである。


もう何回も書いているように、大きい川とは小さい川の集合体なのです。大河に威嚇されることなく、冷静に分析していけば、ウェーディングでもドリフトボートからでも、スプリング・クリーク同様マッチ・ザ・ハッチのドライフライを楽しめるのですね。


4月15日からスプリング・クリークのアクセス料金が一日75ドルになるから、来週その前にアームストロングに行こうかな~~~。天気今の所絶好の予報です。

Thursday, April 7, 2011

イエローストーンの春先のハッチ

日本語で「舌の根も乾かぬ内に」と言いますが、私の場合ウェーダーもラインも乾かない内に今日の午後また釣りに行ってしまいました。朝起きたら、風がないうえ、雪が5cmほど積もっていました。春先のこんな天気はまだ寒いけど、釣りに関しては絶好のハッチを期待できるのです。 先日のネルソン・クリークでのポストでは釣りにいそがしくて、ハッチの写真を撮る暇がありませんでしたが、今日はゆっくり期待していた昆虫を写真に撮れました。まずミッジ。サイズは24番くらい。 そして、Blue Wing Olive(ブルー・ウイング・オリーヴ)またはラテン名でBaetis(ベイティス)。このメイフライは春先と晩秋にハッチするのですが、春先のハッチはサイズ20番くらいで、晩秋のハッチは22番くらいで、6Xでの釣りになることもあります。
ネルソンでも効いた有効フライパターン。

そしてこれは私自らのデザイン。


大きさに関わらず、フライの選択と流れの読み方が当たって、トラウトがドライフライに来る瞬間はいつでも快感!!

な、な、な、な、なんとホワイトフィッシュまでライズして来た。
自らデザインしたフライが効いているのかどうか、ホワイトフィッシュでは判断できませんが、一応及第点を与えることができると思います。というのは、今日の午後はホワイトフィッシュもトラウトのようなライズで水面に来ていたのです。


帰り道に山羊の群れと出会いました。イエローストーン川周辺には、イエローストーン国立公園内同様、たくさんの温泉や間欠泉があります。バッファローやヘラジカやこの羊の群れはお互い場所を交換しながら、この温泉の周囲を共有してたみたいです。


イエローストーン川は、アメリカ全土においてダムのない最長の川なのです。時折水位が予測不可能になるほどワイルドなのです。しかし、ドライフライで釣るハッチに関しては、実は静かなアームストロングやネルソンなどのスプリング・クリークと同じなのです。もちろんストリーマーはいつ何時でも有効ですが。


大河に威嚇されることなく、実はすぐ足元にたくさんのトラウトがいるということをぜひ日本の皆さんに知っていただきたいと思います。特にウェーディングの場合、各々のポイント、釣り方、流れの読み方を完全にガイドしたいと思っております。そしてドリフトボートでの釣りをぜひ挑戦したい方には、ドライフライでエキサイティングな川下りをお届けできます。

Wednesday, April 6, 2011

ネルソンにて

昨日ははネルソン・スプリング・クリークに遊びに行きました。アームストロング同様、私有地の牧場内を流れる湧き水からなる流れです。この時期の牧場では長い冬と子牛の出産が無事終わりかけて、ちょっとだけゆっくりできる季節です。元気な子牛と共にこのように小鹿もお目にかかれます。 さて昨日の天気はほんとに本当にコロコロ変った。モンタナにはこんなことわざがある。 "If you don't like Montana weather, wait 5 minutes." 「モンタナの天気が嫌なら、5分だけ待ってみろ」。つまり天気がコロコロ変わる例えである。(しばしば5分後にはさらに悪くなるときもあります!!)私の家の地域では朝一番風がビュンビュン吹いていたが、一日中曇り空になりそうな空模様だったので、行くことに決めた。ハッチのためには曇り空を期待していたのだ(後述)。そして家からたったの10分の運転で牧場に着くと、なんとイエローストーン川の東側が風が全くない!!午前中ずっと軽い雨だけ。牧場の方からハッチがいい状態で続いていると聞いたので、興奮で振るえてしまいました・・・・・・・ しかし、そのハッチは午後に起こるのを知っているので、午前中はどうやって釣るの?午前中はベンチに座ってコーヒーでも飲んでいるのもいいでしょうし、場所取りも兼ねて、岸辺に座っているのもいいでしょう。しかしその日のアクセス料金を無駄にしてはいけませんし、ドライフライ以外の釣り方もできるのです。スプリング・クリークには水生昆虫はもちろん、カジカやヒルも豊富なので、特に大きなトラウトは常にお腹を減らしているのです。2Xティペットの先のストリーマーを透き通った水の中で追い掛けまわす光景は圧巻で、時には私のストリーマーを観察しに来てプイっと引き返してしまうこともあるし、時には噛み付く寸前私と目が合っていそいで引き返すなんてこともある。そんな釣り方が有効なのはやはり古今東西朝夕のマズメ、そして昨日のように曇り空で時々雨やミゾレなどの天気が最適なのだ。 そんな訳で、昨日の一匹目はいきなり18インチ(45cm)のブラウン!!
面構え、斑点、そして何より手応え、最高のブラウン!!


午前中はこの他、小さなレインボーとほんの数回バイトを感じただけだった。理由は、まずこの時期は水生植物がまだ育っておらず、水位・水量が共に低いのでトラウトはかなり神経質になるか、底に沈んで動こうとしないからである。また、昨日のように有効なハッチがかなりの割合で期待できる場合(そして実際に起こった)、水生昆虫のニンフやラーヴァはハッチの前に水面下に大量にいるはずだし、活発なはずなのだ。そんな時は、経験上ストリーマーは無視される傾向にある。だからおそらくニンフでの釣りも有効であっただろう。しかし昨日のような状況ではサイト・ニンフ(トラウトを見付けてターゲットを絞る釣り方)でもブラインド・ニンフ(ポイントのみ絞ってウキ釣りでキャスト)でもあまり有効ではないと判断したので、ストリーマーを続け、11時半に切り上げ早めの昼食にして、午後のハッチに備えた。


さてそのハッチとは?まずミッジが豊富。しかしライズはそれほど強烈ではなく、フライのサイズも16番から28番くらいまでとばらつき、さらには上記のような流れの状況ではキャスティングのポジションを取るためのストーキングすら難しく、トラウトはすぐ逃げてしまうのであった。

場所を変えて、続いてハッチしたのはBlue Wing Olive(ブルー・ウイング・オリーヴ)もしくはラテン表記でBaetis(ベイティス)と呼ばれるサイズ20番前後のメイフライ。これは春先とシーズンの終わりの秋にハッチする小型のメイフライでこのハッチを期待するアングラーにとって一喜一憂をもたらす。私はマディソン川での経験を通して、有効なフライの選び方や釣り方がこのハッチを釣るたび上達している。


小さいけれどライズしてきた元気なブラウン。


そしてさらなる大きな固体も二回合わせたが、サイズ22番のフックのギャップを広げられて逃げてしまた・・・・・手応えからして45cm前後だったと思う。このメイフライは小さい代わりに大量にハッチするので、大きいトラウトでもしばしば水面に上がってきて、ハッチが続く限り飲み込み続けるのだ。


BWOのハッチとトラウトのライズは2時半までに終わってしまった。BWOは曇り空で雨や雪などの条件を好んでハッチするので、昨日の午後太陽が顔を出すようになってから終わってしまった。もし曇り空のままだったら、午後3時くらいまで続いただろう。


今月に入って日も長くなったし、家まで車で10分だし、天気もまだ全般的に曇りのままだったから夕マズメまで粘ろうと、休憩しつつ、ニンフで試してみたり、時折起こるミッジへのライズにキャストしたりして、5時になってからストリーマーに戻った。また当たりが戻ってきて、最後に上げたのは、丸々健康なレインボー!!


産卵したのかな?これからかな?どうもありがとう!!いい感じで一日を終わることができた。


さてネルソンは、たったの1kmの流れなので、昨日はもう上から下までもう何回往復したか覚えてません。場所を変えたり、作戦を変えたり、何がどの場所で有効かを見つけるのは楽しいプロセスです。そして疲れたら、車に戻って飲み物を手にしたら休憩のベンチに座って休むこともできますし。

1日釣り人6人までなので、短い流れでも場所取りがせわしくなることはありません。特に私のようにいろいろな作戦を常に考え、動き回るアングラーにとっては、満員の場合むしろ他の人々がどんな釣りをしているか、実際に魚を上げているか、など観察するのも楽しみなのです。

昨日の釣り人は私のみ!!午前8時に牧場を訪れ、ウェイダーを脱いで家に向かったのは午後7時!!昼食とその他諸々の休憩が2時間だとしたら、9時間ほど釣りまくってしまったようです!!

これからも来たるシーズンを通してハッチ、有効フライ、釣果を載せていきますね!